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ショートストーリーズ  作者: 松田葉子
10/18

妹の駆け込み婚

Twitter投稿日:4月8日

「おにいちゃ〜ん!」


「ミヨ、転んだのか!怪我してないか?・・・膝少し擦りむいてるね、水で洗ってから家で消毒して絆創膏貼ろう」


「うん・・・」


まだ少し泣いてはいるものの、手を繋ぐと多少はマシになるらしい。


そんなことが頻繁にあった幼少期の妹が、平成で結婚したいと所謂駆け込み婚をした。


相手は年下で、妹の方が色々と主導権を握っているらしい。


中学生くらいまでは


「学校の男子たちは皆子供だからやだ。おにいちゃんと結婚する!」


と言っていたので、兄の僕とは無理でも年上と結婚するものだと思っていたが。


いざ付き合う、結婚するとなると違うもんなんだな。


式は挙げないがドレス姿の写真は撮った。


その日に両家で食事に行ったのだが、その帰りに妹が何で彼と結婚しようと思ったのか話してくれた。


「普段は優柔不断でハッキリしないから頼りないんだけど、ある日のデートで私ヒールを履いた日があったんだけど転んじゃったのね。その時に彼が昔のお兄ちゃんみたいに大丈夫かって駆け寄ってくれたの。で、近所のコンビニで絆創膏と、ストッキングも破れちゃったから替えもすぐ買ってきてくれたの。他にもそういう優しいとこが沢山あって、いざって時に私のことを考えてくれるこの人なら信頼出来るから結婚したいなぁと思ったの。お兄ちゃんも私以外のそういう人が出来るといいね」


妹はいたずらっぽく笑った。


嬉しく思う反面、妹が少し遠くなったようにも感じて切なくもなった。


でも、結婚して家を離れて暮らすようになっても、俺の事を含め家族のことを思ってくれていることが今日一日で分かったので良かった。


ミヨ、結婚おめでとう。


二人でどうか末永く幸せでいますように。

新年号は令和になりましたね。

平成があと少しで終わるということで平成のうちに結婚する駆け込み婚というのがあるみたいで。

中身は別に駆け込み婚のことではないんですけど、そういうのがあったんだなという記録として(笑)

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