表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日も今日とて、隣のコイツが腹を空かせて。皆を困らせています!!   作者: 土竜交趾
過去編 ~素敵な世界に一時の終止符を~
855/1227

第二十八話 指揮官はつらいよ その一

お疲れ様です。


週末の夜に前半部分の投稿を添えさせて頂きます。




 朝も早くから継続させている激しい運動と喉の奥が枯れる勢いで叫び続けている影響か、それとも人生の中で五指に入る程の睡眠不足に陥っている所為か……。


 普段よりも桁違いに多い量の汗が噴き出して肌に嫌悪感を与え、遥か頭上から降り注ぐ強き陽光が肌を刺すと体温が自然と上昇して無駄に体力を消耗してしまう。



『貴方は大変疲れているのです。さぁ、此方に来なさいっ』 と。



 ずぅぅっと向こう側に見える雑木林の中の日陰にでも入って喉を潤して時折サァっと吹く風に身を委ねて心地良い昼寝を享受したいがそうはいかぬ。


 なんせこちとら作戦責任者の一人ですからね。休もうにも休めないのだ。



「お――い!! その岩はもう少し手前側に移動してくれ――!!!!」


 まるで巨大な壁を彷彿とさせる逞しい背中を持つ男へ向かって叫ぶ。


「あぁ!! すまん!! よいしょっと!!!!」


 彼が巨大な岩を所定の位置に運ぶと、ズンっと重厚な音が鳴り響き微かに大地が揺れた。


「悪いね――!!」


「お――い!! 岩を持って来たぞ――――!!!!」


 鷲の里の者が数名掛かりで空から巨大な岩を運搬。


「弓と矢は何処に置けばいいんだ!?」



 それに続く形で上空から運んで来てくれた大きな木箱を乾いた大地の上に置いてくれた。



「運んで来た岩は崖の側に置いてある岩の隣、んで弓と矢が入った木箱は後ろに置いてくれ!!!!」


「「「あいよう!!!!」」」



 俺の指示に覇気ある声で応えると指示通りの場所へ物資並びに防御の要である頑丈で厚みのある岩を設置してくれた。



 ふぅ――……。何んとか順調に進んでいるな……。


 この乾いた大地の上で作業を開始して本日で二日目。


 作業は特に大きな問題が起こる事もなく。滞りなく進んでおり時間に余裕を持って迎撃態勢を整えられそうだが……。


 ここで油断は禁物だ。


 奴の進行速度によっては作戦決行が早まる恐れがある。それを危惧して一早く作戦実行の準備を整えなきゃいけませんからね。


 俺達には時間がありそうでその実、残されていない。


 その急く思いが疲労を増加させているのかも知れないな。



「ハンナ――!! この岩はここでいいか!?」


「もう少し手前に置いてくれ!! その位置だと崖下から岩の頂点が映る可能性がある!!」


 アロナ渓谷の右翼側の作戦準備はハンナの担当。


「シェファ!! 掘削する箇所はここか!?」


「うん。そこでいい」



 五つ首が進行する予定の地上の作戦準備はシェファが受け持ち。



「ダ――ンッ!! 軍鶏の里の人達を連れて来たぜ!!」


「お――!! 有難う!! 指示を送るからこっちに降ろしてあげてくれ!!」



 左翼側は俺が監督して作業を続けていた。



 各地で上がる気合の入った声が部隊の士気を上げ、着々と準備が進んで行く様が否応なしに心の闘志を温めてくれる。


 当初の予定人員を優に超える約三百名がたった一つの目標を達成する為に汗を流す様は正に圧巻の一言に尽きますな。



 人員が多い事に越した事は無いけど……。やっぱり多過ぎたかも……。



 五つ首討伐作戦決行の知らせを各里に飛ばした所、それはもう猛々しい雄叫びが空へ向かって放たれたそうな。


 この大陸を滅ぼそうとする悪しき敵を屠ろうとするのだ。士気は自ずと上昇するのですが……。


 ここで参加人数の件で一悶着が起きた。



『何ぃっ!? 各里の参加人数に制限があるだと!?』


『それは聞き捨てなりませんねっ。火食鳥の勇士は今この時も鋭い爪を研いでいますので』


『キシシ……。鷲の里で武功を独り占め、ですか。それは容易く了承しかねますねぇ』



 軍鶏の里、火食鳥の里、そして烏の里。


 各里で膨れ上がった参加者達は皆一様に顔を顰めて鷲の里の使いの者に詰め寄り、彼等では対処しきれないのでその説明の為に作戦の全権を委ねられた俺達が再び各里へ足を運ぶ事になった。




『ベルナルドさん、大勢の参加は嬉しいですが参加人数が増えれば増えるだけ悲しみが増える可能性がありましてぇ……。そこをグッ!! と堪えて欲しいのが本音であります』


『我々が臆病だと言うのか!?』


『いやいや。不必要な犠牲者は出すべきではないという意味ですよ』


『我々は恐れを知らぬ戦士だ!! そうだろう!?』


『『『オォォオオオオ――――ッ!!!!』』』


『だから人の話を聞いて……。ちょ、ちょっと!? ピー助!! 何で俺の胸倉を掴むんだよ!?』


『ムゥッ!!』


『そうだ!! ピー助の言う通りだ!! 例え参加拒否されても己の足で作戦地へ直接向かうからな!?!?』


『ちょ、ちょっと待ってくれよ。今回の作戦は滅茶苦茶危険で……』


『ムゥゥフンッ!!』


『止めて!! 胸倉掴んだまま天に掲げないで!!!!』



 筋骨隆々の者達に詰め寄られ、ほぼ脅迫に近い形で作戦参加の立候補者を採用する羽目になった。


 この動きは各里で見られ、俺達は作戦の危険性を十二分に説明した後。渋々立候補者全員をこの地へ招く事になってしまった。


 軍鶏の里の者達、並びに火食鳥の里の者達は鷲の里の者が運搬。烏の里の者達は己の翼で決戦地に集結。


 俺達三人が約三百名もの戦士達を従え、各地で作戦実行の準備を進めているのだ。



 死が直ぐ隣にある危険な作戦に参加してくれるのは嬉しいが、その反面。俺達が提唱した作戦で命を落とす者が必ず出てしまう事に心苦しさを抱いていた。


 死にたがりの大馬鹿野郎が俺達以外にも居るなんてさ……。全く……、こっちの心情も考えてくれよ。


 だが、三百を超える戦士達が同じ目標に向かって進んで行くのは悪い気はしない。



 ラーキー、バケッド。見ているか??


 お前達の仇を取る為にこれだけの人数が集まってくれたんだぞ??


 安心しろ、必ず五つ首の首を刎ねてやるから……。



 大空からゆっくりと旋回行動を続けて降りて来る鷲の向こう側に映る青く清らかな空へと向かって一人静かに誓いを立てた。



「ピピ――ッ!!」

『到着――!!』


「ピピ……??」

『ここが決戦地??』


「ピョピョ!!!!」

『来ちゃった!!!!』



「ピー助!? そ、それにピョン太達まで……」


 鷲の背中から降りて来たフワモコの黄色い塊を捉えると呆気に取られた声を出してしまう。


「「「ピ――!!!!」」」


「いやいや!! 来ちゃ駄目だって言っただろ!?」



 ちいちゃな足を懸命に動かして俺の足元に到着した五羽のヒヨコに若干厳しい口調で言ってやる。



「安心しろ、ダン。彼等の両親にはちゃんと了解を取ってある」


「いやいや、ベルナルドさん。それでも戦場に子供を置く訳には……」



 俺の後ろで嬉しそうに汗を拭う彼にそう話すと。



「ピー助!! その岩を崖の淵まで持って行ってくれ!!」


「ムゥゥンッ!!」


 俺の言葉を無視したピー助が後方に置いてある岩を持ち上げ、崖の方へ運んで行ってしまった。


「はぁ――……。分かったよ。皆の邪魔をしないなら見学してていいから……」



 腰に手を当て、ガックリと項垂れた。



「ピピピッ!!」

『そうそう!! 往生際が悪いぞ!!』


 俺の右肩に留まったピョン太が嬉しそうに喉を鳴らす。


「お前さん達が想像している以上に危険な敵なんだからな?? 漏らしても知らねぇぞ」


『ピィピ!! ピピ――ッ!!!!』

『暴兎を倒して俺達に怖いものはないもんねぇ――!!』


 ピコ坊がピョン太の隣に並んで小さな嘴を楽しそうに開く。


「アイツと五つ首を比較するなって……。よっしゃ!! しょうがねぇ。そこで俺達の勇士を……」



 ヤレヤレといった感じで溜息を漏らすと同時。



『セイヤァァアア!!!!』


『オッシャァァアアア!!』


『オッフゥゥウウウウ――――ンッ!!!!』



 崖下からとんでもない雄臭い掛け声と共に天まで轟く炸裂音が響いた。


 びっくりしたぁ……。自分達が身を隠す場所の掘削作業の音かよ……。


 岩を打ち砕く音というか、巨大な陶器を派手にぶっ壊す音みたいだったよね。


 呆れた筋力にものを言わせて硬い岩を削っているのだろう。



「いいね、その調子。他の隊に負けちゃ駄目」


「「「はいっ!!!! 喜んでぇぇええ――――!!!!」」」


 シェファの声が小さく響くとそれに呼応した雄共のむさ苦しい咆哮が大気を揺らした。



 ちぃっ!! 眼前に人参をぶら下げられた馬みたいに盛りおって!!


 こっちも負けていられねぇな!!



「よぉぉおおし!! 野郎共!! 俺達も下の隊に負けない様に設置を進めるぞぉぉおお――!!!!」


 勢い良く右手を上げて我が隊を鼓舞すると。


「「「オォォオオオオ――――ッ!!!!」」」



 武骨で超汗臭い連中が応えてくれた。



 ふふっ、性欲旺盛な雌の大鷲の隊に負けて堪るものですか。


 俺達が誰よりも先に設置を完成させてやるんだからっ!!



「そこの岩っ!! ちょっと前過ぎ!! それと間隔を余り詰め過ぎない様に!!」


「へい!!」


「食料班!! 腹を空かせた獣を迎える準備は出来ている!?」



 むさ苦しい雄共からかなり離れた後方の位置。


 ほぼ女性で編成された非戦闘員達が汗を流して準備を続けている食事の進捗具合を確認する。



「後少しですっ!!」


「よし!! 気を付けなさいよ?? 少しでも遅れたらアイツ等は獣の様に襲い掛かって来るから!!」


「あ、あはは。まさかぁ――。皆さん優しくて本当に助か……」



 巨大な鍋と格闘を続ける非戦闘員の女性給仕ちゃん達がそこまで話すと。



「「「……ッ」」」



 大量の汗を流してもう既に腹を空かせている雄と雌がギラリと光る瞳で彼女達を捉えてしまった。



「ほらね?? 鍋を強奪されたくなかったら時間通りに提供出来るようにしておく事を勧めるよ」


「は、はいっ!! 皆、頑張ろうね!!」


「「はぁぁああ――いっ!!!!」」



 うふふ、むさ苦しい現場と違ってこっちは随分と華があるじゃあないか。


 丁度いいや。味変じゃないけど彼女達の健闘ぶりを監視するついでに色々見て回りしょうかね。



「ふふふ――んっ。ルンタッタ――」



 後ろ手に手を組み、まるで今から買い物に出掛ける主婦の様な軽やかな足取りでキャピキャピした女性の間を進み行く。



「んぅ――?? これはなぁにぃ??」


「これですか?? 雄鹿肉と葉野菜の炒め物ですよ」



 ほうほう!! 食欲を誘う彩りと香りだねっ。


 良い感じに焼かれたお肉と葉野菜の緑を捉えると頭が我儘なお腹ちゃんに腹を空かせろと指示を送り、その指示を受けたお腹ちゃんがググっと鳴り響く。



「こっちは……。御米か」


「はいっ、百人を超える人達の御米を用意しなきゃいけないから大変ですぅ」



 十代後半だろうか。


 えへへと、年相応の明るい笑みを浮かべて此方を見つめる。


 おぉっ……。超可愛い笑みじゃないか。


 こちとらずぅぅっと汗に塗れた武骨な顔とむさ苦しい連中に囲まれていたし。ちょいと水分補給をしようかね。



「いいかい?? 御米が炊き上がる瞬間を逃しちゃあ駄目だぞ」


 地面にちょこんと座って火の番をしている女性の後ろから静かに歩み寄り、彼女の背後からニュっと腕を伸ばしてコトコトといい音を響かせている鍋を指す。


「は、はい。分かっていますよ??」



 俺の体が彼女の背にトンっと当たると物凄――く良い香りが鼻腔に届き、無意味に近い距離が彼女の心をトクンっと鳴らしてしまう。



「ほら、コトコトと聞こえるだろ?? その音が聞こえなくなったら火から鍋を外すんだ」


 小さな御耳ちゃんに向かって優しく呟いてあげる。


「ひゃぁっ!! そ、そうですね。炊き上がった証拠ですものね」


「だけど焦げが好きな人も一定数いる。だから敢えて焦げ目を作るのもアリだよ??」


「ひゃ、ひゃいっ……」



 うふふ、どうやらこの子は初心なようだ。


 無駄に近い距離感から放たれる男の声と体に染み込む雄の匂いを受け取ると耳の先端まで真っ赤に染まってしまっていた。


 そして後ろ姿だけじゃ分からなかったけども……。


 この子、すっげぇ胸が大きいじゃん!! 超大盛じゃん!?


 彼女の肩越しからふぃっと胸元を見下ろすと中々に標高の高い二つの御山が内側から服をギュウギュウと押し上げていた。


 味変且目の保養にぴったりですなぁ……。このまま暫く監視を続けよう。


 そ、そう!! 俺は作戦の指揮を担っている指揮官ですからね!! 部下達の行動を見守るのが上官の務めなのですから!!


 自分に体のいい言い訳で納得させ、二つのプルンプルンの果実を温かな眼差しでじぃっと見下ろしていた。



「大量に焦がしちゃいけないから俺がここで見ててあげるよ」


「う、嬉しいですけど。ダンさんには監督指揮の仕事が……」


「これも立派な仕事の内さ。さ……。もっと力を抜いて御覧??」



 彼女の背にグイっと体を密着した刹那。



「ピィ……。ピピ!?!?」


「ピャァ!?」



 右肩に留まり楽し気に調理風景を見まわしていたヒヨコ共が驚きの声を上げてしまった。


 何だよ。ちょっといい雰囲気になったってのに……。



「ピョン太。大人であるお兄さんとお姉さんはちゃあんと仕事をしているんだ。だから邪魔しないように」


「ピャアピィ!!!!」

『馬鹿!! 気付け!!』


「ピョッ!! ピョォォオオッ!!!!」

『後ろ!! 後ろぉぉおお!!!!』



 フワモコの毛に包まれたヒヨコが小さなあんよで俺の肩を踏んづけて注意を促すので、断腸の思いで御馳走ちゃんから一旦離れて静かに振り返った。



「はぁ?? 後ろ?? 一体何が……。ヒィッ!?!?」


「――――。さっきから……。随分と楽しそうにしてたネ」



 な、何でここにシェファが!?



 乾いた大地の上に仁王立ちの姿勢で腕を組み、氷河もドン引きする冷たい瞳で俺を睨み付け。


 その体からは憤怒の魔力が溢れ清らかな空気を侵食。


 何かきっかけがあれば直ぐにでも魔力が爆ぜてしまいそうな雰囲気に思わず奇声を発してしまった。



「い、い、いやぁ。俺はあくまでも皆の仕事振りを見ていた訳であってぇ……」


 硬い地面の上でキチンと足を折り畳み、地面に転がる矮小な石コロに視点を合わせて話す。


「だったら何で背に密着していたの?? 話せば分かる事でしょ」


「そ、それは……。ですね……。えっとですね……。作戦責任者である自分が皆に手本を示そうとしてぇ……」



 こ、こぇぇええ……。誰か、誰かぁ!! 俺に助け舟を渡してくださぁぁああい!!


 周囲に救助要請を請う瞳を向けるが。



「「「ッ」」」



 俺と目が合うと全員がサっと視線を逸らしてしまった。


 ふ、ふざけやがって!! 部隊長を助けるのは隊員の役目だろ!?


 何で無視するんだよ!!!!



「テホン??」


 何ソレ、美味しいの??


 そう言わんばかりにシェファの首が歪な角度で横に曲がる。


「お、おぉ。そうだ。俺は皆の手本となる必要があるからね。だからこうして分かり易く御米の炊き方を……」


「あっそう。ハンナと打合せするから行くよ」

「ぐぇっ!?!?」



 シェファが俺の襟を掴むと有無を言わさず崖の方角へと引っ張って行く。



「コ、コヒュッ!! の、喉がっ!! そ、それに息が出来な……」


「その内出来るから我慢」



 その内っていつ!? 人間は呼吸しないと死んじゃうんだよ!?


 俺の喉をグイグイと締め付ける服と首の間に、必死に指を喰い込ませ気道を確保。


 失神しない様に足をばたつかせながら地面にグニャグニャで歪な二本の線を踵で描いて進んでいると、方々で俺の心とは真逆の陽性な笑い声が響いた。



「ピャピャピャ!!」


「ピ――ピッピ!!!!」


「ぎゃはは!! ダン――!! どうしたんだよ!? 引きずられてぇ!!」


「お、お前等なぁ!! 人が苦しんでいるのに笑うんじゃねぇ!!」



 心外だ!! そう言わんばかりにこの惨状をみて笑い転げる者達を睨んでやる。



「あはは!! シェファ!! そのまま人目の付かない所に連れて行ってシケこんで来いよ!!」


「分かった」


 シェファさん!? 作戦前にそれは了承出来ませんよ!?!?


「誰かぁぁああ!! 助けてぇぇええ――!!!! 雌の大鷲に性的に食われちゃうう――――!!!!」


「五月蠅い。獲物は静かにしてなさい」


「ぐぅぇっ!?」



 シェファの憤りの声が響くと服と首の間から指が外れてしまい、有り得ない圧が直に首を圧迫してしまう。



「う、ご、げ……」


「そうそう。やっと静かになったね」


「ピェェ……」



 うふふ、俺の肩に留まるヒヨコちゃん達?? お母さんの惨状をその目に焼き付けておきなさい。


 女の子の嫉妬はこの世でもっとも買っちゃいけない物なのよ?? それを重々理解して成長するようにっ。


 フワモコの黄色毛玉が微かに揺らぎ始め、景色全体が白み始めてしまう。


 もう間も無く向こうの世界に旅立ってしまうってのに狂暴な大鷲ちゃんの手と足は休む事無く、俺の虚しい抵抗を一切合切無視して狩場へと向かって突き進んで行ってしまった。



お疲れ様でした。


現在、後半部分を編集しているのですが……。体力的にちょっと厳しいので次の投稿は深夜。若しくは明日の日中になってしまいそうです。


可能な限り光る箱へ文字を打ち続けますので今暫くお待ち下さいませ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ