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ショートストーリーズ  作者: 松田葉子
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桜とある家族

Twitter投稿日:3月29日

桜が満開になる頃、病院の桜はどうだろうかと見に行く。


君が僕らの前から居なくなって10年経った。


娘は20歳に、息子は17歳になった。


近頃娘の後ろ姿を見ると君にそっくりで、嬉しいような切ないような気持ちになる。


ま、料理はてんでダメで息子の方が上手いのだが。


3人で暮らすようになって、子供たちの家事のスキルは勿論上がったが、何より人に寄り添おうとする心の優しい人間に成長した。


それは君のお陰でもある。


君が居なくなっても子供たちの成長に良い方向に作用してる、僕はそれがとても嬉しい。


子供たちの優しさに励まされ最初は自分が情けなく思ったのだが、そうではなく子供たちのその心が素敵なものだと気付いてから誇らしくなった。


君は「子供たち」を産んでくれただけではなく、素敵な人間を2人も育ててくれたんだ。


ありがとう。


君に会えて良かった。




病院の桜の木は満開だった。


君が亡くなる前に一緒にこの満開の桜を見たね。


木の幹に手を当て「愛してる」と呟くと、風が吹き桜の木がなびいた。


君が近くにいるように感じた。

桜が満開になったとちらほら聞くようになったので書いてみました。

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