表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/14

失恋と不屈の精神

サスペンスはまだ先なので気長に待ってもらえるとうれしいです。

あと、感想、批評、要望(取り入れるかわかりませんが)、誤字脱字報告など気軽にお願いします





「断る。では失礼」



彼はそう言うと鞄を持ってスタスタと行ってしまった


ガラっ、ピシャっ


えっえっえっえ~~~~~~~~~~~


私何を言って、いや、でも、あんな返事、どうして、あたりまえ、しかし、あ~~~~~~~~帰る・・


私は真っ白になった頭でそのまま鞄を持って出る







「あっ、澪さん!すいません。注文書提出するの忘れてました。」


誰かが声をかけてくるが、気にしない。帰るのだ


「おっ怒ってるのですか!申し訳ありません。澪さん!次からこんなことがないようにしますから!!」


知らない、知らない、帰る


「みっ澪様~~~、お許しを~~~」








私はダッシュで家に帰り、ぼ~っとした頭で何も考えれず機械的にご飯を食べ、風呂に入り、髪も乾かさずにすぐ寝た。
















「澪ー! 起きなさーい!」




最悪な朝だった。とても眠い、体は重い、髪はボサボサだ


でも、最悪なのはそんなことではない


私は昨日のことを思い出した



(「好きです。付き合ってください!」)



バタッバタッ!


恥ずかしい~~~


しばらく布団の中で悶えたあと、私は思考に意識を移した


いくら混乱していたとしても、いきなり、告白しちゃうなんて


まあ、なんでそうしちゃったかは検討はつくけど


私は顔をだして、本棚を見た。そこには、最近人気の恋愛小説 春野雪見著「恋愛超特急シリーズ」が置かれている。


その内容はお互いが一目ぼれして、付き合い始め、あらゆる障害をものともせず、二人の道を行く純恋愛ものだ。


私はこれのファンで、いつも二人が愛に忠実で行動していることにドキドキしながら読んでいる


いつかは自分も、とずっと先の将来の恋愛に心躍らせていたけど


まさか、こんなに早く来るなんて、深くにも焦ってしまった。それに



(「断る。」)



布団から出て、棚の鏡で自分の顔を見る


髪はボサボサになっているが、それ以外は整っているし、スタイルだって悪くないと思う。


胸はさびしいがまだ中学生だ、成長する。


私はナルシストではないけど、今まで結構、告白されてきたし、常に顔や体が変じゃないか気を配ってもきた。


だから、自分が美人の部類に入っていることを自覚している


いきなりとは、いえ告白されたら、普通は驚いて、何か色々返してきそうなものなのに。


彼は無表情で即座に断った


「ということは私に全く魅力を感じてないのよね」


私は本日2回目である盛大のため息をはく


初恋と同時に失恋を体験とは信じられないな


私は顔を上げ、昨日、会った彼の姿と印象的な目を思い浮かべた。


心臓の鼓動がとても速くなってきた


さようなら、私の初恋の人


ふと、恋愛超特急の主人公、洋子のセリフを思い出した

(「私は彼を思うとまだ、ドキドキしてるのこれがある限り恋は終わらないわ!!」)

いや

まだ

終わってない・・・!


私は鏡の自分を見据え、前で握り拳を作った


そうだ、彼のことがまだ、好きなのだ。


例え、この初恋が実らないものだとしても、簡単に終わらせてなるものか!!


そうと決まれば行動だ。勢いよく部屋を飛び出した


「あっおはよう、ママ!」


「みっ澪、起きてたの?起きてたなら速く降りてきてよ」


「ごめんね。すぐ身支度整えて行くから」


「何か今日は元気ね。まあ、早くして頂戴ね」


「は~い」


洗面所に向かう


あっ、そういえば私は彼の名前もクラスも、同じ学年かも知らない


「まずは、情報ね。どういう人なのか調べなきゃ」


急いで髪を整えながら、私はどのように調べるか考えていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ