アクムノハジマリ
次の日、学校で高梨双子に話掛けた
高梨双子は1つ上の先輩だ。でも、小学生だし先輩後輩はあまり関係なかった。
でも高梨双子はどっちも話した事が無いからとても勇気のある行動だった。
「こんにちわー、スフィンクスの桐島涼太ってい」
「黙れレレレーーーー誰オメーー死ね!」
自己紹介し終わる前に痛恨の一言をいわれた。怖かった。
「すいません」
とだけ言ったのは覚えてる
気がついたら階段を歩いている。
なんか、残念、、、、、、
それ以来高梨双子を凄いと思わなくなっていった。最低な2人としか思わなくなってきた。
しかし悪夢は終わらない。
同い年で仲のいい竹内、太田と高梨双子が絡んでいるのだ。
それに気づいたのはある日、学校から家に帰るとお母さんにおつかいを頼まれてスーパーまで行く途中だった。普段はあまり行かない方にスーパーがある。
そのスーパーまで大きな船がある公園(称、船公)を通る。
スーパーに行くとき船公をとおったときに、チラっと船公の方を見ると太田と竹内と高梨の双子がいたのだ。見られるのがやだったから小走りで船公の前を通った。多分きずかれてない。
しばらく歩いているとふとやな予感を抱いた。それは、、、最近休み時間や野球の昼ごはんの時に太田と竹内が冷たいことだ。
もしかして
高梨双子に太田と竹内が洗脳されて俺と喋りずらくなったのじゃないか、という事だ。
日がたつに連れてなんか太田と竹内が高梨双子と仲良くなっていってるのだ。
それからというものの野球でキャッチボールをする時も毎回竹内にキャッチボールを誘われるのに誘われなくなった。
竹内は別の人とキャッチボールをくむようになった。
涼太は今まで竹内と太田しか喋る人がいなかったからキャッチボールをやる人がい。なくなった。泣きそうになった。もう、、、
この場から逃げたしたい。
走った。僕は走った。トイレにいった。そしてキャッチボールが終わるまでトイレで時間を潰してた。
いくら笑われたって馬鹿にされっていい
そう思った。
そう思うと更に涙がこみ上げてくる。
我慢した。凄く我慢した。でも、涙はでる。悔しい、、、、その日はなんとかしのぐ事が出来た。
次の日、練習試合だった。初めての練習試合。その日もキャッチボールをやる人がいなくてトイレに逃げた。
もうあまり悔しくなかった。
試合のスタメンが発表された。竹内と太田はスタメンだった。涼太はでてなかった。
しかし、5点差くらいついて勝っている状態だったので最終回にライトで出場することが出来た。
竹内はショート
太田はキャッチャーだ。
ワンナウト目はセカンドゴロだった。
セカンドゴロに打ち取ったつぎのボールだった。バッターが打った。打ったのは分かった。音で。でもボールを目で追えない。どこいった?どこいった?と思っていると周りからライトーーライトーと聞こえてきた。え!?俺?と思って上を見た瞬間鼻にボールが当たった。一瞬過ぎて分からなかった。鼻血がたくさんでてポタポタと地面に垂れていった。
何が起きたか自分でも全然分からなかったけど気がついたらバッターは3塁を蹴っていた。そして、数秒後ホームベースを踏んだ。ランニングホームラン(と言うよりはエラーホームラン??)だ。
試合後、監督には初めてだから仕方ないと励まされたけど周りからは励まされたりなんてしない。なぜなら試合に負けたからだ。完全に涼太のせいって訳でもないけどすごい睨まれているのを感じた。
それは第二の悪夢の始まりだった。