第十四話 出会いはふとした瞬間
お疲れ様です。
大型連休中の深夜にそっと投稿を添えさせて頂きます。
臀部から伝わる強い衝撃が激しく体を上下させ、前方から襲い来る風が鼓膜を悪戯に刺激する。
代り映えの無い景色が呆れた速度で後方へと流れそれと比例する様に体に掛かる負荷が上昇。
これ以上の負荷は流石に不味いと考えた俺は微妙に獣臭い茶色の羽毛にしがみ付いたまま口を開いた。
「だ、だから!! もう少しゆっくり走ってって言っているでしょう!?」
地上を爆走する駝鳥へ向かって叫ぶものの、彼女は俺の悲壮感溢れる声が聞こえないのか。それとも真面に聞こうとしないのか。
「あはは!! 大丈夫!! 私は気持ち良いから――!!」
俺達に掛かる負荷等一切お構いなく、自分好みの速度で地上を爆進し続けていた。
こ、この横着者め!! お前さんは気持ちが良いかも知れないけども!! 俺達は振り落とされない様に努めるのが精一杯なの!!
「「「ピピッ……。ピィ――!!!!」」」
『し、静かに走れ――――!!!!』
俺の双肩にしがみ付くピヨ美達もそろそろ限界を迎えそうなのか。
大変可愛い叫び声でもう少し速度を落とす様にと叫ぶものの。
「ふふふっ!! ヒヨコちゃん達も楽しいよねっ!!」
そんな事一言も言ってねぇよ!!
全く話が通じない駝鳥は、お前さんの頭の中は空っぽなのかと問いたくなる台詞を吐いて逞しい二本の足を激しく。
そして常軌を逸した速度で交互に動かしてこの首を傾げたくなる速度を維持してしまう。
「ぬ、ぬぉぉっ!!」
体力自慢の俺でもそろそろ腕の筋力に限界が近付き、悲鳴に近い声を上げて必死に獣臭い駝鳥の体にしがみ付いていた。
や、やっべぇ。このままじゃ振り落とされて硬い地面の上に投げ出されちまうよ!!
前方から襲い来る激しい風、空気中に舞う細かい土埃が視界を閉ざしそれに負けじと懸命に瞼を開いて正面を見つめていると。
「ンンッ!? おぉ!! 見えて来たぞ!!」
涙で濡れて微妙に視界が悪い中、前方に広がる濃い緑を捉えた。
緑溢れる森林の姿は東から西へと続き、その終わりはまるで見えない。大自然の風格を備える逞しい木々が俺達の到着を歓迎する様に両手を大きく広げて待っていてくれた。
軍鶏の里を出発して早数時間。
その間、この馬鹿げた速度で走って漸く到着したって事はベルナルドさんが言っていた通り。人の足なら半日程度掛かるって言葉は正しかったな。
「みなさ――ん!! 到着ですよ!!!!」
素敵な緑に見惚れていると阿保駝鳥が大地に爪を突き立てて急停止した。
「ッ!?」
物体は抵抗を受けぬ限り力を受けている方向へと進み続ける習性があり、抵抗は強ければ強い程動く物体に強く影響を及ぼす。
徐々に抵抗を強めれば、物体の速さは徐々に落ちて行き。強力な抵抗を瞬時に作用させれば物体も急停止する。
つまり、大馬鹿野郎と一緒に急停止する為には幾つかの条件が必要となる。
その一。今まで前方向に進んでいた力を相殺させてこの場に留まる為には何かにしがみ付いていなければならない。
その二。その掴む力は前に進もうとする力と比例する。
簡単に言えば駝鳥と一緒に急停止してこの場に留まろうとする為には、呆れた力で阿保鳥の体にしがみ付く必要があるって事さ。
「おぶげっ!?!?」
今まで消費した体力ではその力を生み出す事は叶わず。
俺の体は大自然の普遍的な法則に従って駝鳥の体の上から大地の上へと投げ出され、味わいたくも無い小石とまぁまぁ大きい土の塊を強制的に味合わされてしまった。
「あはは!! 楽しそうに転ぶね!!」
「お、おい!! もう少しゆっくり走れ!! それと!! 俺の話もちゃんと聞きなさいよ!!」
口に侵入した石達を勢い良く吐き出すと、体に反比例して小さな頭の先に備わる嘴を開けてケラケラと軽快に笑う駝鳥の胴体に平手打ちをブチかましてやる。
「次からはそうするからさっ。それより、ここでしょ?? 君達が来たがっていた森は」
お馬鹿なテュピッドが顎で俺の背後をクイっと差す。
「あ、あぁ。そうだよ……」
こ、こうして改めて大地の上に立って見ると結構威圧感ある森だよね……。
力強さを感じさせる巨大な幹が大地から天へと向かって生え伸び、ずぅっと空高い位置の幹から左右に枝が伸びて空からの陽射しを閉ざしている。
その一本一本の木々がこの広大な森を形成しており、その姿はさながら横一列に並ぶ重装歩兵達だ。
『さぁ、今から貴様達の命を狩ってやるぞ』
物言わぬ森達がさも歴戦の勇士達の勇ましい台詞を吐き、威風堂々足る姿で俺達を見下ろしていた。
「ピィ――……」
『ま、マジかよ……』
俺の双肩に留まるピョン太達もちょいと弱気な鳴き声を上げて深い森の奥を見つめている。
一同が森に入る事に躊躇していると。
「ピッ」
『こっちだ』
ピー助が誰よりも先に小さな足をトコトコと動かして森へ入って行ってしまった。
「あ、こら!! お母さんより先に入ったら駄目でしょう!?」
「いってらっしゃ――いっ!!」
「行って来るよ!! 俺達が帰って来るまでそこで待機してろよ――!!」
「はいはぁ――いっ」
テュピッドの威勢の良い声を背に受けつつ妙にデカイ岩の横を通り抜け。
砂と土に刻まれたヒヨコちゃんの足跡を辿り、強き陽射しが遮られて大変涼しい空気が漂う深い森へ記念すべき第一歩を刻んだ。
うむっ……。外から見た感じと中に入った感じは結構違うな。
砂埃が舞う大地とは違い、森の中は鼻にもそして肺にも優しい清らかな空気を木々が生産している。
皮膚を刺す痛みが生じる太陽の強き陽射しは木々の枝と葉が遮断。
心と体が休まる気温と湿度が広がり、この森は本当にいい場所なのだと頭が瞬時に理解してしまった。
「先は見えないけど……。良い場所だよな」
俺の前を進むピー助のフワモコの毛を見つめながら誰とも無しにそう話す。
「ピピッ。ピ――ッピッ!?」
『ここに移住しちゃおうか!?』
太っちょのピコ坊が的外れな鳴き声を放つ。
「ピ――。ピッピッ」
『いやいや、絶対無理。何か木の影から出てきそうだもん』
少々ビビリのピョン太が木々の影を見つめつつ矮小な鳴き声を放った。
「え――っと……。暴兎の縄張りまで凡そ一時間程度、かな??」
懐から古ぼけた地図を取り出して大まかな現在位置と進行速度を予想する。
地図には森と平原の境目辺りに大きな岩が存在すると記載してあった。
森に突入した際にその脇を通り抜けて来たから、突入箇所の凡その位置はこの辺りか……。
ここから南へ真っ直ぐ下って行くと俺達の討伐目標である暴兎の縄張りに侵入する。
討伐に成功出来れば御の字だが、万が一誰か一人でも酷い傷を負ったのなら即刻退散しよう。名誉よりも命そのものが大切だからな。
「ピピピッ!!」
『そ、それなら時間もあるし、気が紛れる話をしてよ!!』
右肩に留まるピッピが小さな嘴で俺の耳を突く。
「これから始まる一大対決を前にして士気が低いのは不味いよな。そうだなぁ……。じゃあ俺が軽やかに歌を歌ってやるよ!!」
士気が上がれば自ずと戦闘も有利と進む場合もある。景気付けと我が隊の生存率を高める為に俺が一肌脱ぎましょうかね!!
「ピピッ!!」
『いよっ!! 待ってました!!』
「ピ――ピッピッ!!」
『頼むぜ!? 盛り上げ隊長!!』
俺の意思を汲んでくれたピョン太達の鳴き声を皮切りに喉をガッツリ開いて静謐な環境が広がる森の中にすんばらしい歌声を響かせてやった。
「さぁ――、行け――!! 恐れを知らず――!! お――れたちゃ最強最高の兵士達さ――!!」
「……っ」
俺達を率いる様に先行している強面ヒヨコと違い。
「「「ピッピピッ!! ピ――ピピッ!!」」」
意外とノリの良いピョン太達が俺の調べに合わせて合いの手を鳴いてくれる。
「その剣で敵を切り裂け!! 倒せ!! 無敵の――俺達には敵う者はいないのだ――!!」
いいぞぉ!! 喉の調子がグングン上がって来やがった!!
大自然も俺の歌声にうっとりしているようで?? 本当に静かに口を閉ざして静聴してくれていた。
このまま一気に最高潮を迎えるとしますか!!
「我等最強っ!! 向かう所敵無しの武士共は今日も進み――!! 勝利の凱歌を奏でるのさ――!!」
熱き拳を握り、両目を瞑って素敵な感情を籠めて歌い続けていると。
「ピッ、ピィ……」
左肩に留まるピヨ美が俺の耳を嘴で突いて来た。
何だよ、もうすぐ歌い終えるってのに……。邪魔をしないで下さい!!
「さぁ!! 掛かって来い!! 我等無敵の兵士に勝利の栄光を!! 恐れを知らぬ敵はど――こだぁ――ッ!!!!」
作詞作曲、俺!! の素敵な歌はいかがでしたか!?
進む足を止め、拍手喝采を求めて大袈裟に両手をバッ!! と開いてやった。
「ピ――!! ピピピ――!!!!」
『いい加減に黙りなさいよ!!』
しかし、俺に与えられたのは万雷の拍手でも無く歓喜の声でも無く。ピヨ美の辛辣な鳴き声だけであった。
「いてて。何だよ、これから二番に突入しようっての……」
ピヨ美が慌ただしく俺の耳を引っ張るのでキチンと一番の歌詞を歌い終えた後、静かにゆっくりと目を開いた。
「アッ、オッ……」
「…………ッ」
深い森の中に偶然出来た適度に広い楕円形の空間。その奥まった位置に白くてモコモコした毛皮を被った生物が静かに佇んでいた。
体全体は白いフワフワの毛で覆われ、頭頂部からピンっと立った二つの縦長の耳。
四つ足でしゃがみ込み可愛い鼻をヒクヒクと動かして地面に生える草を食む姿はふつ――の兎となんら変わり無いが、俺の目が間違っているのか。
ど――考えてもあの大きさは普通では無い。
「……??」
試しに奥まった位置に居る兎に手を翳してその大きさを測るが……。
通常の大きさの兎なら余裕で手の平に隠れるってのにあの兎擬きは手の平に収まりませんからねっ。
軍鶏の里の人達と変わらぬゴッリゴリの筋肉量を積載した四肢、真っ赤に染まった瞳は屈強な戦士でさえも慄かせる威圧感を放ち、俺達を捉えると鼻に皺が寄り瞳に闘志が灯ってしまった。
な、成程ぉ……。歌の通りに恐れを知らぬ敵と本当に出会っちゃったのねぇ……。
「グルルルゥ……」
暴兎が静かに後ろ足で立ち上がると俺達に体の正面を向ける。
や、やっべぇ。今にも襲い掛かって来そうじゃん……。
「ピ、ピヨ美、ピョン太、ピッピ、ピコ坊。俺の肩から降りて離れろ……」
相手を刺激せぬ様、本当に静かに口を開いて話す。
「「「ピ、ピッ……」」」
彼等が肩から降りるのを確認すると背嚢を地面に置き腰の短剣を静かに抜き、腰を落としてその時に備えた。
「え、えっと……。兎さん?? 俺達は君と戦う為にここへ来たのですけども。ちょいと手違いがありましてぇ。出来れば見逃して頂け……」
震える口を必死に御して己の意思を伝えようとするが。
「グォォオオオオオオ――――ッ!!!!」
巨大な生命体が己を鼓舞する様に雄叫びを放つと、有無を言わさずに突っ込んで来やがった!!!!
「ちょっ!! いきなり何すんだよ!!」
体の真正面から襲い来た空間を断絶する事を可能とした右の鋭い爪を間一髪回避。
相手からかなり遠い位置に足を置いて叫んでやった。
「フゥッ!! フゥ――――!!!!」
「ちっ、こいつは魔物じゃなくて自然界に存在する超生物かよ……。話が分かる相手ならまだしも、言葉を理解出来ない野生生物を倒さなきゃいけないのか」
俺達に与えられた使命はあの化け物兎の討伐だ。
己が生きる為に狩るならまだしも俺はどちらかと言えば不必要な殺生は好まない。
相手が魔物なら正々堂々と拳を交えて倒そうと考えていたが……。俺の考えは蜜よりも甘い物であると奴が放った初撃で思い知らされた。
自然界の単純明快な鋼の掟。
そう、今現在は生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされているのだ。
悪かったよ、兎さん。
お前さんが一発で教えてくれた厳しい自然の掟に則り、こちらも死力を尽くさせて貰うぜ!!!!
「ピー助!!!! 行くぞ!!」
「ヌゥゥウウウンッ!!!!」
形態変化を終えたピー助が闘志溢れる声を漏らすと。
「グォォオオッ!!!!」
暴兎が軍鶏の天才児へと向かって二度目の突貫を開始した。
「フゥゥウウンッ!!」
「ギィッ!!!!」
ピー助が両手を掲げると暴兎と手四つの姿勢で組む。
「いいぞ!! ピー助!! お前の馬鹿力を見せつけてやれ!!」
そのまま抑え込んで倒せば勝利は目前だ!!
右手で短剣の柄を力強く握り締めて筋肉と筋肉の激しいぶつかり合いを行っている両者へと駆け寄ろうとした刹那。
「ウゥ……ッ!?」
何んと筋肉自慢のピー助が徐々に抑え込まれていくではありませんか!!
生肉が千切れる様な生々しい鈍い音が両者の腕から奏でられ、遅々とした所作でピー助の両膝が地面に近付いて行く。
「う、嘘だろ!? おい筋肉馬鹿っ!! 気合で何んとかしろ!!」
「ピィッ!!」
『喧しい!!!!』
俺の悪態に反応するのが精一杯の様だ。
頭部から嫌な脂汗が染み出て黄色い毛を濡らし、ガッチリと嘴を閉じて上から襲い来る常軌を逸した力に対抗していたが……。
「グゥッ!?」
遂に力負けしてしまい、敗北の砂を両膝に着けてしまった。
「フゥゥウウ……」
暴兎が己の力を誇示する様に勝ち誇った瞳でピー助を見下ろし、隙だらけの腹部へ向かって爪先を向けた刹那。
「後ろがガラ空きなんだよぉぉおお――――!!!!」
ピー助が生み出してくれた好機を見逃さんとして短剣の切っ先を白い毛皮へと振り下ろしてやった。
よしっ!! 当たる!!!!
「グォッ!!!!」
「へっ!?」
短剣の切っ先から生の触感が届くかと思いきや、俺の予想に反して切っ先は空を切り。その代償としてとんでもねぇ痛みが腹部に迸った。
「うぐぇっ!?」
膝を振り上げただけでこの威力かよ……。着地して態勢を整えないと……。
フワリと浮かぶ体勢のまま地面に生える草を眺めていたが。どうやら奴さんは俺を大地に下ろしたくないらしく??
「ウガァァアアッ!!!!」
ゴリゴリの筋肉が積載された左の拳をこの体に捻じ込もうとして来やがった!!
あ、あはは。勘弁して下さいよ。
宙に浮かされたままじゃあ受け身が取れないでしょう??
「くっ!!」
せめて頭部だけは!!
そう考え、右手に万力を籠めて防御態勢を整えると何処かに居る神に祈った。
あぁ、どうか。ど――か!! 痛くありません様にっ!!
『残念でしたぁ――!! 滅茶苦茶痛いですよ――!!』
く、くそ!! この駄女神がっ!! 偶には願いが叶っても良いんじゃないの!?
俺の声を偶然聞き取ってくれた気紛れな幸運の神様から幻の天啓が下されたその時。
「ガァッ!!」
人生の中で一、二を争う痛みが右の脇腹を襲いやがった!!
「ンブェッ!?」
右の脇腹に熱した焼き鏝を当てらた様な熱が生じ、呆れた速度で地面の上を転がり続けてしまう。
「ゴハァッ!!!!」
巨大な木の幹にこれでもかと背を打ち付け、漸く体の回転が停止してくれた。
息をする度に骨が軋む音が奏でられ、体内に鋭い針が侵入しているのではないかと思わせる痛みが生じてしまう。
く、くそが……。あばらが数本ヤラれちまった……。
腹を抑えて悶え打ち、大地の上で横たわって回復に専念したいのは山々だが。
「「「ピ、ピィ……」」」
心配してくれる仲間を見捨てて甘えた行動は出来ないよな!!
「く、くぅっ……。ぜぇっ、ぜぇぇええ!!!!」
震える両足を必死に御して立ち上がり、俺はまだまだヤれるぜと言わんばかりに暴兎を睨みつけてやった。
「グルルゥ……」
この野郎……。今の攻防で自分が圧倒的優位な立場にあると理解しやがったな??
「上等だこの野郎!!!! 俺は痛みじゃ折れねぇぞ!! 俺を倒したければ心臓を止めて、魂を刈り取ってみやがれぇぇええ!!!!」
余裕な表情を浮かべている兎擬きに向かって叫んでやった。
弱き自分を体の内から追い出して燃え盛る闘志を宿す。だが心は清らかな水面の如く、冷静に保て。
「ギィィヤァァアアアアアア―――――!!!!」
戦士の雄叫びを放つ暴兎の圧に一切臆する事無く構え。
「ピー助!! いくぞぉぉおおおお――――!!」
「ムゥゥウウンッ!!!!」
両者の魂を極限にまで高めて超生命体へと向かって突撃を開始したのだった。
一方その頃。
「はぁ――。今日もいい天気だなぁ――」
誰も居ない静かな平原と森の境目で佇み空から降り注ぐポカポカの光を浴びて、森から漂って来る心地良い空気をムシャムシャと咀嚼していると何だか眠くなってきた。
さっきまで喧しかったけど、急に静かになるから昼寝には持って来いの環境だよねぇ。
良い匂いがする草が生えている大地に横たわろうとするが。
「このままお昼寝を……。んんっ?? あれっ?? 何で私はここに居るんだっけ??」
ふとした拍子にここに居る理由を思い出そうとして昼寝を踏みとどまった。
え――っと……。
今日の朝はいつも通り元気良く走っていたでしょ?? それでぇ……。それで??
「ん――……。おぉ!! そうだ!! 元気な軍鶏の里に足を踏み入れたんだった!!」
いやぁ――!! 良かった良かった!! 思い出せたね!!
「じゃあ今日はこのまま元気良く!! いつも通りに走ればいいんだ!!」
一度、二度足を屈伸させると終わりが見えない地平線の彼方へと視線を向ける。
よぉぉおおしっ!! 今日はあっちの方へ向かって走ってみよう!!
「とぉう!! 全力で向って行くよ――っ!!」
大きく嘴を開いて新鮮な空気を体の中に溜め込むと。
目の前の森を左手に捉えたまま、ワクワクが待ち構えている大地の果てへと向かって全力疾走を開始した。
最後まで御覧頂き有難う御座いました。
いよいよ始まった大型連休!! いつもの休みよりちょいとテンションが高いまま本日は買い物へ出掛けて参りました。
意気揚々とお店に出掛けたのは良いのですが……。まぁ人が多くて参りましたね。
お目当ての品を購入した後、辛いラーメンを食して帰宅。その後は光る画面に向かって文字を打ち込んでいました。
皆さんはどのようにして大型連休を過ごしていますか??
日頃の疲れを癒す為にひたすら休む、積みゲーを片付ける、読書に耽る等々。それは多岐に渡ると思いますが十二分に満喫して下さいね。
それでは皆様、お休みなさいませ。