プロジェクトスタート
「はい、そのように日本の警察庁警備局局長に言っておきます」
亮が頭を下げて言うとマシューが笑った。
「あはは、そこまで真剣に考えなくていいさ、
君はビジネスマンだ」
亮の裏の顔を知らないマシューは
大笑いをして亮の肩を叩いた。
美喜はせっかくの誘惑の時を覚まされてしまって
不機嫌になってマシューを睨み付けた。
「今夜は何も考えずゆっくり休んでくれ。我々が警備する」
それに気づいたマシューは怯えながら亮に言った。
「ありがとう、マシュー」
亮が礼を言うと亮の脇から美喜が微笑んだ。
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「内村さん、亮君はいったい何人彼女が居るんですかね」
「うーん、私の知っている限り七人それ以上かな」
「じゃあ、琴乃はダメか・・・」
石橋が肩を落とした。
「それは無いと思いますよ、
琴乃さんも中々の美人じゃないですか」
「私が厳しかったせいで奥手なんですよ、
いっその事亮君に襲いかかって欲しい」
「あはは、それはいい。普通、あんなに周りに
女をはべらかすと男にも女にも嫌われるんだが
あいつはそれが無い不思議な男だ」
内村が笑うと石橋は琴乃の尻を叩いて
亮に迫るように言おうと思った。
「とにかく明日の大統領会見が終わったら
亮は一躍時の人だ、否が応でもモテるだろうな」
内村は石橋の顔を見て笑った。
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食事を終えた亮と美喜がホテルの部屋に入ると
美喜は亮に抱きついてキスをした。
「亮、私先にシャワー浴びるわね」
「はい、どうぞ」
亮は上着を脱ぐとテレビを点けてベッドに横になった。
「あれ・・・寝ちゃった・・・」
裸にバスタオルを巻いて出てきた美喜が微笑んでいた。
「亮、明日頑張ってね」
美喜は亮に毛布を掛けて頬にキスをした。
亮はキスに驚いて飛び起きた。
「お風呂入ります」
「背中流します」
亮が急いで裸になると美喜は微笑みながら
亮の背中を押して言った。
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翌朝、亮と内村と石橋は美喜はホワイトハウスに入った。
ホワイトハウスではドライアイスプロジェクト
委員会が立ち上げられていた。
エグゼクティブレジデンスに関連企業の代表者が
集められファイルが大きな
会議テーブルに乗せられていた。
その中にはキャシーがいた。
「あっ、亮」
キャシーが亮に気が付き嬉しそうな
顔をして歩み寄ってきた。
「キャシー、紹介します」
亮はキャシーに内村と石橋を紹介した。
「亮、あれからどうしたの?」
キャシーはフェニックスで亮と
別れてからの行動を知らなかった。
「昨日はハンプトンズのロビンの家に
遊びに行ってきました」
「なあんだ、私も誘ってくればいいのに
家で疲れて寝ていたわ」
キャシーは横目で美喜の顔をチラッと見た。
「そうだキャシー、ハンプトンズの別荘って
いくらくらいするんですか?」
「そうね、10エーカーで500万ドルから
5000万ドル以上くらいかしら建物によるけど欲しいの?」
「いいえ、ロビンは金持ちだ」
亮はあまりの値段の高さに美喜と顔を見合わせた。
「キャシー、ハワイに一戸建ての別荘が欲しいので
探しておいてください」
「うちの別荘があるわ」
「了解です」
「私、呼ばれたから行くわね。また後で」
キャシーが知り合いの所へ戻ると内村が亮に話しかけた。
「彼女が不動産王のキャシー・ランドか若いなあ」
「えっ、そうなんですか?」
亮が内村に聞き返した。
「若いだろう、しかも美人だ」
「いいえ、内村さん彼女が不動産王って
知っているんですか?」
亮は日本の企業データをすべて記憶していたが
アメリカの情報には疎かった。
ましてあまりにも身近にいるキャシーが
日本人に名前が知れ渡っているとは思わなかった。
「亮君がキャシーとそんなに親しいとは思わなかったよ」
石橋が驚いていたがキャシーとは
それ以上の関係だとは亮は言えなかった。
亮はキャシーの方を見るとその中には
昨日暴漢に襲われそうになった
アラスカ電力のドナルド・サイド社長がいた。
「ミスター・ダン」
そこにエマが亮を呼びに来て大統領の
応接室であるイエローオーバルルームに
案内されるとラルフ・スチュアートと
大統領と女性が待っていた。
「やあ亮。麻薬組織を壊滅させただけじゃなくて
昨日もドナルド・サイドを助けてくれたそうだね。
ありがとう」
大統領は亮に握手を求めた。
「こちらこそ、軍隊を出してくれて
ありがとうございます」
「そうだ、今回マフィアを殲滅させ事に
掛かった費用、怪我人の治療費を
わが国で支払う事を約束する」
「ありがとうございます」
亮は嬉しくなって大統領と握手をした。
亮がはにかむと女性が
にこやかな顔をして握手を求めた。
「環境保護庁長官のマリアン・フォードです。よろしく」
「アキラ・ダンです」
亮はマリアンと握手をするとラルフ・スチュアートが立っていた。
「ラルフは今日から上院議員を辞めて
エネルギー省の長官になる」
「ここに来てもらったのは他でもない、
環境保護庁管轄のドライアイスプロジェクト
委員会のメンバーになってもらえないだろうか。
日本から機械や部品をアラスカに
持っていくだけではすまない、
ぜひ信用できる君に委員会に入ってもらって
世界的なプロジェクトの力になってもらいたい」
「でも、日本人の僕が委員会に
入ってもいいのでしょうか?」




