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ディフェレンター  作者: 論です
1章 東洋編
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17話 決戦と布告

夏休みが終わりに近づいている...どういう事だ...!


夏休みって宿題も休みじゃないんですか???


下のやつは友達が書きました。16.5話書こうと思ったんですけど後日別の話として出します。

正直に言えば驚きもあったがそれ以上にどう反応したらいいかの戸惑いが大きかった。

ミアも誰の名前が気になったようで用紙を覗いた。


「アルトの......パートナー......私?」

「ああそうらしい。この組み合わせは流石に悪意がある」

「アルトは、私とパートナー......嫌?」


最後の発言を聞こえないようにで言ったはずだったどうやらミアには聞こえてたらしく寂しそうな顔でこちらを見てきた。


「い、いや別にそういう訳じゃない。ただハヤテ達から茶化されるだろうなって思っただけだ」

「? どうして、ハヤテ達に茶化されるの?」

「いや、気にしなくていい。それより食堂に行こう。ハヤテ達が待ってるだろうから」

「うん?」


誤魔化すように言って歩き出す。

傷の方はあまり痛みはなく、動けるくらいまで回復していた。


(ミアって意外に鈍感なんだな......いや純粋なだけか?)


先程のミアの様子に新しい発見をした子供のような気持ちになりながら食堂へ向かった。


------------------------


食堂に行く道中ミアと一緒に居るからか、評価戦で多少有名になったからか理由はわからないが多くの視線を集めることになった。そんなことは気にせず俺達は駄弁っていたが。


「そういえばミアの方は怪我大丈夫なのか? 俺の方ばっか気にしてたから聞いてなかったけど」

「私は、そこまで重症じゃないから......大丈夫」


そう言って包帯を巻いた手を見せる。広がる気はないのかミアはそこでその話題を区切った。

それからふと思った事を話そうとしたが話題にしていいものかわからず話すのをやめた。そんな俺の様子に疑問を持ったのか、ミアが首を傾げながら聞いてきた。


「どうかしたの......?」


少し悩みやっぱり話した方がいいと思った俺はミアの方を向く。


「その、なんというかさ、俺らパートナーなんだしさ......」

「アルトー!」


そこまで言ったところで俺の名前を叫ぶ誰かの声に続きを遮られる。声のした方へ視線を向けるとそこには、こちらに向かって走ってくるハヤテがいた。その後ろをカエデ達がのんびりと歩いている。


「アルト! はぁはぁ、あのさ......あれ」

「一回落ち着け。何があったかは知らんが落ち着いて深呼吸しろ」


俺達の前で止まったハヤテは疲れ切ったのか膝に手をつき息をあげている。食堂からここまであまり距離はないのだから余程体力が無いんだろう。

少ししてからカエデ達も合流し未だに落ち着ききれないハヤテの代わりにエルモアが話した。


「掲示板に張り出させれてるの見たぞ。その事で学園内は大騒ぎだ」

「俺のランクか? まあ妥当なところだと思ってるよ。お前らほど俺は異能力まともに使えないし、でもそんなんで大騒ぎするか?」


率直な疑問を返すとエルモアは手を横に振りながら答えた。


「お前のランクはほとんど誰も気にして無いよ。問題はお前のパートナーだ」

「パートナーも掲示されてんのか......パートナーも!?」


最初にパートナーを見た時来なかった驚きが別の形で俺の元にやってきた。


「そうなんだよ! アルトののパートナーがミアさんって事で男子みんな食堂で気が立ってるよ」


ようやく落ち着いたのかハヤテが話に入ってきた。


「男子が気が立っているのもわからなくはないが、別に俺が悪いわけじゃないし......」

「ならお前が絶殺のパートナーをやめればいいじゃないか」


突然、エルモアでもハヤテでもミアでもない声が奥から聞こえた。その声は以前聞いたことのある低く強張った声だった。そしてその声の主を見て俺は名を呼ぶ。


「ダイチ・ダイガ......何の用だ?」


------------------------


学園(ここ)に入って間もない奴名前を覚えられるとは俺もそれなりに知られてるってことだな」

「学園の説明ついでに聞いただけだ。初日でつかかってきた相手だからな」


俺自身そこまで初日の事を根に持ってるわけではないが、自分以上にミアを不快にさせた相手と認識してるため自然と喧嘩腰になってしまう。


「ふん、まあいい。そんな話をしにきたんじゃない」

「俺には話は無いんだが」

「俺にはあるんだよ」


敵意剥き出しの視線でこちらを鋭く睨む。そして他の歩行生にも聞こえるくらいの大きな声で言う。


「アルト・シャドウ! お前に決戦を申し込む!」

「......なんて?」


ダイチの発言に俺は当然の疑問で返す。ダイチは何か企んでいるような表情で答えた。


「お前が絶殺のパートナーを降りないなら引きずり降ろすまで。俺が勝ったらお前には絶殺のパートナーを辞めてもらう」


なんとも自分勝手な事を言ってきやがった。


「待て決戦ってなんだ? また戦うのか俺は?」


首を傾げた俺の疑問をカエデがすぐに説明してくれた。


「決戦は生徒同士の一対一の戦いだ。互いに条件を出し、負けた者はその条件には絶対に従う」


カエデのわかりやすい説明に「なるほど」頷く。

しかしカエデは何か納得が行かないようで少し強めの口調でダイチには聞いた。


「決戦をすると言ってもアルトは評価戦後で怪我が癒えていない。すぐには出来ない。それにパートナーを辞めてもらうと言ってたがお前の発言でどうこう決めれるものじゃないはずだ。」

「決戦自体はそいつが治ってからでいいぜ。それとパートナーは申請すれば自分から辞められる。お前はパートナーを変えた事がねぇから知らねぇかもな」

「仮にそれが出来たとしてもお前のそれは通らない。任意を強制にするのは規則違反だ。ましてやお前のランクからすればそれは脅迫の類だ」

「脅迫じゃねぇ条件だ。まあ俺のランクじゃ脅迫に聞こえるだろうがな」


今にも殺し合いが始まりそうな火花を散らしている二人を外に俺はエルモアからいくつか説明を受けた。そして、


「わかった。やろう。決戦」


この発言に遠目から聞いていた生徒達も含めてその場にいた全員が驚きの俺に視線を向ける。言葉の意味を理解してない者達が多かったので改めて言った。


「だから決戦受けてやるって言ってんだ。お前が言ってきたんだろ?」

「......ああ、じゃあやるか。俺が勝ったら絶殺のパートナーを降りてもらう。いいな?」

「いいよ。代わりに俺が勝ったら俺とミアも含め他の奴に迷惑かけるな。それと戦うなら1週間後だ。そのくらい時間があれば俺の傷も完治するだろうし」


あっさり話を進める俺にハヤテが慌てながら聞いてきた。


「ちょっ、アルト! いいのかい? そんな約束しちゃって! 説明聞いてたよね?」

「聞いてたよ。決戦では本気の戦いで死なない程度にやり合うんだろ? あとあいつが他人に迷惑かけまくってる事はな」

「相手はAランクなんだよ! それにアルトは異能力使えないんだから勝ち目なんてないよ!」

「勝ち目がない事はないかはやってみなくちゃわかんないだろ」

「アルト! ちょっとエルモアやカエデからも言って」


自分では言いくるめる事は無理だと思ったのかハヤテはエルモアとカエデに助けを求める。だが、


「そいつ一度決めた事は曲げない奴だから言っても無駄だ」

「うんうん」

「えぇ......」


二人のそっけない反応に嘘でしょと言いたげな声を出す。


「そういう事だ。大丈夫、俺も考えなしじゃないさ」


不満そうな顔を拭えないハヤテだがこれ以上何を言っても無理だと思ったのか「わかったよ......」と言って説得するのを辞めた。


「じゃあこの事は俺から学園側に言っといてやる。せいぜいの一週間寝てやがれ」


話の終わったダイチは静かにその場を去っていった。

ダイチの後ろ姿が見えなくなったところで俺はミア達の方を向き。


「ミア、カエデ、エルモア、一週間で俺をあいつと戦えるくらい強くしてくれ。今の俺じゃ多分勝てない」


その言葉を聞きカエデとエルモアは一斉に深い溜息を吐く。そして二人は声をハマらせて言った。


「「そんなもんだろうと思ったよ」」


二人と違いミアはアルトに笑顔を向けて答える。


「私で、良ければ......手伝う」

「ありがとう! ミア!」


二人のやり取りを見ていたカエデがふと疑問に思った事を聞いてくる。


「そういえば()()()()()()はヴァイズ・レットと話したのか」


そういえば話したいと()()()が言っていたことを思い出し声を掛けてみるが返事はない。「後でいいよ」と短く呟き、俺は疲れた体を癒すため食堂に向かうことにした。

この学園では決戦を行いたい時互いの合意があれば武道館を使って利用する事ができます。後2話くらいしたらアルト君対ダイチ君になると思います。そこでダイチくんの異能力も判明します。楽しみにしておいてください。


最後までご愛読ありがとうございます。次回も是非見てください。

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