第八十七話 憐れな人身御供 その一
お疲れ様です。
本日の前半部分の投稿になります。
一日の終わりに相応しい夕日に照らされた大勢の人々が思い思いの方向へと歩んで行く。
柔らかい朱の光に照らされた顔達の殆どは朗らか且陽性な感情を含んでおり、今日一日で得た効用はそれなりの物であると容易に看破出来てしまう。
素敵な一日を過ごして来たであろう大勢の人々が生み出す足音と陽性な感情が含まれた話声が混ざり合うと、それはもう喧噪という言葉だけでは言い表せない程に膨大な音量となって膨れ上がり王都を震わす。
幸せそうな表情とうんざりしてしまう都会の明るい喧騒が方々に存在する大通りの端で俺とハンナは彼等とは真逆の沈降した表情を浮かべ、更に人から大丈夫ですか?? と心配の声を勝ち取るであろう姿勢でシンフォニアへと向かっていた。
「ったく……。まだ頬が痛むな」
ズキっとした痛みが残る左頬を抑え、まるで鉛の様に重くなった両足を引きずる様に動かして周りの人に迷惑が掛からない最低限の速度を維持して進む。
一歩進む度に足元から振動が患部に伝わり苛立ちを募らせていく。
安全且安心な依頼を請け負ったってのに何で負傷しなきゃいけないんだよ……。
「貴様がふざけた真似をするからそうなるのだ」
この野郎……。きゃわいい女の子の群れから救助しなかったのをまだ根に持っていやがるな??
「テメェ、次は上手くこなしてみせると言っていたのは嘘だったのかよ」
「嘘では無い。まだその経験を積んでいないから偶々今回は上手くいかなったのだ」
「そんなもの売り言葉に買い言葉じゃねぇか!! 女の子に絡まれただけで狼狽えるなんて里の戦士として恥ずかしくないの!?!?」
俺が威勢よくお前さんの言葉は間違っているとして端整な横顔にビシっと人差し指を差してやると。
「それとこれは別の問題だ。第一、あのふざけた空間から逃れる為に俺が全力を出したら彼女達を傷付けてしまう恐れがあったからな。俺の対応は間違っていなかった筈だ」
「んんっ?? じゃあ何で無罪の俺は傷付いているのかしら??」
「知らん。その空っぽな頭で良く考えてみろ」
ほぼ童貞野郎の言葉を受け取った刹那、頭の中で何かがプチっとブチ切れる音が鳴り響いてしまった。
「女の子達から逃げ帰って来たお前が殴った所為だよ!!!! 大体、女の子に囲まれるなんて男の夢じゃねぇか!! それなのにテメェときたら童貞らしく狼狽えやがって!!!!」
疲労によって生まれた相棒の隙を突き、汗の臭いが染み付いた背中にぎゅっと抱き着いてやる。
「止めろ!! 気色悪い!!!!」
わははは!! どうだい?? ど――さ??
疲れて体に力が入らず俺の腕の拘束を解けぬだろう??
いつもは素早い所作と馬鹿力でスパっと解くのだが、魔物に生まれ変わった俺の力がかなり成長したのか将又疲れ過ぎて力が出ないのか。
横着な白頭鷲ちゃんは俺の強烈な抱擁に四苦八苦していた。
「テメェが態度を改めるまで決して放さんぞ!!!!」
「あぁ、そうか……。それなら俺にも考えがある」
ほ?? 考えとは??
ハンナの背中から顔を外し、さり気なく左腰に視線を置いた刹那。
「貴様の……。腕を叩き落としてくれるわ!!!!」
「それは駄目ぇぇええ――!!!!」
彼が抜剣する様を捉えた瞬間に腕の拘束を解除してある程度の距離を置き、バックンバックンと五月蠅く鳴り響いている心臓ちゃんを宥めてあげた。
「ふ、ふざけんな!! 他愛の無い絡みで人の腕を切り落とそうと考えるか!?」
「切り落とした腕なら聖樹殿に接合して貰う故、心配するな」
そういう事じゃないんです。俺が聞きたいのは犯罪行為をサラっと行う君の乱暴な態度を咎めているのですよ。
「あそこに到着する前に失血死しちまうよ。ふぅ――……。シンフォニアに到着するまで後少しだな」
「そこ!! 道路の脇で止まらないで下さい!!!!」
左腰に剣を収めた彼の横に並び、本日も大量の馬車の往来を見事な手腕で捌いている交通整理のお兄さんへ視線を送った。
「今日の飯はどうする?? 宿へ帰る途中で何か買って行くか??」
「それならば肉入りのパン、若しくは握り飯を所望しよう」
あれだけ肉食ったのにまだ肉を食うつもりなのかよ……。
「俺は甘い物にしようかな。こっちに帰って来てから人の多さに当てられたのか知らんけど、ちょっと疲れ気味なのよね」
約一月もの間、本当に心地良い自然環境の中で過ごしていた所為か体が静けさに慣れてしまった様なのだ。文明が蔓延る地に舞い戻ればその差異に体がついてこれていないのでしょう。
この五月蠅さに慣れるまでもう暫くの我慢って感じかしらね。
「それは鍛錬不足だ」
「よく言うぜ。そういうお前さんも疲れているのか知らんけど、普段より歩幅が短くなっているぞ」
俺が彼の足元を見下ろしてそう言ってやると。
「これだけ人が多いのだ。普段通り歩く訳にはいかぬだろう」
また言い訳紛いの嘘くせぇ台詞を吐きやがった。
はいはい、お母さんは貴方の噓八百に付き合うのは疲れましたからね。好きなだけ妄言、虚言を吐いて下さいなっと。
やれやれといった感じで溜息を吐き。
「は――――い!! お待たせしました――!! ゆっくり進んで下さいね――――!!!!」
交通整理のお兄さんに北大通を横断する許可を頂き、大勢の人に紛れて土埃が舞う道を横断。
そして本日の報酬を求めて営業時間終了間際にも関わらず、大勢の大蜥蜴ちゃん達がギュウギュウ詰めになっているシンフォニアの受付所に足を踏み入れた。
「うっわ……。すっげぇ人じゃん……」
年末年始の忙しさも相俟ってか、この斡旋所に舞い込んで来る量はいつものそれと比べて洒落にならかなかったし。
王都に存在する店もそして請負人達もこの時期は稼ぎ時として捉えているのでしょうねぇ。
「喧しいのは好かん。俺は向こうで休む」
ハンナが受付所の左壁に併設されている机へと向かってそそくさと早足で向かって行く。
「そっか、じゃあ俺は明日請け負う依頼を確認して来るよ」
「あぁ、分かった」
彼に素早く右手を上げて夥しい量の依頼が書かれた紙が貼り付けられている掲示板へと向かった。
「――――。よぉ――っす、どうよ?? 景気は??」
顔見知りの大蜥蜴ちゃんの腰辺りをポンっと叩き、彼の隣に並んで依頼を確認して行く。
何々ぃ?? 店番の手伝い、汚れた道路の清掃作業に新居への引っ越し作業等々。
どれも土と汗に塗れるだけの平和的な仕事ばかりが目立ちますなぁ――。
相棒が好みそうな物騒な依頼が無い事に胸を一つ撫で下ろした。
「儲かっているのか、損をしているのか……。それが分からない位に忙しいって感じだな」
「いやいや。それ位は理解出来るのが普通……。おっわぁぁ……」
草臥れ果てた彼の声を受けてその顔を捉えると思わず同情の吐息が漏れてしまった。
深い緑色に覆われた目元の鱗は青黒く染まり疲労が色濃く蓄積されていると容易に看破出来てしまう。
逞しい腕は力無なくブランっと地面に垂れ下がり、俺が右手でちょいと強く押しただけで倒れてしまいそうな出で立ちだ。
「大丈夫?? 疲れているのなら一日休むのもアリだぜ??」
「いや、休むとカミさんにどやされるからな」
あ、あらあら。恐妻を持つと大変ねっ。
「自分は家でノウノウとだらしなく年末年始の休暇を過ごしているってのに……。俺はこうして奴隷が羨ましくなる程に依頼をこなしている。理不尽だと思わないか??」
「う、うん。御体御自愛下さいね??」
「有難う。今日この後は店から家に帰る店主の身辺警護、その後は王都に運ばれて来る物資の護衛を仲間と共に請け負うつもりなのだが……」
そのヘロヘロの体で来て貰っても依頼人としては迷惑に映るんじゃないのか?? ほら、頼りない奴が警護に来ても役に立たないし。
「安心しろ。俺だけが酷い状況だが、仲間の体調は万全だ」
俺の視線の意味を理解した彼が一つ大きく頷く。
「ダンとハンナも良かったら俺達が請け負う依頼に参加しないか??」
「俺達が??」
「あぁ、腕の立つ奴がいれば俺も安心出来るし」
『腕の立つ』
その言葉が疲れた体に嬉しい励みとなり、搾れ果てていた気力が少々漲って来る。
「時間は何時から始めるんだい?? それと護衛対象は……」
今にも地面に倒れてしまいそうな彼に依頼の内容を確認しようとした時。
「あぁ!! ダン!!!! ちょっとこっちに来て下さい!!」
受付所の食いしん坊ちゃんのミミュンからお呼びの声が掛かった。
「わりっ、ちょっと呼び出し食らったから行って来るわ。悪いけど依頼は仲間内で頑張ってくれ!!」
「あぁ、そうするさ」
再び彼の体を軽快にポンっと叩き。
「お呼びで御座いますか?? 食いしん坊ちゃん」
まだまだ列の対応に追われている彼女の前に立ってあげた。
「酷い言い方だなぁ……。えっとね?? ダン達に会いたいって人がぁ」
ミミュンが蓄積された疲労によって真っ青に染まった顔で口を開こうとするが。
「おらぁ!! そこの人でなし野郎!! こっちに来い!!!!」
ここで一番怒らせてはいけない人から怒号が鳴り響いたので。
「へ、へいっ!! 只今――!!!!」
いつまでもうだつの上がらないチンピラの下っ端の台詞を叫び、瞬き一つの間に親分が待つ受付所へと推参した。
「おう、早かったわね」
『お前さんを怒らせるとろくでもねぇ事になるからな』
「ドナの声が聞こえたのなら例え地の果てにまでも駆けて行くさ」
心の声とは真逆の台詞を吐いてやった。
「う、うむっ。良い心掛けね。えっと……。あんた達に直接会って話したいって人が居るんだけどさ……」
ドナが耳打ちする所作を見せるので背の高い受付所からちょいと身を乗り出して右耳を差し出してあげる。
『それが……。どうも王宮からの使いらしいのよ』
『はぁ?? 何でそんなお偉いさんが市井の俺達に会いに来たんだよ』
『そんなの私が分かる訳無いじゃん。兎に角、私に付いて来て』
『了解』
「ってな訳で。レスト!! ミミュン!! ちょっと私外すわね!!」
内緒話の姿勢を刹那に解くと同期に席を外す事を告げる。
「えぇ!? ドナの仕事もやらなきゃいけないの!?」
「別に構わないけど……。夕食はドナの驕りね」
「は、はぁ!? 何でそうなるのよ!! 私はこの駄犬達を案内する仕事があるんだから!!!!」
快活暴力受付娘が俺の顔に勢い良く指を差す。
「仕事を押し付ける貴女が悪いのよ。さ、そちらで並びの方々はこちらの列に並んで下さいね――」
「はぁ……。面倒くせぇ……」
「後少しで順番が回って来たのにぃ」
「顔はよくても口は最悪だな」
「おらぁ!! 誰だ!! 今ふざけた台詞を吐いた奴は――――!!!!」
怒気に塗れた表情のラタトスクちゃんが腕まくりをして大蜥蜴ちゃんの群れに向かって突入して行く姿を見せるので。
「わ、わぁ!! そこまで!! ほ、ほらぁ。早く行きましょう?? 依頼人を待たせちゃぁ駄目なんだよ??」
彼女を羽交い絞めの状態で拘束して宥めてやった。
「ちぃっ!! 声質は覚えたからね!! 今度見付けたら地獄すら生温く感じる拷問を与えてやるから!!!!」
先程のあんちゃんが言った台詞は大いに納得出来ますよ……。
お淑やかにしていたら大勢の男から声を掛けられる容姿を持っているってのに。
「おら!! こっちだついて来い!!」
「へいっ!! ハンナ!! 行くぞ――」
「あぁ、了承した」
俺達のやり取りを大変羨ましい姿勢で傍観していた彼が静かに席から立ち上がり、喧噪渦巻く受付所から静けさがそっと漂う廊下に足を踏み入れた。
「――――。それで?? 何でお偉いさん達が俺達に会いに来たんだよ」
意外と小振りなお尻をフリフリと左右に揺らして廊下の奥へ進んで行くドナの背に問う。
「数日前、丁度ダン達が帰って来た頃かな?? リフォルサさんの口から直接、近々王宮に仕えるお偉いさんが店に訪れる予定だからと言伝を受けていて」
ほうほう、続きをどうぞ。
「いつになるのかなぁっと考えていたら数時間前に突然お店にふらっと訪れたのよ」
「その人物は一人で来たのか??」
ハンナが険しい表情のまま話す。
「一人で来たわよ。外見は……、まぁ今から会うから分かるか」
ドナが塵一つ見当たらない廊下の最奥の扉の前に辿り着くと。
「失礼します。請負人達が到着しましたのでお連れしました」
静かに三度扉を叩き、疲労困憊の俺達が到着した事を告げた。
「――――。どうぞ、お入り下さい」
ドナの声に応える様に大変聞き取り易い声質が扉越しに届く。
「畏まりました」
彼女が静かに扉を開いて応接室に足を踏み入れたので俺達も彼女に続いた。
「初めまして、ダンさんハンナさん。私は王都守備隊を統括する執政官であるゼェイラ様の補佐役を務めているフライベンと申します」
闇夜を彷彿させる暗い黒の制服を身に纏う大蜥蜴が静かに椅子から立ち上がり右手を差し出す。
他の大蜥蜴ちゃんと同じく深い緑の鱗が全身を覆い声質は、そうだな。三十代中頃の大人の男性って感じだ。
物腰柔らかな感じが好印象を与えてくれた。
「初めまして」
処世術を嗜む大人の行動に則り、彼の右手を優しく握り返す。
「あの……。フライベンさん。貴方の様な身分のある御方がどうして俺達に……」
彼の手を離して早速本題に入ろうとするが。
「立ち話もなんですし、ゆっくりと腰を据えて御話をしたいので腰掛けましょうか」
彼が万人に通じる柔らかい声色を放つと机を挟んで置かれているソファに腰掛けるので俺とハンナも彼に倣い、大変座り心地の良いソファに腰掛けた。
「それでは早速本題に入りたいのですが……」
フライベンさんがコホンと軽く咳払いをすると静かに佇むドナへ意味深な視線を送る。
あの視線の意味は恐らく……
『立ち聞きをするな。即刻此処から出て行け』 という意味でしょうね。
含みを持たせた話し方、そして所作。この人は根っからの政治屋であると速攻で看破出来てしまいます。
彼の視線を受け取った彼女はその意味を重々理解しているのだが。
「依頼人と請負人の間で交わされる仕事内容に違反規定が含まれていないか。それを確かめるまで私はここでそれを見届ける義務があるのです」
ドナは頑として彼の視線を容易に跳ね除けてしまった。
「あぁ、そうでしたね。どの道彼女から聞かされるであろうから……。結構、そこで依頼の内容を聞き届けて下さい」
「畏まりました」
口では遜った台詞を吐いていますけども……。彼女の体から染み出る怒気は誤魔化せていないわね。
双肩からものすっごい怒りの空気が滲み出ていますのでどうかそれを仕舞って頂けたら幸いです……。
「では、本題に入りましょう。御二人は王都守備隊は御存知ですか??」
「えぇ、街中で何度か拝見させて頂いた事がありますけど……」
馬に跨り中々に高そうな甲冑を身に纏い大通りを突き進んで行く様は強烈に目立っていましたからね。
「それは結構。王都守備隊は総勢百二十名で構成された部隊です。彼等の任務は王族の護衛、王都内の秩序の監視、囚人の護衛、王族に仇なす敵性対象の排除等々。それは多岐に渡り王族の護衛任務に当たる以上、それ相応の信頼を得ている家名も必要となります」
まぁ王族の護衛任務に就くのなら家名は特に大事だろうなぁ。
名の知れぬ家名の者に王政の中枢の守備の任務を与え、万が一王族の誰かが暗殺されたら堪ったもんじゃないし。
「鍛え抜かれた剣技は敵を屠り放つ威圧は敵を脅かす。彼等の肩書は市井の方々に知れ渡りその名に恥じぬ為に王都守備隊の者共は日々訓練に明け暮れていますが……。その実態は少々謳い文句通りとはいかぬのです。王族護衛の為に家名の信頼を重視した結果、腕利きとは名ばかりの者達の集まりとなってしまい王政内部の者達からは見てくればかりのおぼっちゃま集団と揶揄される始末。それが現状なのです」
暗殺を未遂に防ぐ為に名の知れた家名の者達を集めた結果が隊の弱体化を招いてしまったのね。
俺の生まれ故郷であるアイリス大陸のレイモンドの街でも似たような噂を聞いた事があるし、国が異なっても似たような問題を抱えているんだな。
「王都守備隊を管轄するゼェイラ様がそれに一石投じようとして、趣向を変えた選抜試験を行いました。大勢の志願者が現れ彼女の目に留まったのがラタトスクの女性でした」
おぉ!! その話はウォッツ君から聞いた事があるぞ!!
確かラタトスクとして史上初の快挙だったんだよね。
「彼女の剣技、身のこなしは大勢の志願者の中でも際立って目立ち。彼女の経歴を洗いざらい調べ、我々に仇なす存在との接触も確認出来なかったので特例中の特例として採用させて頂きました。王都守備隊に合流後、彼女は隊員達を次々と押し退け今では第二隊の隊長。つまり王都守備隊の副隊長として日々の任務に邁進しております。その姿に触発された隊員達はこれまで以上に研鑽に励み、ゼェイラ様の目論見通りの戦力増強に繋がりました。いやぁ――……。大蜥蜴以外の者を採用するのを反対した者達が大勢居ましたが、ゼェイラ様は新しい風を呼び込む為にも反対の声を押し切り採用した。先見の明、とでも申しましょうか。彼女の人を見る目は確かであると我々は素直に驚きましたよ」
「現在の王都守備隊の現状は理解出来ました。それで……。俺達は一体何をすればいいのでしょう??」
得意気に長々と話をしているフライベンさんには申し訳無いけど、俺達に依頼しようとしている本題に中々辿り着きそうに無かったので催促してあげた。
お疲れ様でした。
かなり長めの導入部分となってしまいましたので、分けての投稿となります。
現在後半部分の編集作業中ですので次の投稿まで今暫くお待ち下さいませ。