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『水曜日 午前中』
授業中だ。
先生は……
「いい、風の魔法は、大地の魔法に弱いの。だから、風の魔法を使う時は大地の魔法には気をつけるの」
レニーラ先生ね。
授業、解りやすくて、頭がいいわ。
さすが、エルフね。
先生、なかなかキレイだね。
レイコに報告……と!
お、おい!
「そこ、カズキ君!」
す、すみません!
「罰として、12ページから、良いと言うまで読みなさい!」
……
ごめんね、カズキ、
『授業終了』
「カズキ君、困るわ!授業の邪魔は!」
すみません。
アリー、が……
知らないー!
こら!
ふん!
「……仲良いわね」
レニーラ先生を、キレイだね。
そう言っただけなのに……
「あら……うれしー、何もでないわよ」
えー!
なーんて!
「コラ、アリーさん、妬いたのね」
妬いた?
違うよ先生。
アリー、レイコけ言い付ける!って言うから……
「レイコ?」
俺の幼なじみ、今は彼女です。
「!」
カズキ、そろそろ次の授業の用意よ。
アリー、いつの間に……
では、すみません失礼します。
「アリーさんと、カズキ君は……」
『午前中 レニーラ、教頭先生と会話』
「教頭先生、槍呪って何ですか?」
「唐突ですね……」
「すみません、しかし、先程実は……」
「なるほど、別にいいではありませんか。健全なお付き合いなら、私は歓迎ですよ」
「魔女がいながら、他の女ですよ!」
「……なるほど、レニーラ先生は槍呪をあまりご存知ないようですね」
「え?」
「槍呪とは……」
「それって!」
「そうです、槍呪は呪いです。ですから、槍の呪いと書くのです」
「……」
「レニーラ先生、アナタは優秀な先生です。しかし、槍呪は素人ですから……今からでも、それの勉強をしなさい」
「……」
『放課後 レース受付室』
アリー、取れたよ。
レースは土曜日、オウカ競技場、第7レースだ。
ミストラル・オークストライアル……
距離7000m……か。
このレースは、俺達以外はみんな17歳らしいよ。
メンバー、知ってるの?
いいや、教えてはくれない。
でも、年齢だけはここでわかるよ。
本当!
生まれた年だけは出るのね。
唯一の情報……
もう一つあるわよ。
え?……あっ!
スクールかい。
うん、所属スクール
槍呪のスクールは全国で、幾つかある。
受付室で出走確定がすむと、年とスクールだけが書いた紙と、ローブの色を教えてくれる。
今回は、黄緑ね。
同じスクールは……いる!
一組いるね。
『放課後 校舎内』
「ねえ、カズキ君、アリーさん」
あっ、レニーラ先生!
なんですか?
私達、今からトレーニングですけど。
「……そう、頑張ってね」
?
はい、わかりました。
では、先生!
カズキ、いこ!
あっ、アリー!
先生、失礼します。
「……槍呪は呪い……か」




