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[悲報]社畜はやっぱ社畜だった  作者: team黒影
第1章 二度目の就活、、、、大学生かな?
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第1話 世知辛いのか、、、世間って厳しくね?

何とも言えない空模様だった。俺は朝食のパンを食べながらそう思った。これが、面接に行くときの空か。晴れているのに雨が降っていやがる。俺の先祖達はなるほどこの奇怪な空をみて狐の嫁入りなんていったんだなとかボーっと考えながら、俺は気合を入れるためコーヒーをグッと飲み昨日ギルドで買っといた1500メルのベストを着た。

何回やっても、やはり緊張するものだ。大丈夫俺は平成不況を乗り切ったんだ。こんな変な世界の面接なんて乗り越えていけるさ、と己を鼓舞して俺は面接へ向かった。

面接会場は本社の一階で行われるようだ。とは言っても、町工場みたいな中小企業だったので支社があるとは思わないが。

受付を済ませ、椅子に並んで座り、他の人を観察してみた。いかにも職人肌ってやつばっかだ。

果たして大丈夫だろうかと思いながら、俺は前世の会社を思い出していた。俺は大企業に入った。稼ぎたかったからだ。夢も希望もなかった。でも、今考えてみるとこういう所で働く方が人生において幸せかもしれないなと思ったりもする。

順番が近づいてきた。いやな汗をかき始めた。落ち着け俺。大丈夫これが初めてじゃないだろ。俺の番が来やがった。ノックを忘れるな。

「失礼します。」

「はいどうぞ。」

ちょっと間延びした高齢の男の人の声が聞こえた。

ドアノブをひねる。

押す。

後ろを振り返らずに閉める。

そこには、眼光は鋭いがどこかぬくもりがある、おっちゃんという言葉が一番似合うであろう男の人がいた。

「今回面接を担当させていただくアスクと申します。よろしくお願いいたします。」

「こちらこそよろしくお願いいたします。」

「弊社を希望した理由は何でしょうか。」

「御社の質実かつ、発想の豊かな製品を初めて拝見させて頂いたからです。」

嘘だ。魔道具なんか触ったことがない。

「魔力はいくらあるのでしょうか。」

「107です。」

いい感触だ。このままだといけるか。

「出身地はどちらでしょうか。」

「...こ、この町です。」

不味い動揺してしまった。そうだこの世界の俺に出身地はない。わからない。

「私はこの町に長年いますがあなたのような人は見たことありません。住所を教えていただけないでしょうか?」

「...」

言えるはずがなかった。

「面接は以上です。お疲れさまでした。」

ありがとうございましたといってふと目線をあげると、アスクさんの目からはぬくもりが消えていた。

俺はまともな職にはつけないのではないだろうか。そう思いながら会社の玄関を出た。

雨が降っていた。

どうもjenuのだちのAです。

拙い部分があるかもしれませんがご容赦を。

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