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カズキ……不思議なの
アリー……何が不思議なの?
槍呪が、不思議なの。
私は、カズキを想っている。
だけど、愛していない。
聞いていい?
……何だい?
レイコを……愛している。
……うん。
……カズキ、勝とう!
『精霊暦 2055年 4月26日 (土)』
いつもの、体重測定を私はしている。
今回は、42㎏だった。
痩せてる……
大丈夫!
むしろ、俺的には嬉しい。
……はいはい。
アリー、そろそろ品評会だね。
うん……
あの格好かい?
……うん。
やだな……慣れないよ。
仕方ないよ。
行ってきな!
……うん
アリー、行ったな。
では、このレースのおさらいだ。
『オウカ競技場 第7レース
ミストラルオークスポイントマッチ
レベル3
距離 7000m
天候 雨
風向 西……桜風は今日も吹く
風速 7m……強いな
まず、レース場コンディションだけど……
雨だ。
この時期のオウカは、雨が多い。
風は強い!
春の風だから、風自体は冷たさはないが、しかし雨が……
カズキ、大丈夫?
私、緊張してきたよ。
アリー、大丈夫だよ。
ベストを尽くそう。
うん!
……さて
次にポイントマッチの説明をする。
今、俺達はミストラルオークスを目標にしている。
……まず、ミストラルオークスの説明が先かな。
ミストラルオークスは、槍呪関係者が目標とする大レースだ。
場所は、セントラル開催……ミストラル競技場で行われる。
このレースには、17歳の魔女と男衆しか参加資格がない。
同じ年代の伴侶の契りを交わした、魔女と男衆が競うレース生活でたった一度しか訪れない、大舞台……いや、超大舞台がミストラルオークスだ。
もちろん、歴史、権威、名誉、全てを兼ね備えている。
そんなレースだから、誰でも出れる訳ではない。
レースにレースを重ねて、強いと認められた二人じゃあないと出場出来ない。
レースにレースを重ねる……もうわかったかな。
ポイントマッチ……これがそれなんだ。
つまり、ポイントを稼いでそのポイントの高い10名が出場出来るんだ。
ポイントは、1着 10点
2着 5点
3着 2点
しかし、中にはポイントの高いレースもある。
そして、ミストラルオークスの詳しい説明もしたいが……
今日はここまでにしよう。
そろそろ、アリーが声をかけてくる。
ふうー
ただいま、カズキ
品評会終ったわ……
とうしたの?
いや、少し今日のレース条件のおさらいと、ミストラルオークス、ポイントマッチことを簡単に説明していたんだ。
……ふうん
さて!
レースに集中!
わかった。
カズキ、槍に姿を変えるよ。
うん。
カズキ、槍を我が胸に……
アナタの契りを!
アリーが紋章に触る。
私は、呪文を唱える。
一振りの槍が……現れる。
服従の言葉……
槍に姿を変えられし男衆、私に力を!
魔女の呪いに架けられし我は……
呪いの主アリーの命に我従う。
共に我等は、一つであると……
今回は、レース直前ではないんだ。
別に、服従の言葉はどこでもいいんだから。
ははは……そろそろだ。
うん!




