マイホーム
明日迎えに来てくださいねーっと男前にもコーヒーショップの代金を、
俺の分まで払って帰って行った。
本当に不思議な子だった、ずっとテンパり気味だったので冷静に
考えていなかったが、今考えるとハンバーガーは食べたことなさそうだった。
そして、俺のウサギをはじめは受け入れていたと思う。
つまりは、世間知らずってやつだ。
しかし、女子高生だぞ? いや待て待て待て、明日迎えに行くようなのか?
まぁそこらへんは、あとで香美さんに聞けばいい。
人のものを聞くのか…、なかなかの難易度だぜ。
帰るか…。
そういえば妹は大丈夫なんだろうか。
あれから連絡もしてない、それに居場所は教えてはならないと言われているので、
連絡も来るはずがない。
別にお金がちゃんと妹の元に行っていないのではないかなどと、
疑っているわけじゃない。
ホームシックってやつだ。
純粋に会いたい。これはだめだろうか。
メールで香美さんに連絡はした。
実にメールってのは便利だ。
共通語がメールになればいいのに。
そして俺は、陽子に連絡を取った。
そして俺は一か月ぶりに家に帰った。
「陽子? 」
俺は陽子にだけしゃべれる。なぜかは知らないが。
「キターーーーーーーーーーーーーーーーーー。」
そんな俺の一言は陽子の絶叫によってかき消された。