立ちふさがる門番 3
鉄門が開かれると、3人は力尽きその場に座り込む。
同時にLVアップの音が聞こえた。
サイガはLV:6になった。
続いてユイナもLV:6に、クローはLV:5にそれぞれ上がった。
そして3人にアイテムが分配される。
それぞれのクラスにあった防具などだった。
数分経ち、サイガが立ち上がる。
「危なかったな。倒された人は残念やったけど、勝てて良かった。せやけどこの門番どう考えてもつよなってないか?」
「そうだな。明らかに以前とはLVが違う。31人プレイヤー倒すごとに強くなるってのは嘘じゃないみたいだな。」
ソードを杖代わりに立ち上がり、クローが言う。
「ほんと勝ててよかったわ。さ、こんなところさっさと移動しましょ。この空間にいると疲れちゃう。」
「ああ、そうだな。早く先に進まないと。」
ユイナが立ち上がり歩き始めると、その後ろからサイガ、クローと続いた。
3人とも門を抜ける。
門を抜け、細い道を少し進むと、長い剣を携えた全身シルバーの鎧をまとった剣士がこちらの行く手を阻んだ。
「モンスターか?!」
「いいえ、プレイヤーよ!気を付けて。」
クローとユイナがそう言ったと同時にその剣士はいつの間にかクローの背後に回り込んでいた。
「ユイナ、サイガ!逃げろ・・!」
瞬間、クローが叫ぶ。
受け身を取る間も泣く、無慈悲な刃がクローの体を切り裂いた。
サイガはその謎の鎧剣士のステータスを見て、鳥肌を立てる。
「なんでこんな奴がこんなとこでプレイヤー狩りしてんっ!ユイナ!逃げるぞ!!」
「う、うん!」
【キング シルバー・ナイト LV:23
所属ギルド:ダークネス・リム】