ハリーへの報復
ハリーが怯んだ隙にマギーは椅子と共に転がり
自分の足を縛ってあった紐をほどき
ハリーの顔を蹴り上げた。
「うっ」
ハリーはナイフを飛ばし後ろに転がった。
~~~~~
「わわわ。どうしたんだ、ジェニファー、
急にステレオのボリュームを上げて」
ボビーは運転中のジェニファーに聞いた。
「ごめんなさい、ラジオのチャンネルと
ボリュームを間違えちゃった」
「そうか。ところで誰からの電話だったんだ、
こんなに遅く」
「彼よ!連絡が無かった心配していたみたい」
「なるほど」
ボビーは美人のジェニファーに彼がいても
不思議に思わず居て当然だと思った。
「大丈夫よ、彼がピストルを持って乗り込んで
来たりしないわよ」
「あはは、そう願いたい」
ジェニファーはいかにも自分の部屋のように
キッチンの冷蔵庫を開けビールを取った。
「ボビー飲む?」
「ああ」
ジェニファーはビールをグラスに注ぎ
ボビーの座っているテーブルに置いた。
「サンキュー、ジェニファー」
ボビーは一口で半分ほど飲んで息をついた。
~~~~~
マギーは踵でハリーの眉間をつぶそうとしたが
ハリーは横に転がりそれを避けた。
「なかなかやるな、マギーお前も警察か?」
「いいえ、私はある男のボディガードよ」
「ボディガードがなぜここにいる」
ハリーはナイフの行方を捜しながら
マギーに殴り掛かった。
マギーがそれをよけながら
先ほどハリーがマギーのバッグの中身をぶちまけた
テーブルの方に行ってボールペンを手に持った。
「どうした?ボールペンで戦うつもりか?」
「違うわよ」
マギーはボールペンを手裏剣のように
ハリーに投げつけるとそれを
避けたハリーの左横顔にスピードのあるフックを撃ち
ボディに左のパンチを入れた。
「ふふふ、女のパンチは聞かないぞ」
ハリーはマギーの両肩を押さえ頭突きをマギーの
頭と顔に何発か入れマギーの額から血が噴き出した。
マギーはやっとの思いでハリーから離れ顔を押さえると
ハリーはナイフを拾っていた。
「もうあきらめろ、このナイフでお前の
でかい胸をえぐってやる」
ハリーは女が自分に刃向う事が許せなかった。
「じゃあ、私はあなたの物をつぶしてあげるわ」
特殊な訓練を受けた元暗鬼のマギーは
ナイフを持つ相手に怯むことなく
常にナイフを持っている相手の逆手側に移動して
ハリーの膝の裏側を何度も蹴って戦闘能力を
落としていった。
ただ、マギーの頭にあったのは人を殺しては
いけないと言う命令で
その為にハリーの胸元に飛び込んで一気に
殺人技を使う事が出来なかった。
「ああ、なるほど」
ハリーはマギーが自分に殺意がない事を察し
全体重をかけてタックルをしてマギーを押し倒し
馬乗りになった。
「どうだ、マウンティングポジションだ。
お前はもう終わりだ」
ハリーはマギーの顔を殴りつけそれを
両手でガードすると
がら空きのボディを容赦なく殴りつけた。
ハリーに殴られながら目に涙を浮かべていた
マギーの手は自分のブルースマフォに
手を伸ばしていた。
「さてそろそろボビーの所に行かなくちゃいかん」
ハリーは顔を晴らして反撃の気力を
失った様子のマギーを見て言った。
「どこへ行くいつもり?」
「お互いに相手の女を信じていないものでな
1時間後に連絡を取り合う事になっている」
「さすが有名な殺し屋ね」
「マギーお前はいったい何者だったんだ?」
自分の正体を知っている体中傷だらけの
マギーが何者か知りたかった。
「私は團亮を護る女よ」
マギーはうつろな顔で自分の上に乗った
ハリーの顔を見つめた。
「あはは、あいつは今日アリゾナでエリックに殺される。
お前はその前に死んで團亮をあの世で迎えてやれ」
ハリーはそう言ってマギーの左胸を刺そうと
ナイフを両手に持って手を振りかぶった。
その瞬間、ハリーの肛門付近に激痛が走り痛みで
ハリーはマギーの上から降りて転がっていた。
マギーは立ち上がりハリーを冷たい目で見降ろすと
「あんたのその言葉を待っていたのよ」
「な、何だって!」
ハリーはマギーが気力を失っていたと思っていた。
「あなたの肛門の奥で私が仕掛けた爆弾が
爆発したのよ。大腸に穴が開いて
お腹に便があふれて来るわ」
「助けてくれ」
ハリーはあぶら汗を額ににじませ枯れた
声でマギーに懇願した。
「地獄へ落ちろ!」
そこに部屋のチャイムが鳴ってドアを
激しくたたく音がした。
「DHSだ。マギー開けてくれ」
マギーがドアを開けると武装した
隊員が入ってきた。
「そこで倒れているのがハリーよ、
すぐに病院に搬送して」
「はい」
返事をした隊員がマギーの姿をしみじみと見ていた。
「あのう、何か羽織りますか?」
「えっ、キャー恥ずかしい」
マギーは全裸だったのをすっかり忘れて、
慌てて脱ぎ捨てあった服を着た。
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顔を腫らしたマギーは亮に電話をかけた。
「亮、今ハリーをDHSに引き渡したわ」
「お疲れ様」
亮はマギーが約束通りハリーを
殺さずに捕えた事に感謝をした。
「亮の言った通りエリックはアリゾナで
あなたを殺すつもりらしいわ」
「そうですか。ありがとうマギー」
「すぐにそっちに向かうわ」
「はい」
亮が電話を切ると隣にいた祐希が苦しみだし
また胸を掴みだし、体を痙攣させ始めた。
~~~~~
「おい、ジェニファー」
ボビーは突然ジェニファーにピストルを向け
ジェニファーはそれを見て身構えた。
「どうしたの?」
「お前は何者だ?」
「えっ」
ジェニファーは体に冷や汗が流れた。
「この部屋はどうも見ても男の部屋だ、
それの隣部屋から来る草の臭いは何だ」
「そ、それは・・・」
ジェニファーは返事にあぐねている
ボビーがテーブルに頭を付けピストルを落とした。




