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ショートストーリーズ  作者: 松田葉子
11/18

最後の夜

Twitter投稿日:4月9日

隣で寝ている彼の頭を撫でた。


この寝顔を見るのも今日が最後。


朝が来たら私たちは別れる。


付き合って1年、同棲して1年。


お互いの生活のリズムが違うことがきっかけで徐々に喧嘩が増え、一緒に食べていた晩御飯も別々で食べるようになってしまった。


晩御飯の時間で漸くお互いゆっくり話が出来る唯一の時間だったのに。


付き合ってから契約したこの部屋がちょうど更新月だったので、先週私が


「出てく、別れよう」


と言ったら、


「分かった、そうしよう」


と言われただけで、何で私がそう言ったのか理由も訊いてこなかった。


遂に終わるのか。


寝顔を見ていたら涙が出てきた。


彼は寝返りを打って私の腰を抱き締めてきた。


無意識なのだ。


余計寂しくなってきた。


もうこれも無くなる。


私は布団に入って彼を抱き締めた。


これが最後だ。


噛み締めながら私は眠りについた。

もう少し話し合えば何とかなったかもしれないカップル。

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