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第三十五話 其ノ二

只今二話目執筆中です。夕方から夜にかけて完成すると思いますのでそちらも読んでいただけたら幸いです。

朝。目覚めたら………なんか散々な光景。皆気持ち良さそうに眠っている。とりあえずそんな皆を叩き起こす。


ガンガンガンガンガンガンガンガン……!!


この前陽さんがしてたみたいにフライパンを麺棒で叩いて起こす。なんか漫画みたい。のそのそと起き上がる皆はやっぱりゾンビみたいだった。



『第三十五話:明日は誕生日!? side S』



とりあえず皆と朝食の準備。皆から起きるのが早いと言われたけど無視!!これは私の生活習慣なんだからしょうがないってことで。

騒がしく準備してたら陽さんが起きてきた。シャワーを浴びたのか、髪がしっとりと濡れている。


「ちょっ、ちょっと咲羅!!」

「どっ、どうしたの綾子!?」

「陽さん……めっちゃかっこよくない?」

「へっ?」

「私もそう思った。なんか大人の雰囲気が出てるってかなんて言うか。」

「いやいや、今更言われても……」


何故か私が照れる。


「私も陽さんに乗りかえようかしら?」

「あっ、私も私も〜!!」

「だっ、だめに決まってるでしょー!!」


少し本ギレになりながら綾子と絵美を叩いた。……弱いけど。




朝ご飯を食べた後、私達は出かけた。もちろん明日着ていく服を用意しに。途中で栞さんと合流して、勝負服を買いにいざ行かん!!



「どんなのにしようかな?」


私の質問に皆考え込む。


「そんなの一つしか」

「ないような気がする。」


綾子と絵美は意見が一致したみたいだ。


「陽は確かギャップに弱いような気が……。」


栞さんが思い出したように言う。


「咲羅さぁ、それはなんのためのスタイルなのよ!!」

「ふぇ?」




結論……セクシー路線。


「いやいや、ちょっと待ってよ!!」

「時間は待ってくれないわ!!」

「それもそうね。これからいろいろ買わなきゃいけないんだし。」

「咲羅コーディネート大会だ。」

「あっ、これなんかどう?」



………波に呑まれました。




買いました。と言うより買わされました。多数決で絶対的不利の私の意見なんて通るはずもなく………。とりあえずベンチで休む私です。


「え〜っと、服は買ったから……」

「あとは………アレね。」

「アレって……何?」

「そりゃ、あと買うのは」

「アレよねぇ。」




私以外の四人が指差した先………ランジェリーショップ。



「別に下着は買わなくても……」

「馬鹿!!ナニがあるかわからないでしょ!!」

「なっ、ナニって何よ!!」

「ナニって言ったら」

「一つよねぇ。」


先程から二人の連携は凄まじいものがある。


「まぁナニはともかくとして、内面から着飾るのは悪くないわね。」

「と言うわけでレッツゴー!!」


無惨に引きずられて店内へ。


「下着もセクシー路線で行く?」

「統一感は大事よねぇ。」

「でも咲羅おっきいから合うやつ少ないんだよね。」

「陽はどんなのが好きかしらねぇ。」

「なっ、なんで陽さんが話に加わるんですか!?」

「だって見る人だし。」

「しかも一番初めに。」

「ちょっ、ちょっと!!」

「そうだ。」


栞さんは何かを思い出したらしくどこかに電話をかけている。そして電話を切ってから一言。


「白系統が好きだって。」

「ちょっ、誰に聞いたんですか!?」

「え?翔太郎。」

「こっ、こんなことに彼氏を利用しないで下さい!!」

「大丈夫よ。陽の両親にも確認済みだから確かな情報よ。」

「なっ、誠さん達も使ったんですか!?」



私はこの人達に勝てない事を改めて知った。




また買わされました。ええ、私の意見は完全無視です。私はリカちゃん人形みたいに着せかえられ(強制)て、正直しんどいです。



あっ、大変なこと忘れてた。さすがにこれは私一人で選びたいと言ったら皆笑顔で許してくれた。陽さんのプレゼントは私が選びたいもんね。

迷って迷って迷ったけどちゃんと買った。それは皆にも教えていない。皆も聞こうとはしなかった。



家に帰ったらまだ陽さんは帰ってなかった。とりあえずコーヒーを飲みながらまったり過ごす。

陽さんは裏口から帰ってきた。私の買い物袋を開けようとした。しかも下着のやつ。私は必死になって止めた。こんなの見られたら恥ずかしくて死んでしまいそう。



私が陽さんの所に来てからもうすぐ一年。いろいろあったけど楽しかったなぁ。明日はどんな日になるのか、期待に胸を膨らませながら今日一日が過ぎていった。

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