前世より、、、楽しくね?
「だが断る。」
「「「「「は?」」」」」
王子達全員がハモった。でも仕方ないじゃん。俺の転生理由は多分入れ替わりじゃないから、そいつらが元凶じゃないはず。そんな不確定なことに命はかけたくない。確実なことに命をかけたいと思った俺は断った。
「それじゃ。また縁があったら会おうな。」
俺はそう言いながら階段を上り外へ出て行った。後ろでなんか騒いでいたが気にしないことにした。結局仕事は見つからなかったから酒場に戻ろう。そう思った。
酒場に戻る途中、俺は前の世界の日常を思い出す。あれこれ言い訳をつけて残業をさせる課長。突然会社に呼び出され仕事をした休日。しょっちゅう煽ってきた同僚の青村。俺のいうことを全く聞かない後輩。
それを思い出すと案外この世界にずっといるのも悪くないかもしれない。人は優しいし、魔法とか男心をくすぐるものもある。そして何よりムカつくようなことがほとんどない!素晴らしい世界だ!なんて思ったりもした。
そんな思考を巡らせていると酒場に着いた。改めて仕事を探すために兄ちゃんに聞くと「あるよ。」と言いつつ紙を渡してきた。それを見ているとどの仕事もやはり面接が必要らしい。俺はその中で前世の職業と同じような感じかと思い、魔道具制作を選んだ。どうやらこの紙を酒場にあるポストに入れると魔法でその職場へ飛ぶようだ。面接は明後日らしい。なら今日は酒を飲もうと思い旅団でもらったお金でオススメを頼んだ。するとビールのような飲み物と焼いた干物のようなものがでてきた。周りの客にこれは何か聞くとエールとこの土地の郷土料理のつまみであると教えてくれた。エールはビールのようなものなんだろうけど。スペリオル公国は海に面しており魚介類が豊富らしくそこで取れる魚を乾燥させて焼いたものだそうだ。実際焼いた干物のようなものじゃなくてそのものだったわけだ。エールはそこそこだったが干物はめちゃくちゃうまかった。また、カウンターにいる兄ちゃんはマスターと呼ばれていて凄腕の料理人だったらしい。就職したらまた来ようと思い金を払って外に出た。夜風が涼しく大きな月が出ていた。
どうもjenuです。内容がとても薄くなってしまいました。すいません。そして1人僕以外のライターが参加します。次の次くらいから彼の書いたところが出てくると思いますのでよろしくお願いします。皆様の楽しみになりますように。