あれ、、、そこ俺の役目じゃね?
俺TUEEE系じゃないです
あれから3ヶ月がたった。スマホ?3ヶ月も電源持たないよ最新機種じゃないんだから。そして今俺の言語能力は、新宿で外国人が「シンジュクエキドコデスカ?」みたいなカタコトだがしゃべれるようになった。まだ会話に難はあるが、まぁどうにかなるだろう。この3ヶ月でわかったことはこの旅団はクロウス帝国という国から海ひとつと山2つ挟んだスペリオル王国という国へと物資を運んでいる帝国直属の商人であるということ。どうやらこの旅団は全員血が繋がっているらしい。代々この2つの国の交易を行ってきており人生のほとんどを旅で過ごすという話だ。ちなみにこの間はよっぽど運が良くても片道8ヶ月長いと片道10ヶ月かかるらしい。あの草原で寝転がっていた時に俺が声をかけられたのはほぼ奇跡だったそうだ。あの草原にあった道は彼らくらいしか通ることがなく周りが険しい山と海で囲まれていた。ここで運、、使い切ったんじゃね?
つい先ほど最後の山を越えもうそろそろでスペリオル王国へと入国できるそうだ。ちなみに運んでいる物資は主に燃料や野菜だがスペリオル王国とクロウス帝国は比較的寒い地域にあり途中に氷河もあるため保冷や防腐にはあまり困らないそうだ。そう今までの出来事を思い出していたその時だった。
「手を上げて大人しく物資から離れろ!」
そう言いながら近づいてくる集団がいた。ガチガチなフルアーマーを着て各々が強そうな武器を持っている。人数は8人いてそのうち7人は図体のデカい男1人はヒョロヒョロとしたガリ男で全員どこか自信がありそうだった。そして俺は
大人しく手を上げ物資から離れた。
だって仕方ないじゃん!ロクに言葉もしゃべれないし戦闘経験もない。そんな俺に何ができるっていうんだ。
そんなマイナス思考に陥りかけていた時、ガリ男の首が飛んだ。比喩でもなんでもなくガチで飛んだ。グロい死に方だった。正直吐きそう。でもやっぱり男の好奇心というのは怖いもので俺はもう一回見てしまった。そこには赤髪のキラキラした豪華なマントつけてるイケメンが剣を構えて立っていた。イケメンが言う。
「お前ら何者だ」
男たちが言い返す。
「名乗るわけねーだろバーカ」
イケメンは男たちをしっかりと見据えこう言い放つ
「そうか、じゃあここがお前の死に場だ」
そう言った瞬間、視界が赤く染めあがったと思ったらそこには男たちが来ていた服だけが残っていた。
そのとき俺はこう思ったんだ。
(そこ本当は異世界転生した俺が無双するとこじゃね?)
どうも初めましてjenuです。一応僕がメインで書かせてもらってます。この作品はいわゆる異世界転生系 を別視点から無双とかせずもはや戦闘に参加しないをテーマに書いています。あとこの社畜、オタクです。まぁ察してたと思いますが。これからタイトル回収はしていくので是非皆様の楽しみになればなと思います。それでは