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名探偵たち

<真実>


「ねぇ紙っておいしいのかしら」


いきなりの話題変換

普通なら意味は分からない

しかし俺は違った


ばれているのかいやそれなら俺はここにはいないはず

泳がされた?なぜ


「もしかしてあなたなら知っているんじゃないかと思って」


「ここから私が出ることはできない

でもEREERの人の個人情報は送られてくるの」


「あなたには特殊な能力も測れないほど大きな能力もない

EREERが出るはずないのよ」


やめろ、やめてくれ


「でも持ち物検査は出るときに行われる

機械を壊したとは考えにくい」


俺は終わったと思った

しかし次の言葉は予想していなかった


「取引しない?」


<取引の内容>


「私さここに閉じ込められているの」


話の展開についていけない


「さびしくない?」


しらない


「つれないことゆうなよー」


心よまれた!


「家族ってものがほしいの」


「そうすれば神の選択でしたことは黙っているわ

つかまるわよ?」


どうやらこいつはすべて分かっているようだ

しかしこの話の流れはなんなのだろうか


「私を妹にしない?」


突然の提案

頭が真っ白になる


「俺には、もう、妹、は、いる」


何を言ってるんだ俺は

それまでの場にかなり飲まれていたこともある

相手が俺の目をずっと見ていたこともある

きっと頭がおかしくなっていたのだ


あ、俺、人としゃべってる

きずいた時にはもう遅い


意識が遠くなる

ぐはっと盛大に血を吐いた

飲み込んだ、神の選択が出した無職に認定すると書いてある紙と一緒に


「、、、、、私の真っ白なドレスが真っ赤になったわ

というより大丈夫かしらこの人」



「そういえば妹は間に合ってるという話だったわね

なら恋人しか残ってないじゃない♪」


<妹陽子の様態>


私は心臓の病気で手術をしなければもう命が危ないそうだ

さらにお金が絶望的にないらしい

しかし私の憂鬱の原因はそんなことじゃない


今日はお兄ちゃんが来なかったと何度も吐いた溜息をまた吐く


毎日来てくれていたのに


嫌いになってしまったのかと心配になる


昨日リンゴをウサギみたいに切ってと無理な要求

を言ったのが悪かったのか


それとも私のことが重荷となってしまったのだろうか


どんよりと空は暗くすきな漫画も面白くない


そもそも江戸時代にビームなんて出せるはずがないのだ


お兄ちゃんのいない世界は何も楽しくない

もう私は死んでしまおうかと思った


命が助かる見込みがないと知っている

それにお兄ちゃんに嫌われてまで生きようとは思えなかった


仲のいい看護師さんが入ってくる

ここに来るのは同情からかと暗い思考が脳をかすめる

「元気?」


そんなわけないだろ今日はお兄ちゃん来てないんだぞと思ったが

日ごろの癖でうへぇと笑う


そういえばいつも笑っているのがかわいいとお兄ちゃんは言っていた


「相変わらずきもい笑い方だよねーはい、手紙届けに来てあげたよ」


ひつれいな奴だなと思ったが手紙のほうが気になった

やっぱりお兄ちゃんからだった

看護士さんがいなければひょっほーと叫びたい気分だった


嫌われてなかったと安堵した

そうだよ嫌われるわけないじゃんと思い直す

世の中希望であふれてる


「じゃ、私は行くから」

看護士さんが帰った後にやにやしながら封を開ける


三枚の手紙と通帳とハンコが入っていた


一枚目の手紙には仕事みつかった。日給この通帳に入れるから

病院に払ってくれと書いてあった


そのあとの文字が読めない

なぜかにじんでいるのだ


二枚目も三枚目も同様で

でもお兄ちゃんが手紙を書いてくれたのが嬉しくて


どうやらオレンジジュースをこぼしたらしい


オレンジはお兄ちゃん嫌いなはずなのに


そもそも濡れた手紙をそのまま出すだろうか


きっとオレンジジュースをこぼした別の誰かがいるに違いない


もしあったらただじゃおかない

生きた内に合う確率はほぼないと思うが





驚くことに通帳には2000万はいっていた


手術は成功した


一体お兄ちゃんは何の仕事を始めたのだろうか


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