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第五話 海竜さんの王都散策 その一

お疲れ様です。


本日の投稿になります!!


ごゆっくり御覧下さい。




 細砂状で無形の微睡む意識が徐々に形を形成し、確固たる物へと変化を遂げる。


 何かきっかけが無ければこの意識は今も現実の世界とは掛け離れた場所に存在した筈。


 私の意識を確固たる物に構築し、此方側へ呼び寄せた正体を確認する為。何人も持ち上げられぬ鋼鉄の重量を誇る瞼を徐々に開いた。



「…………」



 夜も明けきらぬ朧な時刻。


 この時間になっても彼は懸命に机へと向かい続けていた。



 どうやら彼が放つ矮小な音と、どんよりとした重い空気が私の意識を此方の世界に呼び寄せてしまったようだ。


 今も鋭い鷹の目で書類を見下ろし、時に大きな溜息を吐いては筆を走らせている。





 寝ずに作業を続けていたのですか。


 皆が心地良い睡眠を享受しているというのに、たった一人で。



 出来る事なら私も手伝ってあげたい。


 けれど。


 それは私には叶わぬ願いだ。



 もどかしい想いが私の意識を明瞭にさせ、自分でも気付かぬ内に彼の下へと足が動き始めてしまった。



「ふわぁ……。ねっむ……」



 お疲れ様。


 大変だね?? 一人で。



 彼の大きな背中にそう言ってあげたいけど、いきなり声を掛けたら驚かせちゃうだろうし。


 ちょっとだけ、そう。ちょっとだけ。


 大きな背中を眺めさせて下さい。



 彼の背後に到着し、初めて会った時よりも少しだけ大きくなった背中を見つめていると。



「よっと……」



 彼が背に体を預け、グンっと背を反ってしまった。



「ぎゃあ!! カ、カエデ!?」



 むっ。


 そこまで驚かなくても良いじゃないです。


 でも、私にも非があるのは認めましょう。音も立てずに忍び寄ってしまいましたからね。



「おはようございます。精が出ますね??」



 朝靄の空気を汚さぬ様。


 蟻も耳を傾けてしまう声量でそう話す。



「そりゃあ、ねぇ。明後日……。いや、明日には完成させなきゃいけないからさ」



 窓の外へ視線を送り。


 ぼんやりと明るみ始めた景色を見つめて、周囲の空気よりも比重量が桁違いに重い空気を吐く。


 目に見えぬ空気だが、彼の吐いた空気はまるで黒く重い色が付着している様にも見え。木の床の上にゆっくりと沈下して行った。



「大変だね」


「まっ、これが仕事ですから。てか、どうしたの?? こんな朝早くに起きて」



 彼が此方に体全部を向けて話す。



「何か、起きちゃった」


「あはは。そっか。まだ時間はあるし、二度寝したら?? 俺はこのまま作業を続けるし」



 自分の事は一切気にせず、私の体を気遣う。


 どこまで優しいのですか、あなたは。


 それは諸刃の刃にもなるのですよ?? 自分を優先すべき時は優先させて下さい。



「目が覚めちゃったし。見てて良い??」



 何故だろう。


 慣れない土地で動き疲れて本来は深い眠りに就いている筈なのに……。


 彼の顔を見た刹那。


 眠気が深い霧の中へと消失してしまいました。



「別にいいけど……。楽しく無いよ??」


「レイドが眠らない様に監視させて頂きます」



 彼の左側に立ち、乱雑に積まれている紙の山へと視線を落とした。



 数字の羅列に、移動経路の詳細な記述、そして対峙したオークとの戦闘方法。


 紙の上には多岐に渡る文字が掲載されている。



 ここまで多くの文字を記入するのは大変な労だとは考えられますが……。もう少し上手に書いて下さい。


 文字には人の性格が浮かび上がると言われていますので。



「今は未だ一方通行の魔法の効果が継続しているから俺が書いた文字以外でも読めるでしょ??」


「うん。後、数時間後にはマイ達にこの魔法を掛けなければなりませんね」



 そう話し。


 やんちゃな深紅の龍へと視線を送った。



「ぐぐぅぶぅ……」



 龍の姿でベッドの上に大の字で眠りこけ。



「ぐっ!?」



 何か美味しい物を発見したのかな??


 小さい御手手をワチャワチャと動かして、夢の中で発見した獲物を手繰り寄せる仕草を取る。



「はぶぐっ!! …………。にしっ」



 その獲物の味に大変満足したのか。


 にぃっと口角を上げて再び鼾を掻き始めてしまった。



「すっごい寝相だよな、アレ」


「えぇ。初めて見た時はこの世に、こんな寝相を浮かべる人がいるのかと呆気に取られましたが……。今になってはアレが無いとちょっと物足りません」


「ハハ、あいつの寝相もそうだけど。カエデの寝癖も相当なものだぞ?? 今日は……。あぁ、そうだ。野に咲く薔薇の棘みたいに刺々しいよ??」



 彼の言葉に従い、己の頭に手を添えてみると……。



 本当だ。


 四方八方へと髪の毛が飛び出てしまっていた。



「後で直します」


「その方が良いよ。その姿で外に出て行ったら行き交う人達がぎょっとしちゃうだろうからね」



 そう話すと、再び筆を取って机に向かい始めた。



 いつもは五月蠅い人達に囲まれているので、こうして二人で話す機会は中々訪れません。


 もう少し位、会話を継続させても宜しいのでは無いですか??



 普段は誰にも言えない愚痴を零したり。


 食事の好き嫌いだったり、あの孤児院で得た素敵な思い出話に華を咲かせたり。


 これから先、進むべき人生の軌跡について難しい顔を浮かべつつ互いの考えを衝突させたり。



 彼は仕事を片付けなければならないのは十二分に承知していますが……。多種多様な会話を交わし、信頼関係を深める事も時には必要なのですよ。


 我儘な自分を御していると。数字の間違いを発見してしまった。



「ここ。計算間違っているよ??」



 きっとこれは食費、ですね。


 彼が持ち帰った領収書なるものが直ぐ横に置かれていますので。



「本当だ……。簡単な計算なのに。有難うね」



 どういたしまして。


 そんな意味を籠めて一つ大きく頷いた。



 それから。


 私が監督官の役を務め、監視の目を光らせて彼の筆の動きを追い続けていると。



「そうだ。カエデ、今日時間ある??」



 レイドが筆を止めて私を見上げた。


 んっ。


 やっぱり顔色が良くないな。夜通しの作業は体に堪えますからね。



「ありますよ。どうかしました??」


「実は、さ。此処に来るまで皆ほぼ野晒の状態で眠っていただろ??」



「時に毛布の上。時に誰かの胸ポケットの中。快適とは断定し辛い状況下で眠っていましたね」



 私は……。


 それでも楽しいから全然苦にならなかったけどな。


 暗き夜空に浮かぶ数多光り輝く星の数に視線を奪われ、形容し難い寝言を放つ彼女に聴覚を奪われ……。


 友人達と過ごす時間はこうも楽しいものかと、噛み締めていましたからね。




「そ。だから、せめてカエデ達だけでもゆっくり眠られる様に大き目の天幕を買って来て欲しいんだ」



 成程。


 街に立ち寄らず、野宿をせざるを得ない状況の時に使用する物ですか。



「お金は……。はい、多分これだけあれば足りると思うから」



 彼が財布の中から幾らかの紙幣を取り出し、私に渡した。



「南東区画、或いは南西区画で購入すれば宜しいですよね??」


「うん。安く購入出来た分、余ったお金は自由に使っていいから。御駄賃じゃあないけどさ」



 ふっと笑みを浮かべてそう話す。



「私は子供じゃありません」



 眉をきゅっと寄せて見下ろしてあげると。



「ごめんって。冗談だよ」



 若干狼狽え、私の視線から逃れる様に作業を開始してしまった。



「さて、監視を続けますからね。計算間違いのない様に続けて下さい」



 私が冗談交じりでそう話すと。



「了解しました、カエデ殿」



 彼も私の言葉に応えてくれた。



「うんっ。宜しい」



 さり気ない言葉と所作ですが……。心に温かな気持ちが生まれてしまった事を認めましょう。



 もう少しこのまま……。


 大変喧しい彼女達が起きて来るまで、この静かな時間を楽しもうと考え。


 東の空に浮かぼうと懸命になる太陽に向かい、そのまま起き上がって来ないで下さいと心の中で願ってしまった。














 ◇










 青く澄み渡る空の青から降り注ぐ初夏の陽射しはもう夏が訪れたのかと錯覚する程に強く、人々の体力を悪戯に削り続けている。


 行き交う人々の顔には皆等しく汗が浮かび、嬉しそうにその液体を拭っていた。


 私も例に漏れず、少なからず自然環境の影響を受けているのは自明の理。



 ふぅ……。


 今日も暑くなりそうですね。



 白のローブの袖口で額の汗を拭い、真夏の陽射しに匹敵する野蛮な陽射しから逃れる様に建物の合間の通路へと足を向けた。




「いらっしゃい!!!! 今日は野菜が安いよ!!」


「うちのお肉は何処よりも安くて美味い!! 向こうの店なんか目じゃないよ!!」



 わっ。


 裏通りも結構賑わっていますね。



 表通りと比べれば人の多さはかなり少ないけど、その分店主達の口撃が直に体へと伝わると言えばいいのでしょうか。


 歩き易い分。


 どちらかと言えば、私はこっちの裏通りの方が好きかな。



 ふんふんと、店先に並べられている品々を眺めながら歩いているだけでもかなり楽しいですね。


 彼から依頼された大き目の天幕を探していると、頭の中に憤りをこれでもかと籠めた女性の声が響き渡った。



『カエデ!! 今、何処ですか!!』



 アオイの念話だ。



『南東区画でお買い物中です』


『早く買い物を済ませて来なさい!! これ以上、鬱陶しい人混みの中に居るのは御免ですわ!!』



 今朝。


 御使いを頼まれた私は日が昇り、人々が行動を開始した時刻を見計らって行動を開始しました。


 その間、女性三名は日頃の疲労を癒す為に眠りに興じていた。


 恐らく。


 彼女はユウに連れられて屋台群の中に居るのでしょう。アオイ一人でお留守番をさせたらレイドが仕事に手を付けられ無くなってしまいますからね。



『もう暫く掛かりそうです。まだ目当ての品が見つかっていませんので』


『何ですって!?』


『カエデ――。ゆっくりでいいわよ――』


『そうそう。あたし達はのんびりと屋台の中で色々探し回っているから――』


『ユウ!! あ、貴女と言う人は……!!』



 ふふ、仲良くして下さいね?? 後、怒って叫ぶと綺麗な御顔が崩れてしまって台無しになってしまいますよ。




 さて。


 私も自分の仕事に取り掛かりましょうか。



 後ろに手を組んで後方へと流れて行く各店舗の中の様子を窺っていると、雑貨屋さん。なのかな??


 鍋やら、鉄板やら、包丁やら。


 生活必需品の山が置かれている店を発見した。




「お嬢ちゃん、何かお探し??」



 店の前。



 随分と傷付いた椅子の上に一人のご老人が静かに腰かけていた。



『えぇ、そうです』



 そんな感じで一つ頷く。



「何を探しているんだい??」



 何を……。


 天幕ですと言えば簡単なのですが、生憎。言葉が通じませんのでね。


 彼に書いて貰った紙をご老人に渡した。



「ふぅむ……。天幕、か。確か、奥にあった気がしたけどなぁ……」



 よいしょっ、と。


 小さく口ずさみ、外見からは想像出来ないしっかりとした足取りで店の奥へと向かい。



「え――っと。此処か?? コホッ、コホッ……」



 久しぶりに動かした所為で荷物の上から降って来た埃に顔を顰めつつ、目的の品を運んで来てくれた。



「少し前にね?? 仕入れた物なんだけど」



 少し前なら埃は被りませんよ??


 生活の垢が物資に積もるのは少なくとも数か月以上は経過している証拠ですね。



「この紙に書いてある通り、五人で使用出来る天幕だよ。中央に木の支柱を立て。回りを囲む円にも支柱を立てて使用するんだ」



 ふ、む……。


 ユウに悪いですけど、移動中に丁度良い木が在ったら支柱用に切り倒して貰いましょうか。



 埃をちょっとだけ被った天幕に指先を触れるも。


 肌触りは予想以上に良いですね。



「持ってみるかい??」



 彼に促されて地面に敷く布と、上部天蓋部分の布を持ってみた。



 うん。


 私でも簡単に持てます。軽いといってもそれ相応の重量はある。


 つまり、私の筋力もしっかりと成長している証拠ですね。嬉しい限りです。



「どうだい、軽いだろう?? 材質も良く、尚且つ丈夫。お買い得だよ??」



 品質に問題は無い。


 後は、値段か。



 レイドに書いて貰った紙を一枚取り出し、彼の前に掲げた。



「お幾らですか?? ん――。置いていても場所を取るだけだし。五千ゴールドで良いよ」



 え!?


 本当ですか!?



 彼から渡されたのは一万。つまり!! 五千ゴールドも浮いてしまったのだ。



 私はコクコクと頷き、懐から現金を颯爽と取り出して彼に渡した。



「毎度あり、またおいでよ」



 私って意外と買い物の才能があるのかもしれませんね……。


 目的の品を素早く入手し、且資金の半分の値段で購入出来たのですから。



 自信に満ちた足取りで大通りへと出て、ちょっとお行儀が悪いけど。交通整理の方がいらっしゃらないので馬車の道路を颯爽と横断。


 勢いそのまま、その足で南西区画へと入った。




 えぇっと……。


 レイドの現在位置は北北西、か。


 現在地と照らし合わせますと北上をしつつ、西へ向かうのが最適な道筋ですね。



 建物に陽射しを阻まれ、ちょっとだけ暗い道を突き進み。とある民家の前を通り過ぎようとすると。


 私の大好きな匂いが鼻腔をふと擽った。



 ん!?


 古本の、匂いだ。



 私の体は前に進もうとするが、意思は此処に止まれと命令を下す。


 民家さんの玄関。


 その脇に立て掛けられた看板に視線を送ると。




『古本屋』



 端的にそう書いてあった。



 此処、民家じゃなくて店なんだ。


 店構えって感じじゃないですものね。



 どうしよう。早く帰ってこの素敵な買い物を見て貰いたいですけど、店内が気になりますね……。


 至る所に傷が目立つ扉、窓枠になんとか収まっている硝子は汚れて霞み中の様子が見えない。


 ちょっとだけ。



 うん、ちょっとだけですからね!!



 自分にそう言い聞かせ、痛んだ扉を開いた。




 扉を開けた瞬間。


 狭い室内に閉じ込められていた空気が噴出され、その空気が私の手を掴んで勢い良く店内へと招きいれてしまった。


 角が綻んだ本棚の中には素敵な香りを放つ作者の魂達が並べられ、そのどれもが私を選んで下さいと請う目を浮かべている。


 一歩踏み出すと木の床が心地良い音を立てて軋み、二歩進めば更なる作者の魂達が御目見えしてしまった。



 いつか、人と魔物が語弊無く分かり合える世の中が訪れたら……。


 こんな素敵なお店を開いてみたいですね。



 どの本を手に取ろうか考えていると。



「――――。いらっしゃい」



 会計場所なのかな??


 店舗奥のこじんまりとした木の机の向こうにおばあちゃんが空気と同化する様に座っていた。



「ゆっくり見て行ってね」



 何て素敵な声色なんだろう。


 本を見に来た者の読書欲を損なわさせる事無く、そしてずぅっと見ていて良いんだよと。


 心に直接語り掛けてくる優しい声色が私の心をぐっと掴んでしまった。



 彼女に小さく頭を下げ、棚に並べられている一冊の本を手に取る。


 えっと、題名は。




『役立たずの名探偵ではなくて、超絶有能で美人の助手が難事件を解決します!! ~彼は一人で静かに仕事をしたいだけなのに、彼女がそうさせてくれなくて大変困っています~』




 妙に長い題名ですね……。



 ですが、問題なのは内容です。


 ちょっとだけ擦り切れた表紙を捲り、先ずは冒頭部分を読み始めた。



 ――――――――――――。



 うん。


 買おうかな。



 主人公は題名に記されている様に探偵さんなのですが……。どうもどこか抜けているのです。


 その彼を脇で支える、ううん。彼を引っ張っていくのが彼女の役目。


 まだまだ序盤ですが続きが気になるのと同時、主人公の姿に彼の姿がちらついた。


 そして、彼を引っ張っていくのは……。ふふ。登場人物に感情移入するのは大切な事なのですよ??




 自分にそう言い聞かせ、本を片手におばあちゃんの下へと進んだ。




「毎度あり。二百ゴールドになります」



 懐から現金を取り出し、彼女に手渡した。



 帰ったら早速読もう。


 あ、でも。レイドの邪魔にならないかな??



 仕事を続けているのに私だけが趣味に没頭していたら駄目だよね。


 非常に迷います。



「その本もいいけど。この本もお薦めだよ??」



 彼女が受付の机の下から取り出した一冊の本を此方にすっと差し出す。



「その本は続き物でね?? それは第一巻で、これが第二巻。良かったらどう??」



 続き物……、か。


 続編があるのなら読むのは当然ですよね。



 私はコクンと頷き、現金を渡そうと懐に手を入れるが。



「いいよ、持って行きなさい」



 え、でも……。



「構わないよ。あなたは本が好き。そして、私も本が好きなの。同じ趣味の者同士。楽しみましょう??」



 彼女から本を受け取り、満面の笑みを浮かべ。その表情越しでこう伝えた。



『有難うございます』 と。



 会話が不可能でも、笑み一つで伝わる物もあると思いますからね。



「うふふ……。いい笑顔。私なんかに向けるんじゃなくて、貴女の素敵な人だけに向けなさい」



 そ、そんな人は居ませんよ。


 恥ずかしさを誤魔化す様に本を受け取り、ぴょこんと頭を下げて出口へと向かった。



「またいらっしゃいね」



 それは……。はいっ。


 このお店の雰囲気は大好きですからね。


 また寄らせて頂きます。彼女に向かって瞳の中に煌びやかに輝く星空を浮かべてお辞儀を放ち店を後にした。



 ふふっ。


 この街に来てもう三冊も買っちゃった。


 ちょっと浪費し過ぎたかな?? でも、渡された資金内だから許容範囲ですよね??


 左手に二冊の本。


 そして、両腕と右手を器用に扱いながら天幕を抱え。



 他人から見れば、若干浮足立っている歩調でどうしたのだろう?? と、不思議がられる歩みで宿屋へと向かった。



最後まで御覧頂き、有難う御座いました!!


引き続き良い週末をお過ごしください。

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