表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
槍呪(ワイバーン)  作者: クレヨン
スクール1年編
14/31

14

 『日曜日、午前8時』


 私達はバスで、町に繰り出している。

 今日はトレーニングを休んだ。



 休養も必要だよ。

 


 そうね。

 私達は友達と、町に買い出しと称して遊びに行く。

 


 バスには、たくさんの魔女と男衆がいる。

 みんな、日曜日は休みたい。

 俺達と考えることは同じだ。

 でも、アリー。

 バスってすごいね。

 なんだが、男衆になって気づいたよ。



 わかるわ!

 科学って、一言で終わるけれど……

 大したモノね。

 魔法の存在価値が薄れていくわ。



 『日曜日 午前8時40分 メインストリート前』


 「よ!お二人さん」

 「遅れながら、レース勝利オメ!」


 

 2人の野郎が、祝福する。

 まあ、俺の悪友だけどね。



 いい、2人よ。



 「冷やかさない!」



 ナタリー、相変わらずね。

 


 ……



 心配ないよ。

 来るわよ。

 遅れてるだけ。

 



 うん。




 「ごめーん、おそくなっちゃったー」



 ほら、向こうから来たわよ。



 レイコ!



 「カズキ!会いたかったぁ」



 「ひゅー、熱い」

 「いいねえ」



 うるさい!

 ……アリー少し紹介をしないか?



 そうね。

 今日、私達は友達と遊びに来ている。

 これは、さっきも言ったわね。

 ここにいる、友達はみんなスクールの友達。

 私達とは違う道を行く友達と……



 俺達が先に槍呪の世界に来ただけで、後から来る悪友と……

 いろいろな、連中だ!

 ヤロー2人は、ムーラン、ロックと言う。

 ムーランは候補棟の生徒で、ロックは普通棟だ。

 候補練はわかるだろうから、説明を省く。  

 普通棟は、魔女、男衆をあきらめた生徒が通う棟だ。

 スクールは魔女と男衆の育成もするが、諦めた生徒の受け皿もある。

 それが、普通棟だ。

 つまり、普通の学校生活が出来るんだ。

 ちなみに、スクールは学業や槍呪以外のスポーツにも力を入れている。


 

 槍呪はスポーツなの?

 


 俺はスポーツと思うよ。

 


 ……確かにね。

 さて、女の子の紹介をするわ。

 ナタリーは、普通棟の生徒。

 元々、槍呪には興味がなくて、スクールの制服が可愛いからと入学したらしいの。

 実家はお金持ちで、ナタリーはお嬢様!

 レイコは……カズキ、アナタが説明しなさい。



 えっ?



 説明してほしいの。

 そして、理解してほしいの……槍のことを!

 おそらく……勘違いしているから。



 ……わかったよ。

 レイコは、俺の幼なじみだ。

 小さい時から、いつも遊んでいた。

 勉強もいっしょにした。

 レイコのことは、誰よりも俺は知っている。

 そして、ジュニアスクール3年に……

 レイコから、告白された。

 俺は、レイコを受け入れた。

 ……つまり、俺の彼女だ。



 ……そう言うことよ。

 レイコは私の友達、そして……



 俺の彼女だ。

 


 「カズキ、私もいい男衆が出来た!今度、紹介するね!」



 瞳を輝かせながら、レイコは言う。

 そうか、レイコと俺は槍呪の世界ではライバルか。


 

 ……1つ言っておくわ。

 魔女と男衆は、主人と使い魔の仲よ。

 私とカズキには、想いあってる。

 だけど……



 俺達は……



 愛しあってない。



 それでいて、友達でもない。

 


 私達は宙ぶらりんなの。

 そして、この状態でないといけないの。



 俺の架けられた槍の呪いは、男と女が惹かれあって成立する。

 お互いが、お互いに、魅力魔法チャームを架ける。

 この魔法に、呪文はない。

 惹かれ合うことが、呪文であり。

 


 想い合うことが、魔法なの。

 もし、想いがなくなり、どちらかが愛想を尽かしたら……



 槍呪は解脱してしまう。

 そして、2人の感情が惹かれ合い過ぎて……



 愛に変わっても……



 槍呪は解脱してしまうんだ。

 つまり、俺達はモヤモヤした宙ぶらりんの空間に身を委ねないといけないんだ。

 解脱してしまうと……



 もう、呪いは架からない。

 それが、槍呪の世界なの!


 

 「さっ、今から、デパートへ行くわよ」

 「金持ちだなあ」

 「お供しまーす」



 こら、ナタリーが変な目をしてるわよ。



 「カズキ、私達も行こ!」



 それじゃあ、6人でデパートだな。



 まあ、いいわ!



 「わかったわ、みんな、私に付いてきてね!」



 お嬢様と、お供達……



 アハハ……



 アリー、行こう。



 うん。

 レイコに、優しくしてあげなさいよ!


 

 



 








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ