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「さて、私達は後追いで良いかしら?」
わかりました。
私達は、前ですね。
練習レベルは?
「さっき、全力だったんでしょ?まあ、なりゆきでもよくってよ!」
アリー、どうする?
カズキは?
少し強く飛びたい。
正直、消化不良気味だ。
わかったわ。
私達は強めにします。
お気遣いはいいです。
「……ふん!」
やけに強気だね。
そうね。
カズキ、始めましょう。
では、先行します。
お願いします!
「仕方ないわね」
いくぞ!
「私達の力を見せましょう!」
カズキ、後ろが動き始めたわ。
ラット先輩よりは速いわ!
ふうん……
こんなくらいでいい?
カズキ?
これ強め?
なりゆきだよ。
後ろどう?
少しは追いついてきたわ。
少し、本気入れる?
よし、変更だ。
「あんたら、ギアを全力にしたね!まあ、いいわのぞむ所よ」
カズキ、全力?
強めとなりゆきの間かな?
正直、ラット先輩よりは速いけど、似たり寄ったりだよ。
ふうん。
消化不良ね。
まあ、敵は討っておこうよ、アリー!
そうね!
よし!
「……ちょっと、これが限界?」
アリー、あの先輩の男衆の限界みたいだ。
そうね!
結構はこんなものね。
『40分後』
もう一回、しますか?
「……あんたら、何者なんだ」
ルーシー先輩とラット先輩の、同じ部屋の後輩です。
アリー、名前は名乗らないのかい?
うん、しつこそうだから……
なるほど。
一理ありだな。
それでは、先輩失礼しますね。
下でルーシー先輩達が待ってますから。
「……」
いま、終わりました。
「アリーさん、教えて!」
はい、何ですか?
カズキ、槍呪を解くわよ。
よし!
うーん、たくさん飛んだぁ。
で、何を知りたいんですか?
「疲れてないか?カズキ」
ラット先輩……見ての通りです。
俺は大丈夫です。
「なんと!」
「アリーさんは?」
ルーシー先輩、私は乗っかってただけです。
指示は……しませんでした。
「……」
「……」
ルーシー先輩、ラット先輩!
予定表を見ますよ。
「え?」
先輩達、アリーは勝てそうなレースを見つけようとしているんですよ。
お力添えをさせて下さい。
「……ありがとう」
「正直、心強い」
今から、受付室に行きましょう。
そこで、データ収集です。
善は急げですよ。
『レース受付室』
かなり居るわね。
データ収集と、次レースの申込みでね。
「僕達の前に、君達は……」
俺達は登録しましたよ。
来週の土曜日です。
4月26日かな?
オウカ競技場
第7レース
ポイントレースです。
「頑張ってね」
「……僕達は、ローカルだな」
さて、ローカルですが……
西にある、スライス競技場を目指しませんか?
カズキ、どう思う。
スライス競技場か……
ここからは、少し遠いね。
それに、ここは長い距離のレースが多い。
まてよ、アリー、先輩達に距離変更をするのかい?
うん。
先輩達、コレは私の意見ですが、長い距離を飛んではどうでしょうか?
私は、距離延長がいいと感じました。
「え?」
「長い距離か……ミドルスタンスかい?」
私は、ステイヤーを飛んではと考えてます。
ステイヤー、先輩のスタミナを考えてかい?
カズキ、アナタもわかったね。
うん!
ラット先輩は、正直いいますがスピードと一瞬のキレがありません。
しかし、スタミナは豊富だと感じました。
先程の練習でも、思いのほか疲れがでてません。
つまり、先輩達は距離を間違えている可能性があります。
一度、長い距離を飛んでみては?
「わかった。僕は君達に従う」
「……少し心配ね。だって、そんな距離を私達は経験ないから」
ルーシー先輩、ここはやってみましょう。
うん、私もそうしてほしい!
「ルーシー……彼らの意見に従おう」
「……わかったわ」
決まり!
では、ルーシー先輩!
私の選んだレースは……これです。
来週、日曜日
スライス競技場
第5レース
レベル2
距離 20000m
「今までの4倍か」
「未知の世界ね」
先輩、飛び方は今と同じです。
遅く飛ぶ必要はありません。
俺も、そう思います。
攻めの飛行を心がけて下さい。
『夕方』
アリー、やはり先輩はステイヤーと感じた?
うん、カズキも!
ラット先輩の武器は、スタミナだよ。
スタミナ勝負の、長い距離なら光がある!
そうね。
カズキは、スタミナには自信ある?
うーん、考えてたことない。
じゃあ、あと何本飛べた?
あのレベルなら、ずーっと、飛べたよ。
……ふうん。




