第百八十九話 原始の気体
お疲れ様です。
本日の投稿になります。
女の柔肌を容易く傷つけてしまう尖った枝達の合間から覗く鈍重な灰色の雲、視界の更に先までずぅっと続く黒ずんだ大地。そして私達の体力を悪戯に消耗させてしまうちゅめたい風。
素敵な食べ物の香りと人々が生み出す文明の街から離れ、それに相対する厳しい自然の中を進み続ける事本日で十と三日。
変わり映えの無い風景が精神と体を怠惰にさせてしまい、出発した当初の緊張感は何処へやら。
呑気って言葉が良く似合う陽性な空模様が心の中にプカプカと浮かび、その心模様に似合った足取りで前を行く彼女達に歩みを合わせ、今日も昨日と変わらず足を前後に動かしていた。
別に移動するのは苦では無い、しかしそれなりに労力を費やしたってのに此処まで来て何も見つかりませんでした――。
そんな不甲斐無い結果では私のお腹ちゃんと機嫌は治らないわよ??
その確認を取るべく、若干の苛立ちを籠めた言葉を先頭の二名へと発してやる。
「ねぇ――。まだぁ――??」
この台詞を口から放つのは何回目だろう。
一昨日……。いや、もっと前から言い始めたわよね??
言い放った本人が辟易するのだ。この言葉を捉えた者はもっと巨大な憤慨を感じる筈。
「喧しいぞ!! マイ!! 間も無く到着すると言うておろうが!!」
三本の尻尾が怒髪冠を衝く勢いで灰色の空へ向かってピンッ!! と立ち。私は大変怒っていますよ――っと分かり易く視覚的に示してくれた。
は――いはいはい!! その台詞を聞くのも聞き飽きたわよ!!
大体!!
間も無くって言葉は、到着する寸前に使う言葉でしょ!?
昨日から何度も言ってるけど、全然何も見つからないじゃない!!
「マイちゃ――ん。怒ったら駄目だよ――??」
左後方。
人の姿で背嚢を背負うルーが私に並び、疲れが紛れる柔らかい笑みで話し掛けて来た。
「怒ってないわよ。只、目的地ってのが見えて来ない事に腹を立てているのよ」
「それを怒っているって言うんだよ?? 何か、あの二人も険悪な空気だし――。せめて私達だけは明るく行こう!!」
ふんっ、頭がすっからかんのクセに中々賢しい提案をするじゃないか。
だが、私もそうしたいのは山々だが。私達から雲隠れをする目的地を見つからない限りこのモヤモヤした感情は霧散しないだろう。
先頭を行く二人の女王は二日前程から必要最低限の言葉しか交わしていない。
彼女達の負の感情が空気を伝わって私達にも届いているのか。それとも長い行程の疲労から来る苛立ちなのか。
いずれにせよ心地良くない空気が私達の間に漂っているのは確かだ。
天幕の中でも物静かな空気と、形容し難い思い空気が渦巻き体を休もうにも休め……。
いやいや。
今日はユウの太腿枕のお陰で爆睡出来たわね。すっごい目覚め良かったし??
只、数時間もの間。私の頭を乗せていた所為か親友のあんよちゃんが大変不機嫌になってしまい。
『おい、あたしの足がすっげぇ痺れてんだけど??』
鼻に大変恐ろしい皺を寄せた彼女に小一時間程ネチネチ説教されたわね。只でさえ不協和音が奏でられているのだ。
ここでいつも通りにまぁまぁ別にいいじゃないと適当に返事をしたら恐ろしい反撃に合う。
『お、おぉ……。ご、ごめんっ……』
世界最強の私が怪力爆乳娘にちょこんと頭を垂れて本日が始まったのだ。
「あんたは相変わらず、飄々としてるわねぇ。羨ましいわよ」
「えへへ。これも立派な特技かも」
ニコリと屈託の無い笑みを漏らす。
うむっ。その笑みで多少は気が晴れた。褒めて遣わそう。
「らんららら――。るんたった――」
だが、その耳障りな鼻歌は了承出来ないわね。
「喧しいぞ、ルー。もう少し緊張感を持って行動しろ」
私の直ぐ前を歩くリューヴが険しい瞳で陽気な彼女を睨む。
「緊張感を持ってもどうせ直ぐに消えちゃうし。目的地が見つからないから別にいいじゃん」
「はぁ――……。私は貴様の能天気が羨ましいぞ」
もう一人の自分に見切りを付け、巨大な溜息を吐き歩む速度を上げてしまった。
「えへへ。羨ましいだって。珍しくリューから褒められちゃった」
「「いやいやいやいや」」
私の左隣を歩くユウと共にそれは違うという意味を含ませ、頬を可愛く朱に染めて嬉しそうにはにかむ彼女へ向かって右手をフリフリと振ってやる。
「え?? 違うの??」
「間違いなく皮肉だろ」
「ユウの言う通りよ。リューヴはあんたが何も考えていなくて、余計な心配をしなくていいから羨ましいって言ったの」
「えぇっ!? ちょっとリュー!! もうちょっと褒めても良いんじゃないのかなっ!?」
「えぇいっ!! 近付くな!! 鬱陶しい!!!!」
「ははっ。何だかいつもの光景が戻って来てちょっと元気になったな」
「アイツの能天気さはこういう時に役に立つのかもねぇ……」
二人の灰色の髪の女性が森の中で戯れる姿を捉え、親友と共にウンウンと頷いていると。
「――――先生。これって」
前を行くカエデがピタリと歩みを止めて警戒心を強めた。
「そうみたいね。やぁっと捉えたわよぉ……」
エルザードが歪に唇を曲げておっそろしい笑みを浮かべながらカエデに言葉を返した。
「ちょっと。あんた達だけ分かってもしょうがないじゃん。私達にも分かり易い様に説明してよ」
可愛い御顔が台無しになってしまう面持ちである方向の一点を注視する彼女達へ問う。
「この先。何故か分かりませんが、地下奥深くから気持ちの悪い魔力が感じられます」
「「「地下??」」」
私を含む数名が声を合わせた。
何?? 地下洞窟にでも居るのかしらね。その滅魔って奴らは。
「私をここまで歩かせた罪は重いわよぉ?? 首を刎ねて、脊髄引きずり出して……。体を細切れにして魚の餌にしてやるわ……」
「それは儂の台詞じゃ。拳で胴体をぶち抜き、烈脚で顔面を潰し……。土の養分にしてくれよう……」
「「ふふっ。ふふふ……」」
珍しく息を合わせて不気味な笑みを浮かべたまま進んで行く。
うわぁ……。怒り心頭状態のあの二人を相手にする滅魔も可哀想ねぇ。私達全員掛かりでもたった一人相手に出来るかどうかってのに。
ご愁傷様、せめて痛みを知らないままで逝ってちょうだい。
未だ見えぬ相手に人知れず弔辞を捧げてやった。
「なぁ。何か感じる??」
ドデカイ荷物を背負うユウがこちらに歩みを合わせて問う。
「うん?? ぜ――んぜん。これっぽちも違和感無いわよ」
耳を澄ませばどこからともなく鳥の歌声が聞こえ。風が吹くと木々が揺れ動く清涼感溢れる音が心を潤す。
調査という名目が無ければちょいと冷たい大地に敷き布でも引いて、たぁくさんのお弁当に囲まれ。皆とワイワイ騒ぎながら燥ぐのに持って来いの雰囲気だし。
唯一残念な点と言えばどんよりとした厚い鉛色の雲だけか。これだけは本当に余分よね。
「――――。成程、これでしたか」
「アオイ。何か掴み取ったのか??」
蜘蛛がカエデとエルザード同様、何かを掴み取ったらしい。
リューヴが少しだけ眉を顰めたきしょい蜘蛛の顔をまじまじと見つめる。
「えぇ。ほんの微かですが……。本当に気持ちの悪い魔力ですわね」
「ちょっと。もっと分かり易く言えよ」
全然伝わって来ないっつ――の。
「あなたに説明する必要はありませんので、あしからず」
うっっっっざ!!
こっちの蜘蛛も本当に余分だわ!!
あの傷一つ無い横っ面に激烈な拳を捻じ込みてぇ……。
「ほらぁ。また怖い顔してる――。そんな怖い顔してると、皺になっちゃうんだよ??」
「うっさい!!」
全く!! どいつもこいつも私を蔑ろに扱いやがってぇ。
ここからおさらばしたら絶対やけ食いしてやる!!
これでもかと肉汁滴る焼きたてホカホカの肉に食らいつき。豊潤な小麦の香りが漂う乾燥したパンに肉汁を吸わせて、胃の奥へと流し込む。
塩気に飽きたら、はい。あまぁい食べ物の出番っ。
舌にお疲れ様の御褒美をあげるんだぁ……。
うぅ……。素敵な王都の屋台群を想像しなきゃ良かった。
お腹が減って来ちゃった……。
そう言えば、ボケナスが差し入れしてくれたあの苺大福って食べ物。まだ売ってるかな??
あまりの美味さに四つも食べちゃったのよねぇ。
イスハに食べ過ぎって怒られたけど、あの甘味を前にして食欲を抑える事は不可能であった。
「ね、ねぇ。アレ……。何??」
「は?? 苺大福が食べたい??」
ルーが突如として声を出すものだから、ついつい頭の中に浮かんでいる食べ物の名を答えてしまう。
「マイちゃん、寝惚けてるの?? あれを見てよ」
目の前に何があるってのよ。
私も彼女達に倣い思考を切り替えて真面な精神と頭で正面を見つめた。
「はぁっ?? ――――。ン゛ッ!? 何だ、あれ」
「お、おいおい。一体何でこんな所にあんな物が建っているんだよ」
ユウもルーと同じく可愛いお目目を真ん丸にして正面を見据えていた。
正面のずぅっと奥に森の中には酷く浮いた存在が鎮座している。三角柱をぐんっと縦に伸ばした感じで、食べ物で例えるのなら……。
そう!! 地面からニョキっと生える筍だ。
地面から硬い鉱物にも似た物体が生え、大きな口をポッカリと開けて私達を待ち構えていたら誰だって驚くわよねぇ。
黒ずんだ茶の固形体はずっと昔からそこに存在しているみたいで至る所に傷が目立つ。
食べ物で言い表せば筍。そして人工物として表現するのであれば経年劣化した遺跡って感じね。
イスハ達は恐らくこれを探しに来たのでしょう。
「ねぇ!! 中入れそう!?」
遺跡擬きの大きな口の手前。
背中越しにでも強い警戒心を放っている事が速攻で看破出来てしまうイスハとエルザードに遠目から声を掛けた。
「入れそうじゃよ。地下へ続く階段があるわい」
階段??
遺跡擬きに興味がわんさかと湧き何気なく二人に近付く。
「うおっ!? 何よ、この濃いマナは……」
そして、遺跡擬きの入り口の前に立つとほぼ同時にふざけた空気を掴み取った。
地上とは比べ物にならない濃度のマナが遺跡擬きの大きな入り口から漏れ出して体に絡みついて来る。
サラサラとする地上の空気に比べ、漏れ出す空気は粘度の濃い蜂蜜の様に私の体にへばりつきありったけの不快感を与えてきやがった。
「い、いくらなんでもこれは濃過ぎじゃん……」
思いっきり顔を顰めて入り口の闇を見つめてやった。
「今気付いたの??」
今更かしら。鈍感なのが羨ましいわ。
そんな感じでエルザードが入り口の闇を捉えたまま話す。
「あんた程感知能力に長けていないのよ。それで?? やっと見つけたのはいいけど。これからどうするのよ」
まっ。
凡その予想は付いていますけど。
「虎穴に入らずんば虎子を得ず、じゃ。皆の者、必要最低限の荷物を持って中に侵入するぞ」
ほらね?? 狐の女王様はもう既に突入する勢いで膝を軽く曲げて柔軟しているし。
「「「は――――い」」」
私を含めた数名がイスハの放つ言葉を見越して、彼女の言葉よりも先に準備に取り掛かっていた。
「語尾を伸ばすでない……」
さぁって!! いよいよ突入ね!! 何を持って行こうかなぁっと!!
当然、食料は必要でしょ??
パンに、干し肉に、えぇっと後はぁ……。
「先生。この濃度は少々異常ですよ」
「そうねぇ。地上に比べ、数倍。いや……。数十倍の濃度でしょう」
入り口の前。
既に荷物を詰め終えたカエデがエルザードの隣に立ち、苦言を呈す。
「ひょっとしたら、これが原始の空気なのかもね」
「原始??」
「そう。ほら、この星が生まれて九祖が生命を作り出したじゃない?? 彼等は私達に比べ、新たなる生命を作り出す程の途方も無い魔力を備えていた。つまり、それだけマナを消費する必要があった訳で。それに見合ったマナの濃度がなければ彼等は生き永らえなかった」
「――――ふむ。未来永劫続くと思われた九祖の命ですが、彼等は老いを感じ、必要とするマナも徐々に減少。そして、己の子孫を残すべく生殖用に人を作り出した。先生の仮説は矛盾しませんね」
「ふふ――ん。敬え――」
肘でカエデの脇をウリウリと突く。
知らないわよ?? 怒られても。
「只、これは一体どこから出現したのですか?? 現代にこれ程の濃度を生み出す場所が存在するとは思え……」
そこまで話すとカエデが言葉を切る。
「どしたの?? 後、先生の腕を叩き落とさないの」
「いえ。以前レイドと達と休暇を過ごす為、無人島に赴いたのですが。そこでもここに似たマナの濃度を感知したと思い出しまして」
「あぁ――。そう言えば、そうだったねぇ」
ルーがカエデの背後に立ち、漏れ出す空気を嗅ぎ取ろうと鼻をスンスンと微かに動かしながら話す。
「筍のお化けに襲われたんでしょ??」
「正確に言うと体を乗っ取られたですね。恐らく、あの環境下で育った所為で突然変異をしてしまったのでしょう」
「じゃあ、あの島にもこれに似た遺跡が存在するのかよ??」
ユウが遺跡らしき物体の側面に触れながら問う。
「それは分かりません。可能性を示唆したまでです。問題はどうしてこれが突如として現れたのか、何故この時期に現れたのか、そして……。滅魔の目的も定かではありません」
「興味が湧くのは確かだな。このマナの濃度の中で羽を休めているのだろう?? 滅魔とやらは」
リューヴが嬉しそうに笑みを零しながら入り口の前に立つ。
「正気の沙汰ではありませんわ。これだけの濃度に当てられ続けたら体がおかしくなってしまいそうですわね」
蜘蛛の様子はどうでもいいや。
ん――……。古米は必要かなぁ?? 中で火を焚ければいいんだけども……。
「でもさぁ。のうど?? が濃いって事はだよ?? 体が成長するって事じゃないのかな!? 私のおっぱいもおっきくなっちゃうかも!?」
ほぅ?? それは聞き捨てならないわね。
もしもお惚け狼が話した仮説が正しいのであれば、私はここに天幕を張って一月程駐在しましょう。
べ、別に?? 今も十分だけども。ほら、皆と遜色ない程には大きくなった方が馬鹿にされないじゃん??
「はぁ……。ルー、いいですか?? 我々は確かに魔力が枯渇すれば死に至りますわ。そして、マナはそれを補ってくれる大切な存在です。しかし、人間がマナに触れても何らの変化を示さない様に。それ単体では何の変化もありませんの」
「あり?? そうだっけ??」
「強ち、ルーの話す通りかもしれませんよ。これだけの濃度に当たり続けたら、体に変化の一つや二つ現れても何ら不思議ではありません」
「ほら!! 当たったじゃん!!」
カエデの肯定を受け、蜘蛛の前でこれ見よがしに胸を張る。
何気無く行った所作だが……。二つのアレが上下にプルンっと揺れてしまったので、奴の乳を後でさり気なくもぎ取ってやろう。
泣こうが喚こうが決して許さん。私の許可無く揺らしたアイツが悪いのさ。
「滅魔達が成長を促進する為にこの濃度を使用したとしたら?? 先生達が倒したのは数百年前。つまり、この濃度に数百年も当たっているのですよ」
「「「「…………」」」」
カエデが何気なく口にした仮説に一同が固唾を飲み込み、くらぁい入り口を覗き込む。
「まぁ、奴らを発見したらおのずと分かるじゃろ」
イスハがちょっとだけ億劫になっている塊を悠々と横切り。ほぼ入り口に足を踏み入れてむんっと腰に手を当てた。
「良いわよねぇ。行き当たりばったりの人はお気楽で」
「誰がお気楽じゃ!! 儂も儂なりに色々と考えておるっ!!」
嘘臭いわねぇ。
この前の捕食の森での行動を鑑みれば、エルザードの言葉は的を射ていた。
「はいはい。よし、じゃあ皆行くわよ??」
舌で下唇をペロリと舐めて意気揚々とエルザードが踏み出すが。
彼女の生徒がクイっと袖を引っ張り、それを止めた。
「……先生。マイがまだ準備出来ていません」
「は??」
「いやぁ――……。食料の選別に時間が掛かっちゃってさぁ。ねぇ、この大きなパンっているかな??」
「「「……」」」
この場に居る全員が無言で私が勢いよく掲げた美味しそうな硬いパンをジロリと睨む。
「やっぱ、必要か。んじゃ、この古米は……」
「「「早く来いっ!!!!」」」
そして、珍しく全員口を揃えて私に命令を下した。
「へへ、わりぃわりぃ。よいしょっとぉ!! さぁ!! どこからでも掛かってらっしゃい!! 覇王の娘であるこの私が相手になってやるわよ!!」
こんもりと盛った背嚢を背負い、入り口の前に立つ。
「必要最低限と言うたじゃろう……」
「これが私の最低限なの!!」
全く。心外だわ。
中で迷って餓死したらどうするのよ。
あ、でも。エルザードとカエデが居るから大丈夫か??
それならもう一度、取捨選択を……。
「よし。では……。行くぞっ!!」
残念。
ここに残した食料は帰って来てから食べよう。
もう少しだけ量を増やそうと画策していたが、イスハが意気揚々と遺跡の中に踏み出したのでそれは叶う事は無かった。
さぁてとっ。藪を突いたら何が出て来るのかしらねぇ……。
蛇や蜂ならまだしも次元の違う超弩級の化け物が出て来るかも知れない。
だが、此処まで来たのなら女らしく腹を括りましょう。
正面に蠢く闇を見つめていると、微かな高揚感と若干の不安感が入り混じった何とも言えない感情が沸々と湧く。
「すぅぅ――……。ふぅっ!!」
相変わらずの濃いマナが含まれている空気を吸い込み、微々たる弱気を吐き捨て気持ちを整えた。
おっし!! それでは危険がわんさか満ち溢れている闇へ突入しましょうかねっ!!
命の次に大切な食料がパンパンに収納されている背嚢の紐をぎゅっと握り締め、遺跡擬きの地下へと続く階段へ始めの一歩を大きく踏み出したのだった。
お疲れ様でした。
彼と共に始まりの地へと突入した班、そして原始の空気が漂う地へと到達した狂暴龍達の班。二つの班が日数は違えど目的地へと到着しました。
次話からはこの内、いずれかの班の調査の話が始まります。そして調査を終えて次の班へと場面が移り変わります。
どちらの班の話が先に始まるのか。次話にて明らかになりますので今暫くお待ち下さいませ。
私としても結末の関係でどちらを先に選ぶのか正直迷っています。
本日で連休も終わり明日から新たなる一週間が始まります。
読者様達も余り無理をなさらないで体調管理に気を付けて下さいね?? 季節の移り変わりの時期は風邪を引き易くなっていますので。
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それでは皆様、お休みなさいませ。




