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レベル上げ! 2
ダズは重たそうな両刃のソードを後ろに背負うナイトだ。外見はどっしりしていて筋肉質、大男だ。髪はぼさぼさだが、綺麗な髭を生やしている。そんな男と雄が一緒にならぶと大人と子供の様な見た目だった。
2人ははじまりの町から東にでた。連絡をしたギルドへ寄るためだ。
「なぁ。あんたここ来てどのくらいになる?俺は今日で丁度1年。2回死んだ。」
「俺は...」
雄は年数を言いかけてとめた。
「覚えてねーのか。呑気なやつだな。死んだ回数くらいはわかるだろ?」
「11。」
今度はすぐ答えた。
「11...」
ダズは息を飲む。11という数字が雄の目に見えない経験値を物語っていた。死にやすい奴でも10以上の数字はなかなか聞かない。
3〜4回死んだあたりで諦めてはじまりの町に居座るからだ。
そうこうしている内に2人は目的地付近に到達した。