閑話:親になりました
ブックマークありがとうございますm(__)m
～クレア母視点～
私の名前はリリアナ・フロワール。この国の公爵夫人です。
今年念願の子供を授かり、無事出産いたしました。
子供の名前はクレア・フロワール
最近はこの子の成長を見るのが楽しくて仕方ありません。子供は出来る限り自分で育てたくて乳母はとりませんでした。……といってもうちには使用人がたくさんいるので苦労はしません。
それにクレアはほとんど泣かないんです。
発育に問題が無いといいんですが……
それによく眠るのを我慢しているように感じます。
ここ数日は昼間にもよく眠っているのですが、本当に大丈夫かしら？
使用人の皆は大丈夫だといってくれるけれど……
やっぱりお医者様を呼んで一度見てもらったほうが……
「あーぶっ」
「あら、どうしたの？いきなり大きな声をだして。
……何て言ってるのかわかればいいんだけどなぁ」
赤ちゃんとお話ができる魔法があればいいのに……
「あーぶっ」
ふふっ、また言ってる。
……元気そうですね、やっぱり私の思い過ごし？
心配しないでっていっているように感じてしまいます。
やっぱり赤ちゃんと話せる魔法、本格的に考えていただこうかしら……
でも我が子は何をやってもかわいいですね、思わず笑みがこぼれます。
魔法のこと、今度旦那様に相談しましょう。
ふふっ、きっと笑われてしまうわね。
つい最近やっと仕事が落ち着いて帰ってきた私の夫は、我が子の顔を見たくて仕方が無かったくせに私たちの前では見栄をはって厳格な夫を演じるような人なんです。でも長い間一緒にいると可愛く思えるんですよ。
惚れた弱味ですかね？
ふふふっ、今日は何時ごろに帰ってくるかしら、
そんなことを思いながら愛しい我が子に目を向ける。
「あら、太陽の光が少し眩しい？」
目をぎゅっとつむって小さな手で頭を覆おうとする我が子を見て私はそっとカーテンを閉めた。
～クレア父視点～
私はアルベルト・フロワール、公爵家の現当主だ。
そんな私には子供が一人いる、私の遠征中に生まれた……
…………
本当は……！
本来ならば私は出産に立ち会う予定だったのだ！
それ……それなのに……！
何をやってくれてるんだ隣国のあほどもは……！
あんな時期に遠征に行かなければならないとはなんという不幸……！
…………自分の立場をこんなに恨めしく思ったことが過去にあっただろうか。
しかも我が子は規則正しい生活？をしているのか私が帰る時間にはいつも寝ている。
使用人たちによると子供は夜もミルクをあげなければいけないから2.3時間に一回は起きると言っていたのにそれもあまり無い様子。
リリアナ(嫁)が言うには昼間一生懸命起きているから夜はおなかがすいたのにも気づかないほど熟睡しているのではないか、
とのこと。
そして気づけば我が子が起きている姿を実際に見たのはまさかの生後半年過ぎてから……！！
近いうちに必ず長期休暇をもぎ取ってやる、
他のやつらが忙しくなろうが知ったことか！！
今日の昼くらいにまた投稿しますねー( ・∇・)
