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[悲報]社畜はやっぱ社畜だった  作者: team黒影
プロローグ
6/36

これ、、、注射じゃね?

朝10時くらいに目が覚めた。言い忘れていたがこの世界にも時計は存在するため時間はわかるのだ。結局昨日酒場を出て旅団のリーダーから教わった安い宿屋で一泊した。今日は何をしようと思ったが考えても無駄だと思い、俺は街を出歩くことにした。こうしてどこか異国風な街並みを歩くと俺は本当に異世界転生しちまったんだなぁなんて思う。3ヶ月も経ってはいるが、ずっと旅団として行動していたから街をじっくり見るのは初めてかもしれない。次に就職する会社はブラックじゃないといいなぁと思いながら街を歩き回っていたが、ふと違和感を感じ足を止めた。周りを見渡すとなんでもない風景に紛れ込んで王子達5人が茂みに隠れてこっちを見ている。おそらくゲームでいう潜伏スキルのようなものを使っていたんだろう。スキルなんてものがあるかは知らんが魔法もある世界ならあっても不思議じゃないだろう。隠れている茂みに近づくと猛ダッシュで逃げて行った。ざまぁみやがれ。

そういえば昨日酒場で一緒に飲んでいた男から「ギルドで自分のステータス確認できるで」と言われたからギルドに向かうことにした。ギルドは街の外れにある。中心部にあるべきだとは思うがなぜ中心部にないかついでに聞いてみたところ 敵の侵攻を受けた時に中心部だと街全体が壊れるから中心部にない らしい。あっているかは確証はない。なんせおっさんが酔った勢いで言ったことだからな。そうこう考えている間にギルドに到着した。

ギルドの内部は日本でいうところの市役所のようになっており、フルアーマーを着込んだゴリマッチョやローブにハットをかぶった美女など多種多様な人で溢れていた。酒場でクエストの出撃とかはできたと思ったが、酒場のクエストは民間人の個人的な依頼でギルドのクエストは国や大商人や貴族など位が高い人の依頼という差があるそうだ。

俺はカウンターのお姉さんに

「すいません。ステータスの診断をしたいんですが…」

というとお姉さんは笑顔で

「はい。わかりました。ではこちらの書類にサインを」

と言いながら書類を渡してきた。その書類には体に満ちる"魔力"を少しとるため魔力切れになりかねないこと、今日1日激しい運動はできないこと それらを前提に診断を受けるかどうかの契約書だった。俺は迷わずに山田太郎と漢字でサインしようとしたが、この世界でその名前も変だと思い前世ネットで使っていたHNであるメルトという名をこの世界の文字で記入した。

その後注射器のようなもので魔力を吸い取られた。契約からして注射っぽいなとは思ったがここまでそっくりとは…。診断が終わった。お姉さんが笑顔で紙を渡してくる。そこには自分のステータスとその横に平均値が記入されていた。 曰く

結果 平均

体力 127 100

攻撃力 50 75

敏捷性 88 85

魔力 102 107

ーーーーーースキルーーーーーーーーーーーーーー

・労働効率化

・持続力強化

・精密作業


であった。スキルにはおそらく前世の仕事と旅団に交じったことで得たスキルなのだろう。基本ステータスはほとんど平均で残念だった。そして一番傷ついたのは紙を落としたお姉さんから

「大丈夫です。これが普通ですから。不安にならないでください。」

と励ましを受けたことだった。普通はこういうのって転生したらステータスMAXで…みたいなやつじゃないんか………なろう系主人公って本当にすごいんだなと思った瞬間だった。

そしてとぼとぼと宿屋へ帰り明日の面接に向けて深い睡眠をとる俺なのであった。

どうもjenuです。この○ばのスキルみたいのを想像して書きました。まぁわかりやすいんじゃないかと思います。次話からは面接に突入いたします。タイトルの回収はもうちょっとお待ちください。皆様の楽しみになりますように。それでは。

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