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帰還


遅くなって申し訳ありません!

今朝、今日中には投稿しますと言ったのにそれも出来ないかと……!

間に合ってよかったぁ……あと10分ほどで明日になってしまいますが……


本日も翔視点です。とりあえず翔視点は今日で終わりますので、ぜひ最後まで呼んでいたたまきたいです!


 

「ミウトショウガ、ケッコン……」


「明後日から旅行があるんだったら、今日か明日中には帰らないといけませんね。こちらの世界と二人がいた世界とで時間差があったらいけませんし、余裕を持ってできるだけ早い方がいいかも……」


「時間軸とかは大丈夫だと思うわ。

 こっちの世界と時間の流れば一緒みたいだし……ちなみに今何時?」


「今、ちょうど23時を廻ったところですね」


「私が覚えている限りでは19時くらいだったと思うんだけど、結構長く話したしそれくらいになっててもおかしくないわね。

 えっと、向こうの時間がわかるものないかな……スマホ、スマホ……あ。あっちも23時越したくらいね。……あってるかわからないけど」


「俺の時計もそれくらいだぞ」



 俺は放心状態に陥った少女に気をとられながらも、腕時計をみてそう伝える。



「じゃあ時間軸は一緒だと思ってもいいですね。

 ところで美羽さんが持ってるそれってなんなんですか? 時計?」


「あぁ、これはスマートフォンって言ってーー……」



 ちなみに現在美羽とレイリストが今後の予定の打ち合わせ中である。

 さくらは俺と美羽が結婚したことが、よほど衝撃的だったのか、嵐のごとく質問攻めをした後、聞くことがなくなったのだが、それとも頭がパンクしたのか、どこかを見つめて呆けてしまっていた。

 そんなさくらをレイリストと美羽は完全に放置し、今後の予定について話しているのだ。


 レイリストの話によると、さくら……クレア・フロワールは公爵令嬢で、この国きっての魔導師らしい。

 実感が全くわかないが、とりあえずすごい人なんだとか。レイリストがさくらの父親から貰ったらしい予定表によると、さくらは今後、文字通り寝る暇も無いほど忙しくなるそうだ。

 それを詰めて詰めて、整理しても一回帰ってしまうと次に呼べるのは1ヶ月後。その後はわからないが、頑張ったら週一で呼べるかも知れない、ということだった。

 ……おもてなしができるかどうかは別として。


 まぁ、俺は土日が基本休みだし、美羽もそこら辺は調節できる。

 だからとりあえず1ヶ月後、もう一度この世界に俺達は呼び出され、それからは平日は地球で過ごし、その週の土日に地球で予定が入っていなければ、金曜日の夜あたりにこちらの世界に来て、土日を過ごすという……なんだか休日の小旅行、……いや買い物感覚で異世界に来るという話になった。


 まぁ、俺としては仕事もあるから、それに支障をきたさないのは嬉しいところだ。


 ちなみに美羽は二つ返事でこの世界に通う気満々である。

 というかこっちに住み着く算段を立てているんだが、これは俺もこっちに住み着いた方がいいのだろうか。いや、美羽が住み着くんだったらそうするしかないが……仕事どうするかな。


 まぁ、それも追々考えるとして、レイリスト曰く、これから俺達に王都に行ってさくらの家に行ってほしいらしい。

 というのも、先ほどのさくらは今後相当忙しくなるという話をしたが、これを今しておくと、簡単に俺達を呼び出すことができるんだとか。


 ただ、そのさくらの家に行く理由というのが、セキュリティの関係によるもので、俺達の魔力を家のセキュリティに登録させたいらしい。

 しかしここで、問題となるのが俺達に魔力があるのかということである。

 もちろんだが、俺達のいた地球には魔法というものはない……はずだ。魔力を登録したいのだと言われても無かったらもともこも無いだろう。


 それをレイリストに言うと、隣にある光輝く泉に手を入れるように言われた。

 ……すごい今さらなのだが、これはなんなんだろう。唯一わかるのは明らかに普通の泉ではないこと。

 というか俺達今、水の上……透明ななにかの上に座っているんだが、これもなんなんだ?


 だが、もう全部が全部聞いていたら俺の頭もパンクしそうだな、と思い、何も言わずそれに手を入れる。

 ……何も起こらないので、不思議に思っていると、「ステータスって唱えてみてください」と言われ、俺は一瞬固まった。異世界だの、魔法だの、ゲームだのと言っていたが、ステータスまで見えるとはと、……なんだかワクワクしてしまったのだ。


 そして言われた通りに「ステータス」と唱えると、それが目の前に現れた。

 そこには名前や職業に、"異世界人"と言う文字に加え、HPやMPと言う言葉と数字。そしてスキルに"言語翻訳"があった。

 俺達にも魔力があることに驚きと期待を膨らませる。俺達も頑張れば魔法を使えるようになるのかと。


 しかしその期待は無惨にも崩れ落ちる。魔法を使うには才能も必要らしい。そしてその才能があれば、ステータスに書かれているんだとか……

 それを聞いたときの美羽の絶望した顔と言ったら……だが、俺ですらショックを受けているのだから、美羽が受けた衝撃は言葉で表せないくらいには大きかったのだろうと推測できる。


 だが、魔力はあるということはわかったため、さっそくさくらの家に行くことになった。


 元々放心状態だったさくらと、その仲間入りをしてしまった美羽を揺さぶって正気に戻し、俺達はさくらの魔法で、大きな門の元へ行き、さくらの家へ行った。


 もうお城なんじゃないかと思えるほど、大きなその家に着くと、まず最初にレイリストがそのなかに入っていった。


 さくらの父、公爵閣下に許しを得に、理由について全く考えていなかったさくら変わって行ってくれたのだ。どうやらあらかじめ諸々の細かい理由を考えてくれていたらしい。


 ……よかったな、さくら。有能な助手がいて。と俺はひそかに思った。


 そしてレイリストが一人、屋敷に入っていって数分後、さくらと似た色彩の男性が出て来た。

 どうやらこの人がさくらの父親らしい。いわゆる公爵だ。


 相当緊張していたのだが、そんなに緊張することはないと言われ、魔力も登録して貰った。

 おそらくこんなに簡単に登録してもらえるなんてあり得ない事だと思うのだが、レイリストは一体なんと言って了承を得たのだろうか。


 とても気になるところだが野暮なことは聞かないでおこう……

 そして魔力の登録が終わると、しばらくさくらとはなした後、俺達は一度地球に帰ることになった。


 異世界に行った時と同じく、足元が明るく照らされる。



「じゃあね、さくら!」


「うん! またね!」



 そして俺達は高校時代に聞きなれたその挨拶を交わして別れた。



 そして気づけば、俺達はいつもと変わらぬマンションの一室にいた。部屋には何の変化もない。床には相変わらず美羽のコレクションが散乱し、美羽の前にはゲーム機が落ちている。


 時計やテレビを確認すると、日付は変わってしまったものの、極端に時間が進んでいるということもないため、少し安心する。


 しっかし、さすがに疲れた。眠い。

 なんだかここで美羽がゲームをしているのを見たのが遠い昔の事に感じられる。

 それほどこの数時間で起こった出来事は内容が濃かったのだ。


 それはきっと俺だけでは無いだろう。

 そう思って隣を向く。


 そこには、目をギラギラさせつつ、笑う嫁の姿。

 そしてその手にはゲーム機。


 俺は悟った。『あ、これはやる気だな』と。


 それから美羽はゲームをやりつづけた。

 それは旅行の準備中、「異世界行った後に海外に行ってもインパクトにかけるわ」という美羽に、海外にはない魅力が国内にあるように、異世界にない魅力が外国にはあるのだ、と。嘘か本当かわからないことをいいながら、とりあえず美羽から無理やりゲーム機を取り上げるまで続いた。



次回の投稿は……明日、か明後日です。

また活動報告で連絡させていただきます!

頑張ります!(。>д<)

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