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 俺達は、カフェに来ている。

 先程、言ってた関係者の店だ。


 

 広いのね。

 だけど、人はまばら……



 「飯は不味いからな」



 スラトさん、聞こえますよ!

 なあ、アリー!



 声が小さいから、大丈夫……かな?

 


 「あそこの4人掛けが空いているな、行くか!」



 俺達は4人テーブルに行くと、椅子に座る。

 座り心地は、良くないな。



 そんなもんよ。

 こんな店の椅子なんて

 


 「何を頼む?おごるぞ!」



 えっ、お金は私達が……



 「ハハハ、もちろん会社持ちだ。後で請求する」



 では、始めようよ。

 スラトさん、俺達に何が聞きたいんですか?



 「まず、強いレースだった。レースが終わり感想は?」

 


 私は、乗っているだけでした。 

 カズキの念と、能力だけで勝ちました。

 男衆に感謝します。



 アリーは良い目と、判断をしています。

 後方から併走狙いの、魔女をよく見てました。

 30トラップでの壁役阻止、彼女のおかげです。



 「カズキ、疲れはあるか?」



 俺ですか?

 ないです!

 


 「アリー、キミは?」



 大丈夫です。

 魔女は男衆……槍にしがみついているだけだし!

 


 「槍呪ワイバーンレースの礎は、男衆だ。いい男に呪いを架けたな」



 私は能力がありませんが……

 1つあるなら、運が強いです。

 カズキに出逢え、呪いを架けた……

 いいえ、受けてくれた。



 俺はただ槍になってただけです。



 「正直、見所のないレースだった。強過ぎだ!」



 アリー、俺達そんなすごかったの?



 電光掲示板で、ゴールを観たけど……

 2着と差はすごかった!

 


 アリー、処女喪失戦の初戦よりかい?



 初戦もすごかったけど……


 

 「処女喪失戦の卒業ラインまでは、養成学校スクールで飛ぶからな。

 そこで、伴侶の契りのカップリングをする……槍呪ワイバーンレースでは1度組んだ相手を変えることは出来ない……」



 私達は、1回で決まりました。


 

 ……



 「ほう、1度で伴侶を確認したか!処女喪失戦は例え勝っても、男女が意識出来ないと判断したら、組まない事も当たり前!

 慎重に慎重を重ねて、伴侶の契りを交わす。

 そして、魔女が男衆に呪いを架ける」  



 そうなんですか!

 私、知らなかった。



 俺もだ。



 

 「キミ達は来年、大きな目標が出来たな。歳も同じとデータにある」



 

 私は今のところ、考えてません。

 別にソレに出たいから、16歳でデビューした訳ではありません!



 俺もです。

 大目標……ミストラルオークス

 出れたら、出たいですが……

 今は一戦一戦が大事です。   



 「なるほど……おっと、こんな時間だ。今日のところはこの辺で……『お前等とは永いつき合いになるかもな』」



 ありがとうございました。



 ありがとうございます。



 「おい、勘定だ!これで頼む。領収書はいらん」



 !

 スラトさん、コレが俺達の分です。



 えっ?

 カズキ、なんで?



 アリー、領収書をいらないと言ったろ。

 これでは、経費で落ちない。

 領収書を会社に出して、経費で落ちるのさ!



 ウソ!




 「ほう、なかなかだ。

 しかし、心配いらんぞ。実は最初に準備金として金がでる会社でな……

 領収書を提出しても、エサは出んのだ」




 ……なるほどです。




 「では、俺はここでな!じゃあな」




 俺達は、出入り口にあるロビーにいる。

 広いロビーには、たくさんの関係者がいた。



 ねえ、カズキ……今からどうする?



 1度、スクールに帰ろう。

 今からは、その後で考える。



 ……そうね。

 卒業部屋払いしないとね。

 そして、魔女棟で、授業よ



 ああ、報告もな。

 色々、忙しくなるな

 ……授業か。

 それだけは、イヤだな。



 コラ!



 俺達は競技場の外に出た。

 桜風が吹いている。

 生暖かい風で、埃っぽい。



 暖かい……

 春だね。

 これから、始まるんだ!



 いや、違うアリー!



 えっ!?



 もう始まっている。

 そして、突き進もう。

 俺達は進まないと!



 ……うん!

 カズキ、行こう!



 ああ、ついて行くよ。

 アリー……



                 つづく


 


 

 



 


 

 

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