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『日曜日 午後』
俺達は6人で、街を歩いていた。
何をするわけでもなく、ただ歩いている。
ナタリーのデパートでの買い物は、午前中いっぱいかかった。
そのあと、ご飯を奢ってくれた。
私とカズキは、払うと言ったが「まかせて」の一言に身をゆだねた。
門限は……
「カズキ、少しみんなと放れない?」
ん?
レイコ……
私は構わないわよ。
「同じく」
「熱いねぇ」
「バイバーイ」
決まった。
カズキ、門限は守ってね。
わかった。
『街のカフェにて』
おしゃなカフェに俺とレイコは来ている。
午後のランチタイムを過ぎたあたりで、人気はあまりない。
俺達、学生にも寛大なカフェだ。
「でさ、あの先生はすぐに、勉強しろとか遊んでいたらロクな大人にならないとか」
あっ、アイツね。
確かに、アイツはあんなんだって!
「そうだよね!あんな奴の方が、ロクな大人になってないよね」
何気ない会話。
何気ない、日曜日の午後
何気ない、俺とレイコ
ジュニアスクールのままだ。
仕方ないじゃない。
半年前は、ジュニアスクールだったし。
おい、アリー!
ふふ、ゴメンね。
消えるね。
ちなみに、男衆の槍の紋章から、魔女は介入できるの。
今みたいに!
「どうしたの?」
いや、なんでもないよ。
レイコは、普通棟?魔女棟?
聞いていい?
「私も魔女になりたいの!良い伴侶と契りを交わして、カズキのライバルになりたいな」
敵にか……
「それはそれよ、アリーは可愛いわね」
いきなり、アリーのことか。
心配いらない。
アリーは俺の主人だから。
まあ、男衆は魔女の下僕……
そして、使い魔!
だから、アリー!
ここまでにするわね。
レイコに悪いから!
やれやれ……
「……」
どうしたの?
「アリーのこと考えてたでしょ!」
いいや、考えてないよ。
アリーが介入してくるんだ。
「妬いてるの!」
いや、ただの冷やかしみたい。
魔女を振り回してさ、
「アリー!」
アリーによく言っとくよ。
レイコが怒ってたってね。
それより、レイコの伴侶が興味あるな。
誰になるんだろう?
「……妬いてる?」
いい、男ならね。
「カズキより可愛い男はいないわ!だけど、伴侶の契りを交わすなら、勝てる男衆を捜すわよ」
レイコ、俺はアリーとミストラルオークスを勝ちたいと思う。俺に取ってアリーは、いい魔女だもの。
「恋しい人と、槍呪の伴侶とは別物……か」
あっ、そろそろ、みんなと合流しよう。
門限が近いんだ。
「うそ!」
魔女棟は、門限が早いんだ。
「えー!」
また、今度!
「カズキ、キスしてよ!」
うん!
「!」
ほんの少し唇を合わせた。
これで許してね。
「バカ……もう本当にするなんて……ありがとう」
『夕方 魔女棟 』
カズキ、サクラ先輩からのメールが来た!
2着だったって!
2着か……
頑張ってるな!
私達は、勝よ!
うん!
「レイコはどうだった?」
冷たいくち……いや、相変わらずだった。
私もいい男がいないかしら?
カズキみたいに、美少年が……
お世辞言っても、何も出ないよ!
あら、そう。
残念だわ!
……お世辞だったのか。
そうしておくわ!




