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第百三十二話 真面目な人程怒らせると怖い その二

お疲れ様です。


後半部分の投稿になります。




『あはは!! マイちゃん変な顔だね――!!』


『喧しい!! 誰だって腹が減るとこんな顔にもなるのよ!!』



 空腹と疲労に参っている体に手厳しい明るい声が頭の中に響くとお腹の中から重低音が鳴り響く。


 これはきっと店内に漂い始めた大蒜の香ばしい香りが影響しているのでしょう。


 さっき注文した品の調理が始まったのか……。


 俺が腹ペコの犬であったのなら恐らくはち切れんばかりの勢いで尻尾を左右に振って店内の奥の扉を見つめるのだろうさ。



『レイド様』


『主』


『どうした?? 二人共』



 右隣り、そしてその隣。


 アオイとリューヴがほぼ同時に声を上げる。



『奥の男共から鬱陶しい視線を感じますわ』


『あぁ。あの目、不愉快だ』



 そりゃ気付くよね?? あれだけ長時間見つめられては。


 あの人達の視線の意図が気に食わないのか、二人共物凄く不機嫌な顔を浮かべている。



『頼むぞ。ここで問題は起こすなよ??』


『分かっていますわ。ですが……。こちらに危害を加える様であるのなら容赦は致しません』


『アオイの言う通りだ。私達に歯向かうのなら……。一生爪痕が残る苦痛を与えてやる』


『こういう時は目を合わせないのが得策だ。無視だよ、無視』



 適当な理由を早口で述べる。


 この二人が暴れ出したらきっと……。




『ギャハハ!! テメェら全員肉の塊にして犬の餌にしてやらぁぁああ――!!!!』




 覇王の娘さんも喜んで便乗する筈。


 漲る力が机を吹き飛ばし、体から迸る魔力の塊が天井を穿ち天へと昇る。襲い掛かって来た男性達の体が四方八方へと霧散すると家屋を支える支柱がポッキリと折れ曲がり残念無念。


 地元住民に愛され、永きに亘り格別の御愛顧を頂いたお店に閉店の知らせを告げてしまうのだ。



 何の遠慮も無しに暴れ回る九祖の末裔達の力をこの店が受け止められる訳が無い。


 それだけじゃない。


 不法行為を働いたとして街の皆様からひんしゅくを買い任務にも支障をきたす恐れもある。


 まだ課せられた任務は完遂していないんだから、勘弁してくれよ。



『主がそう言うのなら……』


『仕方がありませんわね』



 はぁ。何んとか収まりそうだな。


 大きく息を漏らし、肩の力を抜くが……。


 早々問題は容易に解決しないのが世の常。


 酒の匂いを漂わせた一人の男がこちらにふらふらと歩み寄って来た。



「なぁ――。姉ちゃん達ぃ。俺達と一緒に飲まないか??」



 ユウの背後から近付き、誰にでも聞こえやすい声量と呂律が回らない舌で話す。



「俺達さぁ――。傭兵でな――?? この街に用があって来たんだけどぉ。へへ。どういう訳か肩透かしを食らっちゃって暇なんだ――」



 机の周りをぐるりと回り、各々の様子を窺う。


 アオイとリューヴ程じゃないが……。


 鼻に絡みつく酒の匂いと男の放つ雰囲気が鼻に付いた。


 駄目だぞ、俺。心を冷静に保て。



「なぁ――。聞いてんの――?? 無視すんなって――!!」



 カエデの隣に立ち、乱暴に彼女の前の机を叩く。


 冷静なカエデもそれに腹を立てのか、眉の動きがあからさまに不機嫌な角度へと変化してしまう。



「あ?? お嬢ちゃん――。何、不機嫌そうな顔してんの?? 喧嘩、売ってんの??」



 あぁ、もう!!!!



「すいません。この人達、訳があって話せないんですよ。医者の診断によると、心因性失声症って奴だそうです。ですから、お話なら自分が伺います」



 すっと椅子から立ち上がり、ユウの背後へ移動した酔っ払い兼傭兵に声を掛けた。



「はぁ?? し、し……」


「心因性失声症です。心に深い傷を負った時に症状として出る病ですよ」



『まぁ。レイド様の御言葉が通じる人間なのに……。言葉の意味も理解出来ないとは。哀れですわねぇ』


『理解力に乏しい。きっと育った環境が悪かった影響』



 アオイ、カエデ。相手に聞こえないからって滅茶苦茶言わないの。



「へぇ――。あっそう」



 おっ、諦めて帰ってくれるかな??


 踵を返してくれる事に期待したが……。


 まだまだ事は丸く収まらなかった。



「なぁなぁ――。俺達と飲もうぜ?? 悪いようにはしないからよぉ――」



 そう話してユウの肩をぐうっと掴む。



『おいおい。こいつ、あたしの肩に触ったぞ??』


『ハハ。ユウ、店の外へぶん投げてやれ』


『だな――。くせぇし、いてぇし、ムカツクし。あたしだって我慢の限界はあるっつ――の』



 お願い!! それだけは絶対止めて!!!!



『ユウ!! 少しの間、堪えてくれ!! マイ!! ユウを刺激するな!!』



 不味い不味い!!


 血気盛んな二人だ。これ以上余計な刺激を与える訳にはいかん。


 そう考え慌てて酔っ払いの傭兵の下へと歩み寄った。



「あの、申し訳ありません。自分達は自分達で食事を済ませますので」



 相手を刺激しない様、優しく語り掛ける様な口調で話す。



「はぁ?? 俺はおまえに聞いてないの。ここにいる胸のデカイ姉ちゃんに聞いてんの。なぁ――??」



『くっさ。レイド、あたし結構我慢してんだけど??』



 不機嫌、怒気、苛立ち。


 負の感情をこれでもかと込めたユウの言葉に心臓がざわつく。



『俺が追っ払うからちょっとだけ我慢してくれ!!』


『主が出来ぬのなら、私がやるぞ?? 安心しろ。二秒でケリがつく』



 強面狼さん!! 安心の意味が違います!!



『リューヴ、秒も掛ける必要ありませんわ。私でしたら瞬き一つの間に仕留めて見せますわ』



 着物の裾から漆黒のクナイをちらつかせてアオイがこちらを見つめた。


 そんな物騒な物は仕舞いなさい!! 傷害罪、若しくは殺人未遂の罪で捕まってしまいますよ!?



「おい。まだ話がつかないのか??」



 この人に危害が及ばない様に人知れず努力していると、一人の男がこちらに向かって歩いて来る。


 金の髪に他の男共より一段落ち着いた出で立ち……。なのだが。


 俺を見下してマイ達へ男性の性を丸出しにした視線を放つのが妙に苛つく。


 女性を性の道具にしか見ていない。そんな目付きだ。



 どうやらこいつが傭兵達の纏め役のようだな。



「すいません。兄貴、こいつがいちゃもん付けてきたもんで」



 俺達に絡んで来た酔っ払いが俺を指す。


 は?? 至極冷静に話し掛けたつもりですけど??



「ふぅん。ねぇ、君」


「はい。何でしょう??」



 落ち着けよ?? 俺。


 ここで波を荒立てても何も残らないんだ。



「俺達さ。今日中に帰る予定でね?? 出発までの間暇していたんだ」


「こちらの方から伺いましたよ?? 何でも用事があって来たのに肩透かし食らったって」


「はは、そうそう。だったら傭兵って事も聞いたよね??」


「えぇ。それが何か??」


「だから。俺達の力、分からないでもないって聞いてんの」



 …………あっ、成程。


 脅しか。



「それとこれとは話が違います。自分達は別用でここに来たので、あなた達とは何ら関係無いんです」


「ふぅん。流石、パルチザンの兵士さんだ。脅しも効かないね??」



 ほら、やっぱり。


 俺が着用している制服を見下ろすと鼻で笑い、相変わらず人を見下した視線で此方を捉えた。




「お願いですから放っておいて下さい。癪に障った事があれば謝りますから」



『ボケナス。何でそんな下手にでるのよ?? もっとガツンと言え』


『そ――そ――。ユウちゃん、肩掴まれたんだよ??』



『あのねぇ。ここで暴れ回って任務に支障が出るといかんだろ?? それに、ユウの肩を掴んだのは酔った影響だ。正常な判断が出来ていない証拠だよ』



 惜しげも無く苛つきを顔に出しているマイへ。


 そして、むっと眉を寄せているルーへ言ってやる。



「謝罪ねぇ。別にいらない。…………いらないけど。この子達とは一緒に過ごしたいかな」



 こいつら。


 意地でもユウ達を連れて行くつもりか??



「えぇっと。心因性失声症を罹患していますので……。生憎ですが、楽しい会話を期待されているのなら叶わないと考えます」


「体で交わす会話。それなら意思疎通も要らないだろ??」


「ぎゃはははは!! 兄貴ぃ!! 上手い事言いますね!!」


「そ、それはどうかと思います。見ず知らずの方とそういう事は了承出来ないかと……」


「何?? あんた。この子達の何なの?? 彼氏とか??」



 はぁ?? 急に質問を変えるなよ。



「それとこれは要点が違いますよ??」


「彼氏じゃないなら守る必要ないじゃん。女なんてこの世に吐いて捨てる程いるしさ」



『『…………ッ』』



 うっわっ!! やっべぇ!!


 金髪の放った言葉。



『女なんてこの世に吐いて捨てる程いる』



 この言葉を受けた女性陣の顔がより一層悪い物へと変容してしまった。


 こ、こいつ。死にたいのか!?



「じゃあどう言えば、納得してくれるんです??」


「自分で考えて言えよ」



 う、うぅむ。その言葉はあるっちゃありますけども誤解を招く事態になりかねませんし。


 でもぉ、この場を丸く収める為には俺の口から直接言わなければならない……。


 あぁ!!!! もう!! 分かったよ!! 言えば良いんでしょ!? 言えば!!




「そうですよ。この子達は俺の大切な彼女です!!!! 自分の命より大切な存在ですので、一切手を触れないで下さい!!」




 あぁ、畜生。言っちまった……。




『レ、レイド様ぁっ!!!! や、やっとアオイをレイド様の所有物と認めて下さいましたのね!? アオイは嬉しゅう御座います!!』


『あ、主。それは、その……。いきなりと言うか。心の準備が出来ていないと言うか……』


『えへへ。私、レイドの彼女になっちゃった――!!』


『正確に言えば私達、ですね』


『な、な、何よ。急に。わ、私はあんたの事そういう……。いや。別に嬉しくない事は無いような……。気もするし』


『マイ――。帰ってこ――い』




 こうやって混乱を招くから言いたく無かったんだよ!!



「あっそ。知ってる?? 俺ってさ。人の女を無理矢理奪うのが趣味なんだ」


「はい??」



 呆気に取られて金髪を見つめる。


 そして、何を思ったのか。



「おい、こっちに来いよ」



 酔っ払いがユウの肩を再び掴み、今度は強制的に席から立たせてしまった。



『はぁ?? テメェ誰の肩を掴んでんだ?? さっきからこっちが手を出さない様に我慢してりゃあ良い気になりやがって』



 感情を持つ者なら誰にでも分かる不機嫌な表情を浮かべ、酔っ払いを睨みつける。


 そしてそれが気に食わなかったのか。



 遂に、事が始まってしまった。




「女ぁ!! 何睨んでやがる!!!!」


「ッ!?」



 酔っ払いがユウの左頬を平手で打ち、室内に酷く乾いた音が乱反射した刹那。


 頭の中で何かが乾いた音を立てて砕け散る音が鳴り響いた。






















 ……………………。


 おい、お前。


 誰に手を出した??



「おぉ――い。楽しむ前から傷を付けて貰っちゃあ困るなぁ??」


「へへ、すいません。生意気な視線を浮かべやしたので」



 楽しむ?? 俺の大切な仲間、と??



「さっさと来やがれ!!」



 平手を受けて頬が赤く染まったユウへ再び酔っ払いの手が伸びていく。


 ユウを傷付けたな??


 俺の…………。俺の……大切な仲間を、友人を!!!!


 とてもじゃないけど言い表せない、ドス黒い感情が心を侵食していく。



『もう我慢出来ん!! こいつら、ぶちのめす!!』


『マイちゃん!! 手伝うよ!!』



 マイ達が何か話しているが、一向に聞き取れなかった。


 頭の中に先程の光景が何度も繰り返され、痛みで歪むユウの顔がこびり付いて離れない。


 お前が……。


 お前達が……ユウを傷付けたんだな??


 灼熱の熱波が体内を駆け巡り指先へと集約されていく。


 そして、それが一気に音を立てて爆ぜた。



「へへ。にしてもでっかいなぁ。こりゃあ食べ応え……。おぉおぉわっ!? 何するんだ。てめぇ!!」



 燃え盛る右手で酔っ払いの胸倉を掴み、体が浮くまで持ち上げてやる。



「黙れ。お前は……。表へ出ろ」


「は?? 何を……。いぃいいぃあ――ッ!?!?」



 両開きの扉へ向かって力の限り投げつけてやると、男の体は面白い動きで表の通りへと飛んで行った。


 ハハ、良い気分だ。


 漆黒の夜空よりも禍々しくてドス黒い感情のままで行動するってのもいいな。



『…………。えへへ――!! そうでしょ?? 私が一番大好きな感情だよ――??』



 またこの声か。


 いつぞやの声が急に頭の中に響く。



『あぁ。俺にもこんな感情があったんだな』


『へへ――。嬉しいなぁ。レイド君がこ――んな素敵な感情を持ってくれてさ!!』


『話は後だ。あいつに……。骨の髄まで恐怖を叩き込んでやる』


『いいねぇ――。ぐっちゃぐちゃにしてやろうよ!!』



 それも一考だな。


 心地良い憎悪の感情を胸に抱き拳を強く握り締め、軋む床板の上を堂々と歩いて表の通りへと躍り出た。



















 ――――。




 酔っ払ったクソ野郎が手を振り上げると、我が親友の面がこちらへと振り向く。


 突如として起こった胸糞悪い光景によって私の怒りが秒で頂点に達してしまった。



 うっわ!! こいつら!!


 私の大切な親友に何て事すんのよ!?



『ユウ!! 大丈夫!?』


『あ?? 蚊に……。いや。風に撫でられた様なもんだ』



 まぁちんけな人間の力じゃ彼女には痛みを与えられないだろう。武器以外ではユウの装甲を貫く事は叶わない。


 しかし、手を上げる事自体が問題なのだ。


 さっきからこちらが下手に出ているっていうのに、一向に引き下がりゃしない。


 あんたらが喧嘩売っている相手はどれ程ヤバイ連中なのか。


 その身を以て知らせてやろうかしらね!!!!



『もう我慢出来ん!! こいつら全員ぶちのめす!!』


『マイちゃん!! 手伝うよ!!』


『ユウを傷付けたな……。許さんぞ、貴様ら』


『えぇ……。恐怖で寝れない夜を与えてあげますわ』



『ユウが受けた痛みの代償として。あの人達の下半身と上半身。名残惜しいですが綺麗さっぱりと別れを告げさせてあげましょう』




『『いやいやいやいやっ!!!!』』



 カエデの放った恐ろしい言葉に一同が速攻で突っ込む。



『あたしの為にやってくれるのは嬉しいけど。そこまでは流石に、ね??』


『…………。あっ、後処理の事で苛まれているのですよね?? 安心して下さい。五臓六腑、そして残った人骨。全て残さず綺麗に滅却しますよ?? あの人達がこの世に存在した証拠は一切残しません』



 違う、そうじゃない。


 カエデの物騒な発言に目が点になっていると。



 予想外の出来事が私の目の前で起きた。



「へへ。にしても、でっかいなぁ。こりゃあ食べ応え……。おぉおぉわっ!? 何するんだ。てめぇ!!」



 ボケナスが何を思ったのか。酔っ払いの胸倉を掴んで体ごと浮かせるではありませんか!!



 ほっほ――!! いいわねぇ!!


 そうやって相手に喧嘩を……ってぇ!! あんたが喧嘩売ったら不味いでしょ!!



『ちょっと!! 何やってんのよ!!』



 慌てて念話を送るが一向に聞く耳を持たぬ。


 それ処か。



「黙れ。お前は……。表へ出ろ」


「は?? 何を……。いぃいいぃあ!?!?」



 酔っ払いの体を表へ向かって放り出してしまった。


 今まで一番冷静だった奴が突如として豹変したらそりゃ誰だって目を丸くするだろう。




「あ、あの野郎!! おい!! お前達!! 行くぞ!!」


「「「おう!!」」」




 傭兵連中も目を丸くして堂々と出て行ったボケナスの背を追って行く。


 一瞬、室内に居た誰もがアイツの変わり様に戸惑っていた。



『ね、ねぇ。レイド、どうしちゃったのかなぁ??』


『さぁ?? 凡そ、ユウを傷付けられて……。んで、ぶちっと』


『切れちゃったんだ』



 でしょうねぇ。


 アイツは自分の事じゃ滅多に怒らない。


 怒るとしたら……。



「……っ」



 ボケナスの後ろ姿をぼうっと、やたらうっとりした瞳で見送る親友の横顔へ視線を移した。



『ユウを傷付けられ、主は我慢の限界を迎えたのだろう』



 うん、私もそう見えた。



『いいなぁ!! 私もユウちゃんみたいに守られてみたい!! なんか御姫様みたいだもん!!』


『へ?? あっ?? お、おぉ。べ、別に?? 痛くも痒くも無いぞ??』



 わっかり易い動揺ねぇ。


 海面を上下左右に飛び交う飛び魚も思わずギョっとする目の動きじゃん。



『レイドに加担しなくてもいいのかな!?』


『それは無粋って物ですわよ??』


『うん?? どういう事?? アオイちゃん』



『男には譲れぬ戦いがあるのです。これは……そう。男の戦いですわ。私達女性陣はレイド様の帰りを待っていればいいのです』



 けっ、澄ましやがって。


 きっしょ!!


 だが……。その点については私も同意だ。


 私達が手を出すのはお門違いってね。



『うん?? 良く分からないけど……。見学はしよぉっと!!』



 ルーがぴょんっと席を立ち、いきなり人をぶん投げられて不機嫌な顔を浮かべている両開きの扉の脇へと移動する。



 む、むぅ。見てみたいけど……。


 蜘蛛に揶揄われるのは嫌だしぃ。


 ん――……。



『ユウ。大将の戦い、見なくていいの??』


 ちょっと意地悪だけど、ユウをだしにして観戦しよっと。


『え?? え――……。おう。見に行くか』



 そうこなくっちゃ!! さっすがね!!


 ユウより素早く立ち上がり、今から始まるお祭り騒ぎに心躍らせ入り口へと向かって行った。




お疲れ様でした。


さて、本文でも記載した通り。本気で怒ってしまった彼はいつもの優しい姿からは想像出来ない事を行います。優しい彼が好きな読者様にはちょっと刺激が強い展開が待っていますので次の御話からは注意して読んで下さい。


気になっている方もいらっしゃるかと思いますが、度々彼の頭の中で響く謎の声の正体はこの御使いが終わってから少しだけ明かされます。


本格的な御使いへと続くイベントの数々を御楽しみ下さい。



ブックマークをして頂き有難う御座いました!!


気付けは百八十件を超える数の読者様に気にかけて頂いて本当に嬉しいです!!!!


ブックマーク二百件を第三の目標として頑張っているのですが、それを達成した暁には番外編にもしも彼女達が日本で学生生活を送っていたら。そのIFストーリーの短編を掲載する予定です。


本当に少しずつですがプロットも書き始めましたので、掲載する時には後書き。若しくは活動報告に載せさせて頂きますね。



それでは皆様、お休みなさいませ。

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