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エリックを確保

亮は身を低くし周りを見渡した。

2分後、砂漠の中を砂埃を立てて目の前に

ジープが止まり、男が降りてきて

亮の額にライフルの銃口を突き付けた。


「やっと、会えたな。團亮」

エリックは誇らしげに横たわっている

三人と亮の顔を見た。

「お前はエリック」

亮は夢で見た映像とまったく同じで驚きで

恐怖すら消え去り冷静にエリックの名を読んだ。


「そうだエリック・ジョナサン。殺し屋だ」

エリックは勝ち誇ったように口元に笑みを浮かべて言った。

「ひょっとしてスチュアート上院議員もお前がやったのか?」

亮の頭は完全に冷え切って状況を判断していた。


「そうだ。俺の相棒のボビーがやった、

爆弾のプロ、ボビーが

 見事に飛行機を落とした」

「なんて言う事を・・・なぜ我々の命を狙う?」

「ここにバイオ燃料工場を作ってもらっては困るんでね。

お前には死んでもらう。日本の借りは返すぞ!」


「僕は死なない」

エリックが引き金を引くと亮の体は後ろに倒れた。

その瞬間エリックの右目まぶたと右手に

亮が投げた手裏剣が当たっていた。

「痛てっ!」


エリックは左手でライフルを抱えて

右手で右まぶたを押さえると

「フリーズ!DHSだ!」

マシューとイーサンがピストルをエリックに

向けライフルを取り上げた。

「なぜだ?!」

エリックは呆然としていた。


そして倒れていた亮が起き上がると

「小妹大丈夫か?」

金髪のカツラを外した小妹が立ち上がって

血がにじんでいた首を押さえた。

「うん、ちょっとかすっただけ」

キャシーと入れ替わった小妹が微笑んだ。


「なぜ、当たらない」

自分が四人誰も殺せなかった事にショックを

受けていたエリック大声を上げた。

「それは亮が車から降りたら3秒後に

右に避けろって言われたからよ。へたくそ」

小妹はエリックを馬鹿にしたような言い方をした。


「くっそ!」

エリックは腹立ってしょうがなかった。

「なぜ、ライフル銃で殺せない。防弾ベストでは

ライフル銃の弾は防げないはず」

「我々はIOTV(アメリカ陸軍が使っている

戦闘用ボディーアーマー)を身に着けていた」


マシューが答えるとエリックは内通者がいて

自分の行動が読まれていたと思って

地面を蹴飛ばした。

「くっそ!」

「さあ、投降しろエリック」

マシューが両手に持ったピストルを

エリックの頭に近づけると

エリックは急に笑い出した。


「俺を捕まえて満足だろうが、お前たちの

仲間は安全だと思うか?」

亮はエリックの言葉に周りを見渡すと

3台の車に軽機関銃の持った男たちが

亮たちを狙っていた。


「ホテルと空港から俺の仲間がここに

集まる連中の命を狙っている」

「えっ!」

エリックに勝ち誇っていたような気に

なっていた亮の血の気が引いた。


~~~~~

数十分前

フェニックススカイハーバー国際空港に

到着したデビッド達の前に

カービン銃HK416を持った男たちが

立ちはだかった。


「デビッド・キャンベル?」

「YES」

「ご同行願いたい」

そう言われたデビッドは何も答えられずそれに従った。


~~~~~

一方ハイアットホテルの前にもカービン銃を

持った男たちが立っていた。

「倉沢さん?」

英語を話せる奈々子に武装した男が聞いた。

「YES」


「ご同行お願いします」

「でも、私たちは砂漠に行かなければなりません」

「もちろんです。我々が案内します」

奈々子たちは亮が手配した連中と信じて

男たちについて行った。

~~~~~


キャシーは祐希たちとRoyal Palms Resort&spaを

ザックの運転で出発した。

「私フレアーのミニスカートをはくのは

11歳か12歳以来よ」

キャシーが恥ずかしそうにしていると


「キャシーなかなか似合いますよ」

助手席のケンがニヤニヤと笑って後ろの席の

キャシーのきれいな膝を眺めていた。

「でも、どうして亮は私たちを置いて先に行ったんだろう?

 それにキャシーにそんな恰好をさせて」

祐希が不思議そうな顔をしてキャシーの横顔を覗き込んだ。


「日本人の亮は意外とロリコンの

趣味があるのかもしれないな。

 さっきの小妹って娘、まだ高校生だろう」

ザックがそう言って笑っていると、

祐希が怒ったように返事をした。

「その逆よ、亮は年上が好きなのよ」

祐希は母親の絵里子とキャシーに嫉妬していた。


「ところでキャシー。さっき来た小妹って誰なの?」

「そうね、亮の妹分。お互いすごく信頼し合っているわ」

「そう、妹分か・・・うふふ」

祐希はキャシーのその返事がとてもうれしかった。

「亮は今回のビジネスで見えない敵からの圧力を感じていたの」

「こんなに世の中に良い事なのに?」

ケンは世の為人の為になる事が妨害されるのが不思議だった。


「ケン、人が儲かれば誰かが損をする資本主義の節理よ」

キャシーは先生が学生に教えるような言い方をした。

「と言う事は損をする連中・・・」

ケンは腕を組んで考えれば考えるほど背筋が寒くなってきた。

「ではこのビジネスは圧力に屈してやめてしまう訳?」

祐希がキャシーの言った事で悲観的に考えた。


「そんな事無いわ、ビジネスは一人で戦ったら負けるけど

 みんなが手を組んで見方が多ければ多いほど勝率が高いのよ」

「よっし!僕たちも亮の味方だ。敵を倒すぞ!ヒュー」

短絡的なザックは亮たちが待ち合わせしていた

場所と違った亮に指示された場所に向かった。


~~~~~

「そろそろ待ち合わせの時間だ」

時計を見ているエリックをマシューと

イーサンがピストルで狙い

それを囲む敵が亮たちを狙っている

奇妙なバランスが保たれていた。


「君たちは俺を殺せない。聞きたい事が

たくさんあるだろうからな、捕まえて

依頼者や黒幕を聞き出したいんだろう。ははは」

エリックは不敵にも笑い出した。

そこに3台のジープが目の前に着いた。

~~~~~

クリスに頼んで軍事衛星にアクセスしたロビンは

モニターに映った映像を見て声を上げた。

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