表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/21

誕生日プレゼント

本日二度目の更新です。

これで五月分が終わり……かな?

楽しんでいただければ幸いです~



「妹。ここの初等科にいる……つってもほとんど休学してんだけどな」

「あらまぁ」


 そういえばそんな設定があったわね。私が知っている情報だと、二人は仲違いをしていたんだけど……いまはまだその段階じゃないんだ。


「定期的に髪は切ってるんだが、前髪が邪魔らしい」

「視界に入るから少し伸びただけでもうっとうしいわよね。私も気になるときがあるわ」


 前髪って切りすぎたら悲惨なのよ。私の場合は茜ちゃんがヘアメイクアップアーティスト――美容師資格持ち――だから、最近は自分で切っていないんだけど。ただ後ろの髪が中途半端な長さになってきて、そっちが早く伸びて欲しいわ。今の長さじゃ結わえないから面倒くさい。


「大瀧は髪切らねぇの? 邪魔じゃん」

「結べるくらいには伸ばしたいのよねぇ……男なのに、って言う?」

「別に? ボサボサなら止めとけって言うけど、大瀧の髪は綺麗だから問題ねぇだろ」


 そりゃあキューティクルには気を付けていますから、と続けようと思ったのにおかしいわ。なんだか顔が赤くなっている気がする。怖い、これが攻略対象の男のポテンシャルなのね。


「ん?」

「いいえ、なんでも! たぶんすぐに出来上がるけど、いつくらいまでにって希望はある? 最短だと明日には出来るわ」

「んな早くなくて良い。来月の二十三日があいつの誕生日なんだ。だからそれより前ならいつでも」


 まだ一ヶ月近くあるわね。とは言っても、ギリギリに渡すのは私のポリシーに反するから半月で作っちゃおうっと。


「何個か作るから一番を選んでね」

「おま……どんだけ作るつもりだよ。妹だってびっくりするわ」


 そう言いながら笑う秋月くんは、少しだけ年相応の顔を見せてくれた。なんだ……妹さんのこと、ちゃんと大事にしてるんじゃない。でもだったらなんで、本編だと仲違いしてたのかしら? なんて、余計なお世話ね。


「大瀧の誕生日は?」

「? 私は十一月十三日よ」

「ふぅん? 俺は十二月二十四日だから、近いな」

 

存じておりますとも。言わないけど。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↓別窓が開きます↓
感想お待ちしてます♥
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ