【連載始めました!】むかしあるところにいた神さまのこどものおはなしとしょうらいのゆめ
関連【「婚約破...」まで言いかけた婚約者の様子がおかしいのですがこれは何事でしょうか?】に出てくる神様の子供です。
同じシリーズのものは題名の上の青色の文字で「婚約破...」シリーズと書いてあるところをタップすると見れます!
むかしむかしあるおうこくのてんかいに神さまのこどもがいました。
そのこどものこころにはたくさんのしあわせなきおくときぼうがつまっていました。
おとうさんは、神さまっていうしごとをしてるんだって。
にんげんのみんなをそらからかんさつしてこまってたらたすけるのです。
おかあさんは、神さまのほさっていうしごとをしてるらしいです。ほさっていうのはおてつだいのことです。
おかあさんは、もともとおうじょさまだったっていってました。
おうじょさまっていうのはにんげんのくにのえらいひとでたくさんのおべんきょうをするんだって。なんでってきいたらおかあさんはぼくをだきあげひざのうえにのせるとしつもんをしました。
「そうね...じゃあまず、なぜ上の立場、つまり偉い人が存在しているのか、あなたはどう思う?」
「うーん、みんなをせんとうにたってひっぱるためかな?」
「お母さんもそう思うわ。じゃあ、なんで先頭に立って引っ張る必要があるのかな?」
「みんながまよってぐだくだしちゃうから、それだとよくないから?」
「そうね、偉い人がこうだと決めればみんなそのとおりにするの。だから統制もとれる。みんなが同じ方向を向けるの。
でもね、それが間違ってたら大変でしょう?」
「うん、くにがこわれちゃうかもしれないね」
「偉い人はね、優遇される分、常に正しい指針を示し正しい判断をしなければならない責任が伴うの。間違えてしまったとしてもすぐにそれをカバーできるほどの実力を身につける必要がある。だからこそね、たくさん勉強しなければならないの。皆に支えられている分、私たちも恩を返すことがその立場に生まれた者の義務なの。そして私は権利だとも思うわ。お金があってみんなが従ってくれる、そんな立場だからこそできることがたくさんあるもの。」
おかあさんはたくさんおしえてくれました。
ぼくはなるほどーとなっとくしながらすごいとおもいながらきいていました。そしておかあさんにいいました。
「ぼくよくわかったよ!おべんきょうするりゆう!おとうさんは神さまだからいつもおべんきょうとおしごとがたいへんなのとおなじだね。それをささえてるおかあさんも」
「そうよ。だからあなたもお勉強を好きになってくれるとうれしいな。」
「うん、ぼくたくさんする!おとうさんとおかあさんみたいになる!」
ぼくがせんげんするとおかあさんは、かしこくてやさしいじまんのこだといいながらぼくのあたまをなでました。
ぼくはおかあさんといろいろかんがえるじかんがすきです。
だってぼくはおかあさんにあこがれてるから。もっともっとおかあさんのことをしってぼくもみならいたいもん。
それにおかあはんはいつもはすこしぽやぽやしてるのにしんけんなはなしをするときはめがしんけんになります。ぼくはりょうほうすきだからそのきりかえをみるのがわくわくします。
おとうさんがおかあさんはにんげんかいのことをよくしってるからたすかるっていってました。
おかあさんはいつもたくさんのいけんをいって、おとうさんはそれをけんとうしてるんだって。けんとうっていうのは、いろんなところからかんがえてほんとうにそれでいいのかかんがえることなんだっておしえてもらいました。
おとうさんもおかあさんも、にんげんかいをよりよくするためにきょうもがんばってます。
ぼくはふたりにあいされてまいにちしあわせです。
ぼくは「お母さんにそっくりだなー」とおとうさんにあたまをなでられながらいわれました。だいすきなおかあさんににてるなんてうれしいです。
となりでふふっとわらってたおかあさんは、「あなたにもそっくりですよ」といいました。
よくわらうところとかそのときにまゆげがいっぱいさがってへの字になるところとかそっくりだとぼくのほっぺたをむにゅっとしながらしあわせそうにわらいました。せいかくもよくにていてすてきだといってくれました。
おかあさんはおとうさんことがだいすきみたいです。
おとうさんはうれしそうにわらいました。
おとうさんもおかあさんのことがだいすきみたいです。
ぼくもふたりがすきです。
おかあさんがぼくたちをすきだといいました。
ぼくもだいすきだとつたえました。
するとおとうさんはてれながらよろこんでぼくたちをだきしめました。あいしているといいながらぎゅーむと。
ぼくはとってもしあわせなきもちになりました。
ぼくはしょうらい、おとうさんとおかあさんみたいにりっぱでかっこよくなりたいです。あとやさしくていつもえがおなおとなになりたいです。あとあとぼくはおとうさんみたいなとくべつなちからはないけどおかあさんみたいにおとうさんをささえられるようになりたいです。ぼくにはたくさんのゆめがあるけどぜんぶがんばってかなえてみせます。
神の子はどりょくをつづけました。そしておとなになってゆめをかなえました。おかあさんはにんげんだから、えいえんのときはいきられませんでしたが、さいごまでしあわせそうでした。神の子もおかあさんとおなじで、神のようにふじみなわけではありませんでしたが、たくさんのことをなしとげたのでまんぞくなじんせいだとおもいながらしょうがいにまくをとじました。ふたりとも、のこされたおとうさんがこころのこりでしたが、きっとまたあえるとしんじているのです。
ぼくたちはうんめいのかぞくだから。
おすすめ【恋愛感情がわからない私がお飾りの皇妃になって幸せになる話】シリーズ
関連【「婚約破...」まで言いかけた婚約者の様子がおかしいのですがこれは何事でしょうか?】に出てくる神様の子供です。
※同じシリーズのものは題名の上の青色の文字で「婚約破...」シリーズと書いてあるところをタップすると見れます!