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槍呪(ワイバーン)  作者: クレヨン
スクール1年編
5/31

5

 『月曜日、校舎内のどこか』



 俺達は、スクールに戻った。

 スクール……その名前の通り学校だ。



 私達は、学生……つまり、学業をしながら……



 俺達は、レースをすることになる。

 学校は月曜日から金曜日まである。

 しかし、今回俺達は休みだ。

 理由はレースをしたからだ。

 とは言っても、今日は登校している。



 少し私達の平日を、教えないといけないかな?



 そうだね。

 俺達は、大人ではないからね。

 俺達はレースをして金を稼ぐけど、それと同時に勉強もしないといけない。

 理由は学生だから、そして子供だから。



 私達は今、ハイスクール1年生になった。

 そして魔女になったから、魔女棟にて勉強をすることになるの。



 勉強する内容は、候補棟と一緒だ。

 もちろん、違う所もある。

 それが、金曜競技、日曜帰学だ。

 簡単に言えば、レースのある時は金曜日に競技場に行く。

 そして、日曜日の夕方に学校に帰るんだ。

 俺達は学校宿舎で、生活するからさ。

 早く卒業して遠征先で宿を取りながら、レースをしたいよ。




 そう?

 私は友達と別れたくない。

 だから、このままがいいわ!



 アリー、ここにいる皆は友達でもあり、それ以上に……ライバルだ! 

 今からは、そんな気持ちは持たないほうがいい。



 ……そうね。

 でも、悲しいわ。

 みんなと、仲良くしたいよ。



 それは俺もだ。




 「よう!」

 「おめでとう」



 あっ、サクラ先輩!

 それに、ライフか!



 サクラ先輩、私達もここに来ました。

 ライフ君、追い付いたよ。



 紹介しておこう。

 サクラ先輩とライフ……先に魔女棟に編入した2人だ。

 ライフは俺達と同級生だ。



 サクラ先輩は、呼び名の通りで1つ上の先輩よ。

 2人は年代違いの、魔女と男衆なの。

 


 つまり、伴侶の契りは、必ず同級生とは限らない。

 学校在籍中なら、こんな2人もありなのだ。

 それにしても、サクラ先輩は相変わらず豪快だな。



 「確かクラスは、ライフと一緒だな」

 「まあ、お手柔らかにな……」



 ライフの不自然な笑顔に、笑いが出そうだ。



 カズキ、バカ言わないの!

 ライフは私達の事を、心配してくれているのよ。

 


 「そう言うこと!なあ、チビカズキ!」



 うっ、うるさい!

 


 アハハ……



 「なあ、お前たち、ミストラルオークスを狙うのか?」



 サクラ先輩の言葉に、私は時間が止まる。



 俺もだ。

 ライフも、真顔に戻った。



 わかりません。



 俺もです。

 でも、狙いたいです。



 「カズキ、お前狙えるぜ!昨日のレース聞いたぞ」

 「アリー、いい伴侶だよ。コイツの次にな!」

 「サクラさん、取ってつけた言い方やめてください!」

 「はいはい……本当に、強かった!」



 ありがとうございます。


 

 私も、ありがとうございます。



 「私達は条件に合わないから、見学者気分だ。まあ、いろいろ相談にのるよ」



 はい、お世話になります。



 俺は迷惑かけないように、頑張ります。



 「サクラさん、そろそろ授業です。じゃあ、ここでサヨナラっす!」

 「しっかり、勉強しろよ!」



 ライフ、サクラ先輩の尻にひかれたな。



 でも、嬉しそうね。

 本当にいい2人



 さてアリー、そろそろ校長室に行こうか。



 うん、卒業報告ね。

 少し緊張しちゃうな。



 仕方ないよ。

 さっさと、済ませて今日は早く帰ろう。



 そうね。

 早く休みたいから、賛成!

 さっ、校長室へ行きましょう。



                  つづく





 

 



 



 

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