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懐かしい景色

棗が目を覚ました時、辺りは全く見覚えのない景色へと変わっていた。

だか、そこは何故か懐かしく、居心地が良いと思えた。

と、同時に、恐ろしいとも感じた。

“ここは・・・何処だ?”

見回しても、亨達の姿はない。

棗は、その『懐かしく恐ろしい場所』に一人、存在していた。

“取りあえず亨達を探そう”

棗は歩き続けたが、亨達どころか町すら見つからない。

すると、頭の中に声が響いて来た。

『もう少し行くと、そこに町がある』

“お前は誰だ?”

『今は言う事を聞くんだ。直に分かる』

棗はその声に導かれながら、町にたどり着いた。

『ほら、着いただろ?』

頭の中の声が言った。

「あぁ。でもお前は一体誰だ?何故俺の頭の中から・・・・」

全てを聞く前に、邪魔が入った。

「おい!リヴィじゃないか!!お前生きてたのか!!」

そう言って嬉しそうに走ってくる男を見ながら、棗は意味が分からなくなっていた。

“何を言ってるんだ?コイツ?て言うか誰だ?俺はリヴィなんて渾名はないし、死ぬような真似はしてないぞ?”

「久し振りだな、ルシナ」

“?今誰が喋ったんだ?もしかして・・・・俺か!?”

そう、その言葉は紛れもなく棗の口から発せられたものだった。

さっきから後ろに陰がある。

おそらくは亨が俺を見つけたのだろう。

そう思い、振り向いた。

だが振り向いた棗は、明らかに驚愕の表情を浮かべていた。

そこには、自分とそっくりの・・・いや、正確に言えば自分が20代前半位になるとこんな姿だろうと言う雰囲気の男性が立っていた。

「誰だ!お前!!」

「俺の名はリヴァインズ・アール。佐倉棗。お前の前世だよ」

そう言ったリヴァインズ・アールと言う男性は微笑み、その瞬間、棗は倒れた。

ただ、意識が朦朧としている中で思った事は、『この世界は何かおかしい』それ一つだった────


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