表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生少年、異世界へ ~鉄道の力で無人大陸に国を築きます~  作者: 四葦二鳥


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

48/91

第47駅 戦闘車両 ~セントラルシティ~

 やって来たのは車庫。

 実は、魔力鉄道の量産と運用が始まってから、ダイヤを組んだ運行が始まった。

 そのため、今までのように駅で新型車両をお披露目するのが難しくなった。ホームを占有してしまうとダイヤが乱れて、迷惑になってしまうからね。


 ただ、量産型魔力鉄道はグラニット号のような、駅に着いただけで修理や整備が自動的にされる便利仕様では無い。

 そのため、駅とは別に整備基地を兼ねた車庫を作る必要があった。この整備基地はグラニット王国の何ヶ所かに作られていて、そのうちの一つがセントラルシティにある。


 今回来た車庫は、セントラルシティの整備基地にある車庫なんだ。


「では、レベル六十になってゲットした新車両――『戦闘車両』!」


 現れたのは、普通の車両二両分はあるかという車両。全体的に黒塗りで、非常にゴツい印象を受ける。


「なんというか……今までの車両と毛色が違いますね」


「強そうなのだー!!」


 中に入ってみると、そこにはロッカーや棚が無数に置かれている部屋があった。『武器庫』と標識が飾られている。

 ロッカーや棚の中身を覗いてみると――。


「これは――銃器ですか? ですが、私が知っている銃とは違うようですが……」


「こっちには刃物があったのだー」


 この部屋は、武器庫だった。


「これは、僕がいた世界の銃だね。物によるけど、弾倉に弾薬を入れれば、弾切れまで打ち続けられるよ」


「この世界では考えられないですね。こちらは火薬と弾を先込めで入れて、火縄か火打ち石と連動した引き金で発車するんです」


 火縄銃とマスケット銃がこの世界のスタンダードなんだ。

 そして、エディが見つけた刃物だけど、サバイバルで使えそうなナイフから軍用ナイフまで色々あった。中には小型の斧とかも見つかった。


「うわ、スイッチ付のナイフだ」


「押すとどうなるのだー?」


「ナイフによるね。高圧のガスを噴射して相手に刺したところから破壊したり、バネの力ですごい勢いで刃が飛んだり、拳銃と一体化していたり……」


 総じて、殺意しか感じられない高威力のナイフだった。

 エディはその強さに喜んでいたけど……。




 次にやって来たのが、『作戦指令室』と表示されてある部屋。

 内部は主に二つのエリアに分かれている。一つがロボットアニメに出てくる戦艦のブリッジみたいな無数のディスプレイや計器が備え付けられているエリア。

 もう一つが、大きいテーブルにいくつものイスが設置され、正面に巨大なスクリーンが装備されているエリア。よく見ると天井からプロジェクターがつり下げられており、スクリーンに画像や映像を映し出せるようになっている。


 どうやら、実際に作戦指令を行う部分と会議を行う部分が合わさった空間らしい。


「トシノリさん。気になる物を見つけたんですけど……」


 アンが見つけたのは、作戦指令の部分にあるデスクで、そこには『火器管制』と表記してあった。

 試しに『起動』と書かれたスイッチを押してみると……。


 ウィイイン、ガチャン!


「なんか、上と横から音がしたのだー。それに、部屋の外っぽいのだー」


 エディの五感はかなり鋭いから、音のした方向は非常に正確。

 というわけで、一度車両の外に出て確認してみたんだけど……。


「これは……」


「でっかくてかっこいいのだー!」


「大砲と機関銃、かな?」


 戦闘車両の両側面から非常に大型の機関銃が、上部から大砲が出現していた。

 この大砲、前の世界基準で言えば細めで長い、近代的な大砲だった。


 その時、トムがやって来た。


「おめでとうございます、トシノリさん。これで南部大陸をどこでも移動出来るようになりましたね」


「それって、どういう……?」


「ボクとトシノリさんが初めて会った頃、ボクが言ったことを覚えていますか? サバンナについて」


「ああ、思い出した」


 この南部大陸の北端から南へ三分の二くらいの所に、大陸の東西を分断するかのように存在するベルト地帯『サバンナ』。

 最近実感が無くなってきたけど、本来南部大陸は魔法を使う魔物がうじゃうじゃいる魔境。そんな南部大陸の中でも格別ヤバい魔物が徘徊している場所がサバンナ。

 このグラニット号はある程度自衛手段があるんだけど、それでもトムから『難しい』と言われていた場所だった。


 でも、さっきトムは『南部大陸をどこでも移動出来るようになった』と言っていた。

 つまり――。


「戦闘車両が使えるようになって戦闘力が強化されたから、サバンナの魔物がいても自衛出来るようになったってこと?」


「はい、そうです。まぁ、油断したら危険に晒されてしまいますが、そうでなければかなり安全にサバンナを走ることが出来ますよ」


 そういうわけで、僕達は行動できる範囲が増えた。

 まぁ、まずはサバンナ以北の地理を確定させたいところだけど。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ