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口は災いの元

「それより愛、どうしたの私になんか用?」

「えっ、なんで」

「『えっ』って、こっちだってえっだよ、まさか何の意味もなく突進してきたの?友達の扱い雑じゃない?」


「そんなことより、今日ゆーちゃんが帰りにアマリリス寄るんだって

しーちゃんも一緒にいこ!」


そんなことよりってその、そんなことが大切な気がするんだけど・・・

あっ『アマリリス』って可愛いものからカッコイイものまでなんでもそろってる値段もリーズナブルな女子高生のお財布にも優しい雑貨屋さんの名前です!別にないがしろにされたからってめげないんだからね!


「それにしても悠がアマリリス行きたいだなんて珍しいね、いつも愛か、私がアマリリスに買い物するときにしか入ったことなかったのに」


「ふふふ、しーちゃんそれがねゆーちゃん明日達也君誕生日だからその誕プレ買うつもりなんだって」


「ちょっと愛!別に今日あの子の為に行くんじゃなくて私が欲しいもの買うつもりだった次の日があの子の誕生日だし忘れるのも可哀相だしついでに買ってあげようかなと思っただけってさっきから言ってるでしょ」と聞き分けの無い子供に話すような澄ました顔をして言っていたが赤くなっているのを隠せていなかった


ふっふっふっ、悠さんやそんなに頬を赤らめながら言っても説得力無いよ

あっ達也君は悠の彼氏さんでしかも私達と同じ学校の1学年下の子でまあいわゆる年下彼氏ってやつですね、しかもワンコ系

いやぁ、ナイス達也君おかげで悠のデレいただきました!!

それにしてもなんか肌寒い?今夏なのになんでかなハハハハ


「愛、もうこんなのほっといて2人で行こう、どうせろくなこと考えてないんだから!!」

ため息を吐きつつ呆れたようにかばんを持って教室を出ようとする悠に 

あわてながら、

「ちょ、ちょっと待って別に悠のデレ可愛いなぁとか、達也君うらやましいなとか思ってないよ!」


・・・・しまった全部言っちゃったよ


「あはははははは、本当にしーちゃんっておバカなんだから思ってても言わなきゃいいのに、なんで誤魔化さなきゃいけなところで言うかなぁ」


あぅわ、返す言葉もございませんなんで言った私!この口かこの口が悪いのかあぁこの口が恨めしい、そんなことより悠の反応は・・


あわてながらも恐る恐る悠を見れば、怒りなのか羞恥なのかわからないけど肩を震わせながらこっちを睨みながらゆっくりと近づいてきていた。


ウギャー、誰か助けて

はっ愛、愛はどこに愛なら悠を止められるはず!!


悠を止めてもらおうと愛を探すと何にツボってるのか分からないがお腹を抱えながら爆笑していたが、助けようとはしてくれなかった


くっ裏切りものー

愛を毒づきながら悠の気を静めようとするも悠の歩みは止まらない


「悠、待ってねっ落ち着いて話せばわかるよ、う・・あ・・

チョ、ちょまっ・・・・いやーーー」


放課後の教室にいつまでも笑い声と悲鳴が響いたのだった(笑)






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