第二百三十三話 私の将来の所有物
お疲れ様です。
後半部分の投稿になります。それでは御覧下さい。
爽快に晴れ渡った晴天の下、数多くの屈強な兵隊達が自慢の腕力を駆使し体を上下させている。
号令に従って等間隔に上下する鍛え抜かれた体に思わず呆れにも、そして感嘆にも似た吐息が漏れてしまう。
一般人から見れば六百と言う数字は達成困難だと判断出来ます。
お伽噺の小説に出て来る様な登場人物の逞しい体を以てすれば容易く達成出来てしまうのでは無いかと思われたが……。
現実はお伽噺の様に甘くは無い。
号令が進むに連れて自身に満ち溢れた顔は酷く歪み、鍛え抜かれた体からは苦悶の雨が降り注ぎ大地をじっとりと濡らしていた。
「ご、五十――……。きゃっ!?」
「何をやっている!!!! 貴様は失格だ!! 走って来い!!」
「は、はい!!」
女性兵がグシャリと地面に倒れると訓練場の上で巡回を続けている教官の目が鋭く光り失格を言い渡す。
女性で五十回もこなせば世間一般では凄い事なんですけどねぇ。
私の腕では、とてもじゃありませんがあの回数まで達する事は叶わないでしょう。
これこそ日頃の訓練の賜物という奴ですね。
苦痛の汗を掻いている六百名の兵達。その大勢の中で私はたった一人の男性に視線を奪われ続けていた。
早くも脱落者が出現する中、号令に従い意気揚々と腕を動かし続ける黒髪の男性は苦悶の表情では無く女心を擽る普段の優しい表情のままで筋力を鍛え続けている。
あぁ……。もぅ……。こんなに遠くから見つめるのが勿体無い。
指導教官の方々が訓練生の合間を縫い、彼等に発破を掛けているのが大変羨ましく見えてしまう。
私も彼等に倣って直ぐ近くで彼の存在を感じたいです。
逸る気持ちを抑え、彼に向かって動き出そうとしている足を必死に御していると妙に耳に残る声が後方から届いた。
「例の彼等が参加していると聞きましたか??」
「えぇ。ほら、あそことあそこ……。今回の訓練には特殊作戦課の任務を達成させた者達全員が参加していますよ」
「ほぅ……。彼等がどれ程の力を備えているか。見極めるのには丁度良い機会ではありませんか」
「結果次第では……。引き抜き、という事もありえますな」
「抜け駆けはいけませんよ?? 彼等の実力を買っているのは皆同じ思いなのですから」
こんな場所にも私の彼を奪おうと画策する愚か者共がいるのですね。
何があろうともあなた達には渡しません。
彼は……。私の物なのですから薄汚い手で触れないで下さい。
彼に手を出すようなものなら持てる全ての力を使って、あなた達の存在自体を消滅させて差し上げますよ??
「おい!! 声が小さい!! もっと……。おや?? 如何為されました?? シエル皇聖」
私が訓練場へと続く階段へ向かおうとすると、ビッグスさんから声を掛けられてしまう。
「彼等の熱を間近で感じてみたいと考えまして。駄目、ですか??」
前へ進もうとする足を御し、その場に踏みとどまって話す。
「構いませんが……。奴らは汗臭く、我儘で放漫で、頭に馬鹿を括り付けて生きている連中です。噛みつかれても知りませんよ??」
「まぁ……。うふふ、怖いですわね??」
彼の揶揄が心にちっぽけで矮小な陽性の感情を湧かせる。
「噛みつかれそうになったら……。そうですわねぇ。私の見知った人に守って貰いますのでお気使いなく」
「は、はぁ……。それなら、構いませんが……」
「では、御機嫌よう」
当たり障りの無い笑みを浮かべて監視台と呼ばれる退屈な場所に束の間の別れを告げ。動き出そうと画策していた我儘な両足を階段へと乗せてあげた。
一段、また一段。
階段を下って行くにつれて心がトクン、トクンっと嬉しい声を上げる。
そして小高い丘から広大な訓練場に足を着地させると、彼等の激しい覇気と熱波が私の体の中を駆け抜けて行った。
まぁ……。
俯瞰して見るのとこうして間近で見るのでは随分と勝手が違いますね。
強いて言うのなら。彼等の生の肉体から発せられる熱気が空気を貫通して私の体内に直接注入されるとでも言いましょうか。
見ているだけでも体がじわりと温まってきそうだ。
「八十――……。九ぅぅっ!!」
「おい、どうした!? 貴様の腕は棒で出来ているのか!? しっかりと曲げろ!!」
「九十――……。一ぃぃいい!!!!」
「不思議ね。あなたの細くて情けない腕を見ていると七面鳥の足が思い浮かぶわ。ごめんなさい、比較された七面鳥が可哀想ね。彼等の方があなたより立派な筋力を持っているから」
「ひゃ、百ぅぅううっ!!」
「おいおい、腕が震えているぞ。どうした?? 本当に玉ついてんのか?? 玉が付いていない俺の婆ちゃんの方がお前よりよっぽど上手に腕を曲げるぞ」
訓練に励む彼等とは対照的にのんびりとした歩調で進んでいると教官達の発破があちらこちらで響き渡る。
揶揄しているのか、それとも檄を飛ばしているのか。
偶にクスリと心を悪戯に擽る檄が飛び交うと口角が知らず知らずの内に上がってしまっていた。
ふふ、いけませんね。
彼等は必死に体を鍛えているのですから邪魔は良くありません。
後ろ手に手を組み、巨大な市場に積まれている沢山の商品の品定めをしている様な格好で歩いていると一人の訓練生が私の顔を見つけた。
齢二十程であろうか。
短く黒みがかった茶の髪を汗で濡らして苦悶の表情を浮かべつつ腕を曲げていたが。
「シエル様っ!!」
私の顔を見つけると、まるで雲の隙間から覗き込む太陽の明かりの様にぱぁっと明るく輝いた。
あぁ、彼は信者でしたか。
「御苦労様です。お辛いかも知れませんが、訓練に励んで下さいね」
「は、はいっ!!」
信者の数も日に日に増え、彼には申し訳無いが一人単位では覚えきれないのが正直な思いです。
信者の一人一人が教団を支え。我々の教えを広く伝えてくれる大切な役割を担っている事は忘れてはいません。彼も私達の教えを友或いは家族へと説いてくれれば幸いです。
「ひゃ、百五十……」
「貴様ぁ!! 腕が曲がっていない!! 失格だぁ!!」
「は、はいぃ――ッ!!」
回数が百を超え始めると一人、また一人と脱落者が増え始めた。
常人ではこの回数まではとてもじゃないけど到達出来ないでしょう。
しかし。彼等はそれをやってのける。
常日頃の訓練の賜物なのか、将又厳しい任務の中に身を置いているからなのか。
一般人である私には分かりかねます。
疲労困憊。満身創痍。
弱々しく今にも事切れてしまいそうな声の中に、一人の男性の精力溢れる声が響いた。
「二百三十!!!!」
この声……。そして、襲い掛かる苦痛を跳ね除ける気力。
何十、何百と聞いても飽きやしないだろう。
私の我儘かも知れませんが、出来る事なら頑丈な檻に閉じ込めこのまま屋敷に持ち帰って私だけの所有物にしてしまいたい。
倫理観を問われる思いを胸に秘め、駆け出したい気持ちを万力で抑え込み通常の歩法で進んで行くと漸く…………。
彼の下へと到着した。
「――――。ふふ、レイドさん。精が出ますね??」
「シ、シエルさ……。オホンっ!! シエル皇聖!?」
あぁ、もう。早速、目が合っちゃいましたね。
額に浮かぶ透明な雫が頬を伝い、顎へと到達。彼の動きに合わせ雫が地面へと落下してとても小さな染みを作り出す。
両腕の筋力が膨れ上がり上体を支え、鋭い鷹の爪の様に十の指が大地を捉えて離さない。
歴戦の戦士も彼のこの姿を見たらきっと慄き、手に持つ武器を地面へと投げ落として撤退を余儀なくされるであろう。私の瞳に映る彼の勇士はそれ程に強く燃え上がり他者を圧倒する圧を纏っていた。
苦痛に悶える筋力を統括して従え、大地が休めと囁き続けるがそれを拒絶する挫けぬ精神力。
武の心得を持ち合わせていない私ですが。
あなたが思い浮かべる理想の兵士は?? と問われればきっと彼のこの姿を思い浮かべるでしょう。
格好良いですよ、レイドさん。
「もう殆どの御方が脱落してしまいましたね??」
私が更に近付くと漆黒の瞳がきゅっと見開かれ、私の顔を下から覗き込む。
その間にも厳しい鍛錬は継続中であり。彼と数名を残し、失格を言い渡された兵士達は土煙を放ちつつ訓練場の外周を忙しなく走っていた。
「えぇ。自分の分隊も残すは自分一人になってしまいましたよ。――。三百!!」
「不甲斐無い部下であると憤りを感じているのです??」
「いいえ。人にはそれぞれ与えられた役割がありますからね。自分にはこういった体力を消耗させる仕事がぴったりと当て嵌まって……。三百十!! いるんですよ」
あぁ、残り僅かだから早く号令が回ってくるんですね。
会話の中でも着実に命令を守る姿は感心します。
「力仕事が自分の役割、ですか」
彼の頭の前にちょこんとしゃがみ込み、上下し続ける体をじっと見つめながら話す。
少し位此方を見て下さってもいいのに……。地面と睨めっこしていてつまらないです。
「お似合いだと揶揄して貰っても構いません。シエル皇聖はどうして今日この場に??」
「知りたい、ですか??」
「えぇ、シエル皇聖だけでは無く。御身分の高そうな御方が監視台の上にいらっしゃいますので。三百二十!! 気になった次第であります」
ふ、む。ここで正直に話しても私の見返りは皆無ですからねぇ。
彼が申した様に一つ揶揄ってみましょうか。
「聞きたいですか」
「差支えなければ」
分かりました。
嘘偽りない私の『想い』 を伝えましょう。
「――――。貴方に、会いに来たの」
レイドさんの迸る熱気を含んだ頬に手を添えて甘く囁いてあげた。
「へっ!?」
やっとこっちを向いてくれた。
汗で濡れた顔、熱で蒸気した頬。そのどれもが愛おしく映り私の心を鷲掴みにして放してくれない。
触れている私の手から彼の熱が絶え間なく注ぎ込まれ、中途半端な心の熱が煮え滾る様に熱く温められてしまった。
どうしよう……。この手、放したくないな。
私の命が消えるその日まで。あなたと共に……。
「そ、そのシエル皇聖。只今訓練中でありましぃ……」
どうしました??
私の顔に向けていた彼の視線がすっと下に向くと。
「ッ!?!?」
朱に染まった顔がより真っ赤に染まってそっぽを向いてしまった。
彼の顔が異常なまでに朱に染まる出来事は何事かと考え、彼が先程まで見ていた視線の先を追うと。
――――。
あっ。成程、そういう事だったんですね。
もう……。あなたに見られるのなら全く気にも留めませんのに。
「別に良いんですよ?? ずっと御覧になられていても」
汗で濡れた顎先に指を添え、正面を向かせようとするが。
「こ、困ります!! 三百五十!!」
私の貧弱な力では、彼の首の筋力を従える事は叶わなかった。
「困るのですか??」
「じ、自分は現在訓練中の身でありまして!! 三百六十三!! 言い換えるのなら、公務の真っ最中なのです!! 公務を疎かに……。三百六十九!! しては懲罰ものですからね!!」
号令の間隔が随分と短くなってしまいましたね。
静かに周囲を窺うとレイドさん以外に残った者は残り五名になっていた。
「……ッ」
そしてその内の一人の女性兵がまるで親の仇でも見つけた様な鬼の形相で私を睨んでいる。
「レイドさん、あの女性兵が私の事を睨んで来るんですけど」
「え?? あ、あぁ――……。以前、護衛任務で共に行動した者ですよ。覚えていませんか??」
勿論覚えていますよ。
トア伍長ですよね。
彼の周りに集る蝿の内の一匹ですから忘れる事はありません。
「ん――……。どうしましょう。あぁんな恐ろしい女性の顔を見た事がありませんので。私、怖いです」
しゃがんだまま彼の顔を両手できゅっと挟む。
そして、ちょっと大胆な距離に己の顔を近付けてあげた。
「こ、こ、困ります!!」
ふふふ。私も困っていますよ。
レイドさんの御顔をこんな間近で見られるのは、本当に久々ですからね。
潤んだ唇が私を誘う様に小さく動くと、その誘惑に負けてしまいそうになってしまう。
どうしましょうか。いっその事彼と……。
「――――。ちょぉぉっといいかしら?? そこのお姉さん」
覚悟を決め、大胆にそしてさり気なく唇を合わせようとしていると無粋な声と顔が待ったの声を掛けた。
後少しでしたのに、残念ですね。
「お姉さん?? それは私の事を指しているのでしょうか??」
「さ、三百七十五!!!!」
レイドさんの頬から手を離さず、そして恥ずかしそうに頬を朱に染めつつも。俯きながら懸命に訓練を続ける彼の顔を見つめながら声を返す。
「あなた以外に誰が居るって言うのよ。申し訳ありませんがね、今現在我々は公務の真っ最中なのです」
「そうなのですか。あら?? レイドさん。汗が……」
上着のポケットの中から小さなハンカチを取り出し、頬から伝い落ちる汗を拭きとってあげた。
うん、綺麗になりましたね。
「そこで汗を流しているボンクラも言い換えれば、この国の所有物なのです。膨大な資金を援助して頂いているの事に関しては礼を述べますけどね、あなたは只の一般人なの。公的な機関に所属する我々、そして公務に携わる権利は無い。大体ねぇ……」
「レイドさん、筋肉達磨のゴツゴツした女性兵が私の事を虐めてくるんです。私、何か悪い事をいましたでしょうか??」
「誰が筋肉達磨だ!!!!」
「ぐぶぇっ!?」
レイドさんの腹部に女性兵の素晴らしい蹴りがめり込み、彼の体が刹那にふわりと宙へと浮いてしまう。
これにて腕立て伏せは終了かと思いきや……。
「な、何すんだよ!! トア!! 四百三っ!!!!」
見事に着地を決めて号令を続けた。
「あんたがそこの色惚け女に良い様に扱われているのが良くないのよ!!」
「は、はぁ!? 俺の状態を見ての発言か?? 残りは俺一人なんだ。誰かが最後までやり遂げなければいけないだろ!!」
「その口は何の為に付いているのかしら?? 止めて下さいって言えばいいじゃない」
「ちゃんと言ったよ!! 四百四!! あ……。申しました!!」
態々敬語に直さなくても構いませんよ??
私とレイドさんの仲なのですから。
「言い方が温いんじゃないの?? ほら、トアさんが見下ろしていてあげるからさっさと『明確』 な拒絶の意思をはっきりと述べろ」
「命令すんな!! 四百五!!」
最後の一人の使命なのか、将又体力が有り余っているのか。
蔑まれても指示を守る姿がそそりますねぇ……。
「えいっ」
「ちょっ!?」
黒き髪を撫で、上気した頬を指で突き、硬い腕の筋力を摘まむ。
わっ。ここ、凄く硬い。
「お――お――。楽しそうに触れられているわね??」
「シエルさ、シエル皇聖!! お止めください!!」
「どうしましょうかね。ん――――……」
ここは一つ、揶揄ってみましょうか。
「じゃあ、レイドさんが私のお願いを聞いて頂けたら元の位置に帰りますよ」
「本当ですか!? 四百十!!」
「えぇ。とぉっても簡単なお願いです。レイドさんが……。私に口付けをして下されば、帰りますよ??」
「「ブフッ!?!?」」
あら?? どうして二人が噴き出すのでしょうかね。
レイドさんだけなら分かりますけれども。
「ば、ばっかじゃないの!?」
「馬鹿?? それは私に言っているのでしょうか??」
何気無く言葉に出したのでしょうが。
友でも無く、長い年月を共にした仲間でも無いあなたに馬鹿呼ばわりされる筋合いは無い。
温厚である私にも我慢の限界はあるのですよ。
彼の目の前からすっと立ち上がり、彼女の目をじっと真っ直ぐに見つめて言ってやった。
「あなた以外に誰が居るのよ」
「居るではありませんか」
「は??」
「ほら、私の目の前に」
「…………。はぁっ??」
くすっ。
何と揶揄い甲斐のある人なんでしょうかねぇ。
「さっきから黙って聞いていれば」
「黙って?? 良く動いているじゃありませんか」
「揚げ足を取るなって言いたいのよ」
「ふぅむ……。教養が無さそうに見えて意外と言葉を御知りなのですね。驚きました」
「こ、このっ!!」
彼女が私に掴みかかろうとした刹那。
女性教官のたった一言が彼女の愚行を制した。
「トア」
「ス、スレイン教官!!」
冷徹な漆黒の眼差しで孟狂った牝馬を宥める。
凄い圧ですね。
歴戦の兵士とでも言えばいいのか。筋肉達磨さんもそれなりの実力を備えているのに、たった一言と目線のみで御すなんて。
「何をしているの」
「はっ。同期が不甲斐無いので発破を掛けていました!!」
「あなたの方が不甲斐無いわ。途中で鍛錬を放棄し、情けなく地面に倒れたのは誰??」
「自分であります!!」
「では問う。何故、外周走らずにここで下らない押し問答を繰り広げているの??」
「――――。行って参ります!!」
私とレイドさんをギロリと一つ睨むと、憎しみの力を脚力に変えた速さで外周へ向かって駆けて行った。
その情けない後ろ姿。お似合いですよ、負け犬さん。
「シエル皇聖」
勝ち誇った目元で牝馬を見送ると、スレインと呼ばれた女性が私の名を呼ぶ。
「どうされました??」
「申し訳ありません。私共の部下が御迷惑を掛けて」
「いえいえ。これっぽっちも気にしていませんから」
「ありがとうございます。…………、シエル皇聖がこの馬鹿者に対して興味津々なのは嬉しくもあるのですが。現在我々は公務を滞りなく遂行中なのです。公務に関し、権限を持たぬ者は携わる事は不可能なのです。お分かりですか??」
物腰柔らか且遜った感じなのは好感を持てるのですが。
目付きだけは気に入りませんね。
これ以上、私達の領域に踏み込むな。この目は私に無言でそう語り掛けて来た。
仕方がありません。
口付け……。コホンっ。会話の続きはまた後日にしましょう。
「分かりました。では、引き続き訓練に励んで下さいね?? レイドさん」
「あ、ありがとうございます!!」
どういたしまして。
彼から気持ちの良い声を頂き、退屈が待ち構えている監視台へと踵を返した。
やはり楽しい時間は大変短く感じてしまいますね。
夜が更け月が昇り、太陽が欠伸を放って顔を覗かせる頃までゆるりと会話を続けていたいのですのに。
「もう少し厳しく言ったらどう??」
「それが出来たのならやっていますよ。四百五十!!」
目標回数まで残り百五十。
本日の夢の中で甘い時間を過ごしたいと考えていますので、その一つ一つを目と記憶に焼き付けさせて頂きますね。
応援していますよ、レイドさん??
覇気に溢れ心ときめく彼の声を背に受けつつ、下りる時とは真逆の足取りで監視台へと続く階段を昇って行った。
最後まで御覧頂き有難う御座いました。
いや、本日はやたら冷えますね。私の住んでいる地域では昨日までどちらかと言えば過ごし易い気温でしたが……。
突如として本格的な冬が到来して驚きを隠せていません。帰宅後にササっと投稿を済ませると慌てて引き出しを開けて冬用の厚い上着を出しましたもの。
そして寒くなった事もあってか、本日の夕食はアツアツの卵とじおじやでしたね。
土鍋でクツクツと似た冷御飯、御米さんの芯まで染み込んだ出汁、舌が火傷してしまいそうな熱さ加減。冷えた体が一瞬で温まり勢いそのまま執筆を続けておりました。
皆さんも温かい恰好、並びに食事を心掛けて下さいね。
いいねをして頂き有難う御座います!!
寒さに負けない様に執筆を続けさせて頂きますね!!
そして、次回の更新は番外編を二話から三話更新させて頂きます。興味がある御方は是非お立ち寄り下さい。
それでは皆様、お休みなさいませ。
12/3 追記
ブックマークをして頂き有難う御座いました!!
この後直ぐ、番外編を更新しますので宜しければ御覧下さい。




