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第百九十三話 極光無双流奥義!! その名は

お疲れ様です。


本日の投稿になります。




 きったねぇ勝利の白濁液を浴びてしまった乳牛さんを憐憫を籠めた瞳で見送り、若干呆れた溜息を漏らす。


 生物が存在しないかと思われたこの空間でいきなりの襲撃。


 他にもアレを超える危険な生物が居ないかどうかそれは定かでは無い。私と同じ考えを抱いているのか。



「……」



 相変わらずの警戒心を持ったままイスハが険しい瞳で周囲の様子を窺っていた。


 私達よりもウンっと強い彼女が警戒を怠らない理由。


 それはこの場所が、私が思っている以上に危険な場所だからであろう。


 イスハや親友達が一緒に居るってだけで安心するのは軽率なのかも。



「…………さて、と。あのゴキブリは一体どこから湧いてきたのかしらね??」



 火球の位置から離れた位置で今も警戒を続けているイスハへと声を掛けてやった。



「さぁのぉ。探索してみるか」


「賛成――」


「じゃから語尾は伸ばすなと言うておるじゃろう……」



 いつもの溜息を吐き出して歩み出す狐の女王様と共にのんびりとした歩調で連れ従う。



 ん――。今現在は直ぐに危険が襲って来る気配は無さそうだ。



 地面は汚れて湿った土で覆われ天井は高過ぎて視界に捉えられないわね。飛んで行って確認してもいいけど、これと言った収穫も無さそうだし。


 正面に視線を移しても見えて来るのは真っ暗な空間。


 永遠に続くかと思われる闇がどこか不安さを与えて来る。



「こんなところに滅魔って奴らが居るのかしらね??」


「少なくとも、ここにはおらぬじゃろ」



 その意見には至極同意しましょう。


 ここに居るのだとしたら、私達の魔力を察知して向かって来そうだし。



「じゃが、用心は怠るなよ??」


「分かってるわよ」


「分かってはおらぬ。良いか?? 武を嗜む者は常日頃から気を張るべきなのじゃ」



 うっわ。ここに来ても説教始めるつもり??


 ドスケベ姉ちゃん然り、イスハ然り、母親クソババア然り。どうしてこう年上の姉ちゃん達は説教を垂れるのが好きなのかしらねぇ。


 薄暗い闇の中にぼぅっと浮かぶ金色が私にしみじみと語り掛ける様に話し始めた。



「何気なくする所作からもその者がどれだけ武に精通しているか理解出来るものじゃぞ?? 四六時中とは言わぬ。せめて、起きている間だけでも……。いじゃいっ!!!!」



 いじゃい??


 何かがぶつかる乾いた音が響くと、金色を見失ってしまった。



「ちょっと、イスハ。どこ行ったのよ??」


「……。ここじゃよ」



 足元から何かを堪える声が届く。



「は?? しゃがんで何してんのよ??」



 美味しそうな物でも発見したのかしら。それなら悪いけど横取りさせて貰うわよ??



「な、何か硬い物が儂の足を攻撃したのじゃ……」


「敵が居るの!?」



 慌てて体勢を整えるが……。


 その攻撃を加えて来た相手が襲い掛かって来る様子は微塵も無く。



「ぅぅ……」



 情けなく鼻を啜る音が闇の中で静かにこだました。



「――――お待たせしました」


「どうだ!? 綺麗になった……。あり?? 何してんの?? イスハ」



 眩い光球で周囲を照らしてくれるカエデがこちらに来ると、イスハが鼻を啜って痛そうに蹲る。その全容が明らかになった。



「や、喧しい。少し待っておれ……」



 黒い土からにゅっと生えた一本の太い石柱。背の高さは私よりちょっと低い程度かな。


 その麓にイスハが爪先を抑え、丸い目の端に涙を浮かべて蹲っていた。



 あ――、はいはい。暗い中を歩いていたら石柱に小指をぶつけて痛がっているのか。


 突然己の小指に猛烈な痛みが生じたら誰だって痛がるわよねぇ。


 数秒前までカッコ良く説いていたのにそれが台無しになってしまう姿に何だか肩の力が抜けてしまった。



「なぁにが、武を嗜む者よ。注意してたら石柱に小指ぶつける事もなかったじゃん」


「じゃかましいわっ!! くぅ……。痛い……」



 まぁ、気持ちは分からないでも無い。


 私も偶に箪笥の角で小指ぶつけたりするもん。


 その後。痛さを誤魔化す為に、誰かに八つ当たりしているのは秘密だ。



「皆さん。あれを見て下さい」


「全く……。災難じゃて……」



 カエデの声につられ、未だ立ち上がれぬ金色から正面に視線を移した。


 正面遠くに映るのは随分と黒ずんだ石壁。先住民が描いた壁画も無ければ、恐ろしい生物が傷付けた跡も見当たらない。


 何らおかしな点は見受けられない普通――の壁。


 強いて特徴を挙げるとしたら中々に頑丈そうな硬度の石って感じかしら。



「うん。壁、ね」



 ありのまま感じた言葉を漏らす。



「違います。その下」



 下??


 イイ感じに経年劣化した壁から視線を下げると、土の地面に酷く浮いた存在の円が浮かび上がっていた。


 鉄製、なのかしら?? でも鉄だったらもっとテカテカしてて硬い印象を受けるけども。あの円は何だか鉄よりもくすんだ銀の色に近いって感じだし。


 良く分からない材質ね。


 何気無くその円に近付き爪先でコツンと叩いてみると。



「何だろう?? 硬いのは硬いんだけど……。鉄とは思えないし」



 甲高い音では無く硬い木製を叩いた様な、ヘンテコな乾いた音が響いた。



「興味が湧く材質ですね」



 カエデがすっとしゃがみ、円の上に手を重ねる。



「未知の材質かも知れませんよ?? ユウ、これ持ち上げられますか??」


「ん――。やってみるかぁ――」



 カエデの提案を受け、ユウが円の端に指を滑り込ませ持ち上げようとするが……。



「ぬぎぎ……!! 駄目だ!! かってぇ!! びくともしない」



 直ぐさま指を放し、可愛い御口でふぅふぅと息を吹きかけた。



「どこかで固定されているのかもしれませんね」


「どこかねぇ……。この円の上にあるのかもよ??」



 この部屋にはこれといって他に興味が湧く物は無いし、恐らくこれがナニかを隠しているに違いない。


 私達は早速大きな直径の円の上に乗りそれらしき物を血眼になって捜索し始めた。




















 ――――。




 足の小指の激痛が収まり、凝り固まった膝の筋力を伸ばすと。



「…………はぁ。やぁっと収まったわ。やい!! お主ら!! 何をしておるのじゃ!!」



 マイ達が何やらけったいな円の上に乗り、何かを探し求める様に這っておった。



「あ――。これ、動かせないかなぁって。その仕掛けを探しているのよ」



 仕掛け??  確かに珍しい色じゃな。


 黒ずんだ土の中に浮かぶ面妖な色の円。つまり、あの円の下に何かがあると考えて調べておるのじゃろう。



「あんたも探してよ!!」


「言葉使いに注意せい!!」



 全く!! フィロの奴は一体どんな教育を施しておるのじゃ……。


 今度会ったら、あ奴に説教を垂れてやる!!



 いやいや……。


 儂が説教しても、あの怖い顔が待ち構えているから止めておこう。触らぬ神に祟り無しじゃて。



「ん――、見つからないですね」


「だなぁ――。んぉっ……」


「きゃぁっ!! ちょ、ちょっとユウ!! 私のお尻に勝手に触れないで下さい!!」


「あはは。目の前でフリフリ揺れてたからついついっ」


「はいはい、その気持分かるわね。カエデのお尻、柔らかそうだからついつい触りたくなるもん」


「ついついって何ですか。許可を得てから触って下さい。まぁ絶対許可しませんけどねっ」



 馬鹿者が。こんな時まで燥ぎおって。


 キャアキャア喧しく騒ぐ者達へ説教を垂れに向かおうとするが。



「うぅん?? 何じゃ、これ??」



 小指をぶつけた糞忌々しい石柱の反対側。その根元に奇妙な凹凸が見受けられた。


 その凹凸の中央には丸い円蓋が盛り上がっており、儂に早く押せと命じている。


 こういう物って、どうして無性に押したくなるのじゃろう?? 人の性じゃろうか。



 凹凸の前にすっとしゃがみ込み、人差し指をピンっと立ててやる。



 ぬふふ――。あ、それ。ポチっとな。



「へっ!?」

「きゃっ!?」

「ヴォンヴァッ!?」



 儂が凹凸を押すと同時に女性らしい驚いた声と、気持ち悪い叫び声が後方から響いた。



「なはは。お主達も意外と可愛い声を上げて驚く……。は、はれ??」



 円の上にはカエデが浮かべていた光球だけがふわふわと浮かび、奴等の姿はこの空間からものの見事に消え失せてしまった。



「ど、どこじゃ!? 儂を驚かそうとしても無駄じゃぞ!!」



 若干上擦った声を放つが……。待てど暮らせど返事は無く。


 しんっと鎮まり返った闇だけが儂を包み込む。



「まさかとは思うが……。これを押したから??」



 地面の上にちょこんとしゃがみこんだまま、面妖な円盤を捉えつつ凹凸を押してみるが。



「――。駄目じゃ、何の変化も無い」



 何らの変化も起こらず、只々光球だけがそこに存在していた。



 参ったのぉ。ここではぐれるのは了承出来んぞ……。


 強く腕を組んで解決策を熟考していると。



「……っ」



 粘度の高い液体が地面に滴り落ちる気色の悪い音が湖の方向から此方へ向かって近付いて来た。


 しかも、この力の波動……。



「――――。ほぉ、こりゃまた見事なデカさじゃのぉ」


「……」



 奴の巨体は儂の素晴らしい体の数倍以上じゃろうか。


 八本の触手をうねらせてくちゃくちゃになった液体を纏った大蛸が闇の中から静かに現れた。


 八本の内、その数本にはあのゴキブリの死体を捕らえており。しっかりと咀嚼して、呑み終えてから次のゴキブリを口へと送る。



 大人の男性の胴体よりも太い触腕に捉えられたら最後、あぁして食われてしまうのか。



 二階建ての建物よりも背の高い体躯。その体に生える黄色い目の中の黒き瞳孔、体と触腕に纏う粘着質な液体。


 軟体生物の特徴をこれでもかと備えているが、それはあくまでも特徴に過ぎない。こ奴は地上で生きる生物とは掛け離れた生物であると捉えなければならん。



 蛸は賢い生物だと聞く、先ずは相手の出方を伺うか。



「そんな物。食ったら腹を壊すぞ」



 儂の忠告を無視して全てのゴキブリを綺麗さっぱり食べ終えると、縦に割れた瞳孔が儂の体をじろりと睨んだ。


 そして八本の触腕が何かを求める様に蠢き始めた。



「何じゃ?? 儂を食おうと思うておるのか?? 止めておけ。儂は今、非常に機嫌が悪い。手加減……。は、話しを聞けぃ!!」


「ッ!!」



 野太い一本の触腕が上空から襲い掛かり地面に叩きつけられると、大地を揺るがす衝撃波が生じ。こ奴の攻撃力は油断出来ないものであると速攻で看破出来た。



「コホッ……。ふぅむ。敵意は当然あるようじゃな??」



 舞い上がった埃を払い、確と正面を見つめたまま口を開いてやる。


 こ奴は儂の力を見誤っているのか、将又己自身の力が上と判断したのか。



「……」



 その間にも儂の素晴らしい体を捉えようと無警戒で接近。


 貴様の逃げ道は無いぞと思わせる様に八本の足を上下左右に広げて儂の退路を防いだ。



 儂もまだまだ鍛え足りんのぉ。


 危機察知能力に長けている野生生物に喧嘩を売られるのが良い証拠じゃよ。



「仕方があるまい。ほれ、掛かってこい」



 八本の足全てに対応する為、拳を軽く握り腰を落とした。



「……ッ!!」



 儂の構えを捉えた刹那。


 想像していたより二つ三つ速い二本の触腕が左右から襲い掛かる。



「てぇいっ!! 甘いわ!!」



 空気を撫で斬る鈍い音を奏でて向かって来る触腕を屈んで躱し、片方の足で二本目の触腕の真芯を捉えて跳ね返す。



 うぅむ……。硬いのぉ。



 軟体かと思われたが、食らう瞬間にぎゅっと身を縮こませ衝撃に耐え得る硬度を形成。


 恐らく、体全身で今の様な防御の姿勢を取れるのじゃろう。考えて行動したのか。それとも本能で行動したのか。



 物理攻撃は効果が薄い、か。



 儂と頗る相性が悪そうにみえるがそれはあくまでも客観的な考えじゃ。


 極限まで鍛え抜かれた武は窮地を覆し。そして研ぎ澄まされた心に一切の死角は無いのじゃよ。



「時間が惜しいからのぉ。久々に、奥義を使ってみるか」



 マイ達の様子も気になる。


 ここは……。超短期決戦で片付けてくれるわっ!!



「はぁぁぁ……。ふぅんっ!!」



 周囲に溢れる濃度の濃いマナを全身に取り込み魔力を解放すると、儂の放つ魔力で周囲の空気が焦げて地面の小石が微かに揺れ動く。



「ふぅ――……。思った通りじゃ。ここなら本来の力を解放出来るぞ」



 地上では滅多に見せない姿じゃ。


 どうせならこの十を超える尻尾を弟子に見せてやりたかったわい。



「…………!!!!」



 蛸がその巨体を揺れ動かしつつ、持てる触腕全てで儂を捉えようと画策。



「なはは!! 無駄じゃぁあ!!!!」



 襲い掛かる殺気を読み、緩やかな傾斜を流れる清き清流の如く巧みな体捌きで空を切り裂く触腕を回避。



「少し……。強く打つぞ!!」



 宙へ舞い。


 くるりと回転して激烈な回し蹴りを胴体へ放った。



「ッ!?!?」



 おぉ!! 飛んだわい!!


 先程取った防御の型で儂の一撃を受け止めると、巨体が後方へと吹き飛んで行った。



 さぁてこの隙に乗じ。超久々に奥義を放ってみるか。


 地上では地形を変えてしまう恐れがある為、滅多に使用出来ぬ大技じゃ。確とその体に刻みつけてやるぞ!!!!



「はぁぁぁぁ…………。はぁっ!! ゆくぞ!! 極光無双流の名の下に!!!!」



 体の真正面に右腕を翳して左腕を交差。己の内から迸る魔力を限界近くまで高めていく。



 集中じゃ……。


 儂の全魔力を拳に乗せる!!!!



「心に映す透き通った水面、一糸乱れぬ我が魂魄……。だが、この拳は燃え盛る業火の如くっ!!」



 素早く構えを解き、腰を深く落として腰の位置に両の拳を置く。


 すると。



「……ッ」



 吹き飛んで行った巨大な蛸が儂の放つ闘気につられて視界へと現れた。


 儂の高まる金色の魔力と闘気に怯むこと無く、粘度の高い液体を零してこちらへと前進を続ける。


 その闘志、敵ながら見事じゃ!!



「はぁぁぁぁ…………。砕け!! 不動の山を!!」



 魔力と闘気を体の中で合一。


 溢れる力が灼熱の熱波となり体中から溢れ出て地上を、そして大気をも震わす。



「穿て!! 蒼天を!!」



 左腕を前へ、そして両足を大きく前後に開く。右拳に全魔力を結集すると地の砂が震え始めた。


 まだじゃ!! まだ気を高めろ!! そして留めるのじゃ!!



「天に光り輝く極光の名。地に轟くは無双の拳っ!!!! 迸れ!! 我が武の結晶!!」


「ッ!?!?!?」



 巨大な蛸が儂の攻撃を察知したのか、全ての触腕を体の前に結集させ大防御の型を取った。



 そんな物で……。儂の一撃を受け止められると思うてか!?!? 今から貴様を穿つのは世に轟く天下無敵の剛拳じゃぞ!!



 食らうがいい……。武を極めし者の乾坤一擲の一撃をぉぉおお!!!!




「極光無双流奥義ぃぃっ!!!! 破山天穿掌はざんてんきゅうしょう――――ッ!!!!!!」




 全ての力の源を右拳に乗せ、鋭く空気を切り裂いて素早く前方へと打ち放つ。


 空気の壁、そして目の前に存在する空間。全てを破壊し尽くす光輝く光球が一筋の光となり触腕を直撃。



「ッ!?!?」



 天へ届く轟音が迸ると八本の触腕が粉砕、そして防御の術を失った胴体へと光球が着弾。


 儂の乾坤一擲に耐えられる筈も無く。


 常軌を逸した蛸の体躯は光球の光に飲み込まれ、そしてその姿を消失させてしまった。



「なはは!! 我が拳、天下無双の一撃なりっ!! 決着じゃ!!」



 儂の放った光球が水面を真っ二つに分け遥か後方の壁に衝突すると、強烈な爆音と発光が迸りこの広い部屋全体が震える。


 宙へと舞い上がった大蛸の肉片が夏の豪雨を彷彿させる勢いで降り注ぎ、勝利を確信した儂は右手に残る金色の残留魔力を払い構えを解いた。



 うむっ!! 実に爽快じゃ!!



 これ程の力を振り絞ったのはいつ以来じゃろうなぁ?? 技のキレも錆び付いておらんかったし。


 今度は儂の弟子に見せてやろう。


 そして奥義を伝授してやらねばなぁ。



『し、師匠!! 自分は感服しました!! 一生ついていきます!!!!』



 なはは!!


 そう嬉しそうな顔を浮かべるでない!!


 弟子の陽性な顔が頭の中に浮かぶと、心無しかぽっと心が温かくなる。



 いかんいかん。今はそれ処じゃなかったわい。


 フルフルと顔を左右に振り、何処かへ行きそうになった思考を現実の下へと戻す。



 はぐれた馬鹿者達を探さねば。


 きっと、あのけったいな円をぶち壊せば新しい道が現れるのじゃろう。


 色々と考えるのは面倒じゃ。


 このまま、二発目をあそこに放ってみるか。


 勿論……。



「今度は全力でなぁ!!!!」



 この場に居るのは儂だけじゃし、久々に何の遠慮も無く全力を発揮出来るわ!!


 先程の小指のお礼じゃ。忌々しい石柱ごと原形を残さず吹き飛ばしてくれようぞ!!


 周囲のマナを全て吸収する勢いで大きく深呼吸を繰り返し、持てる力全てを余すこと無く正体不明な円へと穿ってやったのだった。




お疲れ様でした。


もう直ぐ月が変わり秋が深くなる季節ですね。肌で実感できる秋の便りが心地良いです。


少し先の御話なのですが。十月末から十一月中盤まで投稿速度が遅くなります。特に十一月に入り、中盤までは本当に遅くなってしまいますので予めご了承下さい。



さて、次話からは淫魔の女王様が率いる班の御話へと場面が変わります。


まだまだ終わらない彼女達の危険を是非とも御楽しみ下さい。




それでは皆様、お休みなさいませ。


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