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第五話 其ノ二

本日二回目の更新です。楽しみにしてる(いてほしいな)、もし良かったら読んでやって下さい。あと五話位書き溜めしてるので更新は滞ることは無いと思います。と、まぁ作者のどうでもいい話はおいといて、本編へどうぞ。

二人のリアクションを見て笑っていた私だったけど、私まで固まるとは予想外だった。

だってあり得ないでしょ?頭脳明晰、容姿端麗な人が同じ場所に五人も集まってるんだよ!?しかも中学からって………奇跡だね。



『第五話:喫茶店に集まる友人たち side S』



トントンと肩を叩かれた。振り返ると綾子が小声で話す。


「(ちょっ、これどういうことよ!?)」

「(私が聞きたいくらいよ!!)」

今度は逆の肩を叩かれた。


「(咲羅の従兄弟凄すぎ!!)」

「(私もそう思う。)」


確かに絵美の言うことは最もだ。アイドルユニット組んでもおかしくないよ。

店はもう閉めた。ていうか翔太郎君が無理矢理閉めた。


「さ〜て、飲むかぁ!!あっ、学生はジュースね。(翔)」


なんか飲み会も始まってるし。


「と、その前に。絵美ちゃんと綾子ちゃん。ウチでバイトしない?」

「えっ?私と絵美?」

「どうしてですか?」

「いやぁ、人手不足でさ〜。友達同士ならシフトも替われるしいいと思うんだけど。」

「いいですね!!やろうよ、絵美。」

「あんまり入れないかもしれないですけど大丈夫ですか?」

「全然良いよ!!な、陽。」

「………あぁ。」

「じゃあ来週からよろしく!!」

「「はいっ!!」」


そんなこんなでバイトに新しく二人が入ることになった。楽しみだな。



飲み会が始まって一時間。既に翔太郎君と龍太さんは酔い潰れていた。一気ばかりやってたからペースが早くて、私なら多分無理な量も普通に飲んでたからな〜。愁さんは誠治さんとゆっくりと飲んでいてそこに綾子と絵美も一緒に話してた。ふと気付くと陽さんが居なくて、少し探すと外で煙草を吸っていた。


「煙草って美味しいですか?」


私のいきなりの問いかけに体がビクッってなってた。でもすぐに冷静さを取り戻したらしい。


「…………別に。」

「クスクス。」

「…………何がおかしい?」

「だって好きだから吸ってるのに矛盾してますよ。」

「………そうか?」

「そうですよ。」


ゆったりとした沈黙が流れる。夜風が涼しげで気持いい。私はあの事を聞こうとしていた。……陽さんの過去。


「あっ、あの!!」

「………何?」


緊張が流れる。私はゆっくりと口を開く。




「………何でもありません。」

「………そうか?」

「………はい。」

「………じゃあ中に入るか。」

「はい。」



やっぱり聞けなかった。でもいつか聞ける……かな?

でも……なんで私は陽さんの過去を知りたがるのかな?不思議に思いながら中に入っていった。


陽さんは誰かと電話をしている。


「……あぁ……それじゃ。」

「誰と電話してたんですか?」

「………女。」

「えっ!?」

「………何を驚いている?」

「彼女………いるんですか?」

「……あぁ。」

「そうですよね………」


私はとぼとぼと綾子達の所に戻ってビールを飲んだ。ヤケ酒ってやつ?


「どうしたの?咲羅ちゃん?」


愁君が心配そうに話しかけてきた。


「愁さん……陽さんって彼女いるんですか?」


その台詞にピクッと揺れる愁さんと誠治さんに私は気付かなかった。


「……いや、いないよ。」

「へっ?でも今彼女に電話を……」

「彼女?お〜い、陽!!」

「………なんだ?」

「今誰と電話してたん?」

「………栞だけど?」


やっぱり女の人の名前だ。私はまたビールを飲んだ。


「…………ほら、未成年が飲むな。」

「だってぇ〜……」


カラン、カラン。扉が開いた。立っていたのは綺麗な女性。あの人かな?


「………悪いな、栞。」

「…全くやれやれよ、だらしない彼氏を持つのも大変。」

「でもそこがいいんでしょ?」

「あら、よく分かってるわね、誠治。」


会話を交した後に翔太郎君を蹴り飛ばす。


「いって〜………栞!?」

「ほら、帰るぞ。」

「わっ、わかりました!!帰らせていただきます!!」


………嵐の様に去って行った。栞さんて、翔太郎君の彼女だったんだ。


「……どうして意味深な言い方したんですか?」

「………からかっただけ。」

「へっ!?……わっ、私で遊ばないで下さい!!」

「まぁまぁ咲羅、こっちで飲もうよ〜」

「キャッ!!あっ、綾子、酔ってるの?」

「酔ってましぇ〜ん。さっ、飲も飲も!!」


この後私は綾子と絵美に引きずられて飲み明かすことになってしまった………

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