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少女

どうも蒼榛です。

あらすじのところまではさすがに書かないといけないと思い書きました。

それから約5カ月後・・・

 俺は、中二になって楽しい学生生活を…おくっていなかった。

いや、別に学校に行ってないわけではない。学校にはちゃんと行ってる。無遅刻無欠席である。でも、学校なんて所詮勉強をするところである。楽しい場所なわけではない。特に友達がいない人にとっては。

 俺は、そもそも人とのコミュニケーションが得意なタイプでないのは確かだが、それほど苦手でないほうでもないと思っていた。しかし…いや、最初はよかったんだ。結構たくさんの人が話しかけてきてくれたし、それにちゃんと対応もしていた。でも、だんだん話しかけられなくなってきて最終的に誰も声をかけて来なくなったんだ。…対応が悪かったのか?

まあ済んだことを後悔しても意味がない。俺は午前の授業の終わりを告げるチャイムが鳴るとすぐに席を立った。向かうところは…そうだな、購買部だ。そこで何個かパンを買ってある場所へ向かうのが毎日の日課だ。向かうところがどこか?そんなの決まってる。誰もいない校舎裏だ。たまにちょくちょくいちゃついてるカップルがいることがあるが基本的には誰もいない、特に昼休みは。

 日の光を吸収して熱くなったアスファルトの地面に座ってパンをかじる。うん、うまい。ここの購買部のパンはなかなかクオリティーが高い。

 だが、そんな幸せな時間も10分ちょっとで終わってしまう。俺はそこから見える海を眺める。実はこの学校の近くの高台にあるため、校舎裏からいつでも海を見ることができる。…まあ、校舎の窓から見ることも可能だが。

(え~と次の授業なんだったっけ?)

下を見ながら少しこの先のことを考える。口の中に残ってた最後のパンの名残を飲み込み、そろそろ教室に帰ろうと思い重い腰を上げようと思ったとき、ふいに視界が暗くなる。

「ん…?」

次の瞬間、何かが空から降ってきた。いや、落ちてきた。うん。しかしどこからどうやって落ちてきたのか全くわからなかった。窓から落ちてきたにしては距離が離れすぎてるしというか影が真上にあった時点でおかしい。それと影が出てきてから落下するまでの時間を考えるとかなりの高さから落ちてきたことが考えられる。

 そう冷静に、至って冷静に思考をめぐらせた後、前を向くとその正体に驚きを隠せなかった。人だ。しかも女の子。見た目からして中1か、中2ぐらいか?それよりもなりより衝撃的なのがちゃんとしゃがみながらも足でしっかりと着地を決めていたことである。ありえない。

「おい、大丈夫…」

「ねえ!あんた龍見たことあるでしょ!」

俺の心配した声は、全く予想していなかった返事によってかき消された。

「…はっ!?」

あまりのことに返事がワンテンポ遅れる。

「だから!龍見たことあるかって聞いてんのよ!」

いや、なぜこいつはこんなに強気にわけわからないこと言ってるんだ??

「龍?そんなもん見たことな…」

「ほんと?ちゃんと記憶思い返してみなさいよ!」

「いや、なんでいきなり空から降ってきた得体も知れないやつにそんなこと言われなあかんのや!?」

「いいから思い返しなさい!」

こいつ人の話聞いてねぇ。てか、何もかも言ってることがわからない。こいつは異次元かなんかから来た別の世界の人なのではないか?

そう疑い始めた時、何か頭に引っかる。

「龍?そういえばあの時…」

「なに!?思い出した?ならよかったわ」

「いやいや待て待て。気が早すぎるぞ…」

「え?龍にあった気がしてきたなら、それはもう会ってるってことでしょ?」

「なんだそりゃ。」

ダメだ…こいつはほんとに話し合いなど無意味な人だ。

「じゃあ今から、移動するわよ!」

「は…?いや、ちょっと待て!待て!待て!まだ学校終わってないし!それに移動ってどうやって移動すんだよ」

「え?もちろん、これにきまってるでしょ。」

少女は重むろに小さな小刀を取り出した。

「いやいや、小刀で移動って…」

そこまで言ってやっと頭に引っかかってたものがわかった。そうだ、そういえばちょっと前に…

「…もしかして、もしかしたらその中からその龍とやらが…」

「そうよ、よくわかってるじゃない。」

そういうと、少女は小刀を抜いて上空に掲げた。

読んでいただきありがとうございます。

また気が向いたら更新します。


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