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第39話:「迫りくる脅威」


フロントコード本部・特別会議室。


そこには、S級の迅、A級のレオ、アキト、そしてセリカが集まっていた。

普段なら気楽なメンバーも、今日ばかりは緊張感が漂っている。


しかし、会議が始まる前に、セリカはまず一人の男を紹介した。


「アキトは初めてよね。仲間を紹介するわ。」


扉が開き、長身の青年が静かに入ってくる。

白いロングコートを羽織り、冷たい瞳を持つ男──カムイ・シグルド。


「別の任務でしばらく離れてた、S級のカムイよ。」


「……どうも。」

カムイは淡々と挨拶する。

(すごいオーラだ。存在だけで強さがわかる。)

一度戦って見たいと思うアキトだ。戦いを想像して楽しくなってきたが表情に出さないよう気持ちを抑えた。


「世間には知られていないS級よ。カムイの能力は**“重力操作”**。彼は自在に重力を操り、空間を歪めることもできるのよ。」


「重力……?」

アキトは興味深そうにカムイを見る。


「よろしく....」

カムイはアキトの方をチラリと見て無表情で言った。


「これで、こっちの戦力も整ってきたわね。」

(前回の戦いでアキトは間違いなくS級に昇格した。でも彼には肩書きなんて気にしいないわよね。)

セリカはアキトを横目に思った。


「さて、本題に入りましょうか。」


セリカが指を鳴らすと、会議室の壁に映像が映し出された。

そこには最近発生した能力者絡みの事件が次々と映る。

ヴォイドハウルとは異なる、新たな脅威の影が浮かび上がっていた。


「最近、能力者による事件が増加してるわね。しかも……C級以下の能力者たちによるものが目立つ。」


「C級以下? そんな連中が?」

アキトが眉をひそめる。


「そういうことだ。」

レオが険しい顔をする。


「昔、博士が放置した能力者たちの成れの果てってことか?」

迅が皮肉っぽく言うと、セリカは苦笑した。


「そうゆう事よ。でも、問題はそれだけじゃないのよ。」


映像が切り替わる。

黒いコートを着た二人の男の姿が映る。


「彼らが最近、C級以下の能力者たちを組織化しているみたいなの。」


「誰だ?」

アキトが鋭く尋ねる。


「一人目は、『グリード』。能力は”物質変換”。触れたものを別の物質に変える力を持っているわ。」


「物質変換……?」

レオが興味深げに映像を見つめる。


「例えば、空気を鋼鉄に変えたり、水を毒に変えたりね。制限はあるけど、かなり応用が利く能力よ。」


「厄介なやつだな……。」

迅が呟く。


「そして、もう一人。」

セリカが映像のもう一人を指差す。


「彼の名は**『ファントム』**。能力は”念動力”。物体を遠隔で自在に操れるわ。」


「つまり、姿を見せずに攻撃できるってことか。」

アキトが拳を握る。


「そういうこと。でもね、一番の問題は──この二人、元々C級以下だったのに今はS級に匹敵する力を持っていた能力者だったってことなのよ。」


「……!」


部屋の空気が張り詰める。


「元C級の能力者が、C級たちを率いて勢力を拡大している。これは臆測だけど、そこには裏で志久間が動いているとしか思えない。」


「厄介どころじゃないな....」

レオが低く呟く。


「これで、俺たちはどう動く?」

アキトが真剣な表情で尋ねる。


「まずは情報収集ね。グリードとファントム、それぞれの目的を探らないと。」


「それと……ヴォイドハウルの動きも警戒する必要があるね。」

迅が静かに言う。


「ええ、同時進行でね。」

セリカが頷く。


「このまま放っておけば、C級の暴走はさらに加速する。だからこそ、フロントコードが動かないといけないのよ。」


新たな脅威に向け、戦いの準備が始まる──。


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