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それはどこかで起こった本当の出来事で

 



 。゜。゜。゜。゜。゜。゜。゜。゜。゜。゜。




 汚いところ。床には砂もごみもたくさんある。こんなところに入るの初めてだ……

 暖炉はないし、いろんなところから冷たい風が入ってくる。




 周りを見回しても誰もいない。今までひとりになったことなんてほとんど無い。

 


 それになぜか私は手と足を縛られて逃げることさえ出来ない。



 お父様とお母様はどこ?

 使用人のみんなは?



 どうして私はこんなところにいるのだろう……



 誰か助けて……



 次第に涙が溢れ、声を抑えることもできなくなった。すると閉ざされていた扉が開いた。



「お父様?」


 きっとお父様が助けにきてくれたのだ。だって私のお父様はすごいのだ。みんなお父様のことをすごいって言う。魔法の天才だっていう。だからきっと……



 でも、



 入って来たのはお父様ではなかった。深い髭が生えた知らないおじさん……



 怖い……

 今日はわたしの誕生日なのに……!




 お父様っ……お母様っ……



 わたし、わたし、ごあいさつがんばったよっ……


 もうわがままなんて言わないからっ

 いいこにしてるからっ







 はやくむかえにきてよぅっ……




 ------------




 それからのことはよく覚えていない。


 でも声を上げれば殴られ、震えれば炎が私の方に飛んできたのは覚えている。


 さっきまで寒かったのにもうそんなこと感じなかった。火が沢山飛んできたからだろうか……これがみんながすごいと言っていた魔法だろうか……



 そうか……



 こんな人を傷つけるようなものがすごいのか……




 。゜。゜。゜。゜。゜。゜。゜。゜。゜。゜。゜





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