レベル上げ!
ポロロン♪
------- はじまりの町 東門 -------
音楽が耳元で鳴ると同時に頭上に小さく表示がされた。
雄は初心者が活動拠点とする町、「はじまりの町」にきていた。
ここから先の度に必要な道具を集めるためだ。
雄はステータス画面を開く。
バトルランク:1
経験値:713.5092
ガル:2209G
レベル2になるには経験値1万が必要である。町につくまでに雑魚モンスターを何匹か倒したが、まだ1割にも達していない。
少し危険だが、効率の良い狩場で経験値を稼ぐ必要がある。
町の中心部に展開するショップに入る。
「いらっしゃい!」
みせに入るとNPCの店主が声をかけてきた。
NPCかプレイヤーかは顔を見た時に名前とLVが表示されるかで判断できる。
まずとにかく集めれるだけあつめたアイテムをすべて売却した。
「お、お兄さん良いもの持ってるね~高くしとくよ!」
と言われ、詳細を確認する。
◆異文明の欠片:12,000G
何だこれ?見たことないアイテムだな。もしかしたら後で必要になるかもしれない。だが今はこれを取っておく余裕などない。
疑問をいだきながらもこの謎のアイテムを含むすべてを売却した。
総額14,320G
これだけあればここでの最高装備を購入できるであろう。
この店で一番高い装備をそろえた。武器も含め4,200Gである。安いものだ。
次に錬成書F(3,000G)を一つ購入。
最後に簡易キャンプセット、ポーションをなるべく沢山購入した。
残金1,180G
これだけ買い込めればいい。
よし、店から出てはじまりの町の出口に向かおうとしたその時、腕を組んでこちらを見据える男に声をかけられた。
「よ。そんなに買い込んでるということはこれからレベル上げだろ?俺も一緒に連れて行ってくれないか?」
見たところ ナイト のようだ。経験値は少なくなるが、陽動役として使えるかもしれない。
「うん、ぜひ頼むよ。」と雄は言った。
ナイトの男も答える。
「おお。俺はダズ、よろしくな。」
雄はステータスを確認する。
【ダズ ナイト LV:2】
「よろしく。」
ステータスを確認した雄はダズの目をみてそう返事した。