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第百二十六話 力持ちの御姫様と居残り授業

皆様、今週もお疲れ様でした。


週末の深夜にそっと投稿を添えさせて頂きます。




 初冬特有の夜風の冷たさが体を強張らせ、焚火に残る残火が私に当たって体を温めて下さいと風に揺られながら優しく呟く。


 そんな彼?? 彼女?? に促されるがまま炎に身を寄せ、深い思考を繰り広げる事も無く只々ぼぅっと。冬眠中の熊も思わず心配になる程に動かないでいる。


 美しい赤を彩る炎と炭の表面の瞬きを両目に焼き付け、体の芯から寛ぎ一日の疲れを解き解していた。



「はぁ。夜空が綺麗な事で……」



 柔らかい炎からふと視線を外して天を仰ぎ、その美しさに思わず感嘆の声が漏れ出す。


 この季節特有の澄み切った空気がより美しく夜空を彩り、空に散りばめられた宝石達を強力に強調させる。そして、その美しさを地上に住む者へと惜しげも無く披露していた。



 炎の赤。空に浮かぶ美しい宝石達。鼻腔を擽る炭の香。


 心を平穏に保ち、安眠を得る為にはこれ以上相応しい光景は無いだろう。


 胸の奥へ新鮮な空気を送り込み、素晴らしい自然に見守られながら体の芯から虚脱していた。



『ちょっとルー!! 獣くせぇ尻尾が邪魔!!』


『マイちゃんこそ向こうに行ってよ!! 夜中の鼾、五月蠅いんだからね!?』


『はぁ!? そんな訳無いでしょ!!』


『ちょっと、喧しいですわよ。汚物と戯れるのなら外でお願いしますわぁ』



『昨日から初夏の田んぼで大合唱している蛙みてぇにゲロゲロゲロゲロとしつこく叫びやがって……。カラッカラに揚げて犬に食わせんぞおらぁ――――ッ!?』



『いっでぇ!! マイ!! あたしの胸を利用するな!!』



 向こうは相変わらずか……。


 少しは落ち着こうとか考えないのかね。


 後方の天幕から零れて来る罵詈雑言を一人静かに聞き流していた。



「ふぅ……。白湯が美味しいですねぇ」



 火の上にくべた鉄鍋の中から沸々と蒸気を立ち昇らせている湯を自前のコップへと移し、口へと運ぶ。


 うん、体が温まって来たぞ。これで今晩も熟睡出来そうだ。



「ったく……。五月蠅くて叶わないや。ん?? レイド、何してるんだ??」



 頭をガシガシとぶっきらぼうに掻きながら天幕から出て来たユウがこちらへとやって来る。



「あぁ、これ?? 白湯。寝る前に飲むと温まって体に良いらしいんだ」



 本から得た情報ですけどね。


 心地良い眠りを妨げられて顔を顰めている彼女へと言ってやった。



「へぇ!! 丁度いいや。あたしにも頂戴」


「ん」



 隣に腰掛けたユウへ飲みかけのコップを渡してやる。



「へへっ、ありがとっ。ふ――、ふ――……」



 慎重にコップの端に口を付け、恐る恐る白湯を口内へ流し込んで行く。



「あちち……。ほぉ――。確かに、温かくて美味しいな!!」



 多少の熱さに目を白黒させてから口を離す。


 そして、いつもの快活な笑みを浮かべてコップをこちらに渡してくれた。



「災難だったな??」


「あぁ、マイ達の事か」


「そうそう。寝ようとしているのに、あれだけ騒がれたら寝れないよな」


「慣れちゃえば楽なんだけどさ。如何せん。胸の上で飛び跳ねられたら流石のあたしも寝れないって」



 己の聳え立つ山に手を当てて話す。



「飛び跳ねるねぇ……。もう少しお淑やかにして貰いたいものだ」


「はは。それは無理な注文だって。あたし達に似合うと思うか?? そんな言葉」


「――――。似合わない、な」



 お淑やかと言うより。


 混乱、混沌。酷く物騒な言葉が酷く似合っていると感じてしまう。



「でしょ?? でも、さ。あたしは好きだよ?? こういう騒がしい感じ」


 双肩の力を抜き、大きく息を漏らして天を仰ぐ。


「まぁ……。俺も、かな」



 静かに淑やかに過ごす俺達の姿が想像出来ない。


 寧ろ。


 人目も憚らず、大口を開けて笑い転げている姿が良く似合うと思う。


 賑やかな事は嫌いじゃないけど、時と場合を選んで欲しいかな。


 少なくとも今はその時では無い。



「何の蟠りも無く肩を並べて笑い合う。レイドと知り合わなければこんな素敵な友人に囲まれる事も無かった。あたしは……。レイド達と行動を共に続けなければ、きっとあの里の中で静かに過ごしていたんだと思う」



「ユウの里か。良い所じゃないか。空気は澄んで美味いし、フェリスさんの料理は抜群。ミノタウロスの人達も素晴らしい人格を持っていると来たもんだ」



 あの森の中は本当に素晴らしい場所なのだから、これ以上は言うまでもない。


 いつか気が向いたら皆で腰を据えて過ごすのも良いかもね。



「へへ。そんなに褒められると何か照れるな」



 再び頭をガシガシと掻く。


 きっと照れ隠しかな?? 家族や友人の事を褒められるとちょっと照れちゃうし。



「フェリスさん達、元気かなぁ」



 里の話をしていると。ふと、フェリスさんの柔和な笑みが浮かぶ。



「元気一杯だろ。どうせ、父上にあれこれ今日も文句を言ってるって」


「はは。それは容易く想像出来るな。料理を習いたいと思ってさ」


「レイドが?? 今も十分上手じゃないか」



 緑の瞳がきゅっと開かれる。



「いやいや。フェリスさんの足元にも及ばないぞ」



 細かな味の気配り。色使いや、栄養の管理。


 全てにおいて一線を画しているし。



「ふぅん。今日のおじやと牛蒡の天ぷら。凄く美味しかったけどなぁ」


「お褒めの言葉。有難く頂戴致します」


 丁寧に頭を下げると。


「どういたしまして」


 彼女も俺に倣って頭を小さく下げてくれた。



『…………』



 不意に会話が途切れ、薪の爆ぜる小気味良い音が周囲に鳴り響く。


 周囲に漂うのは環境音のみの静謐な時間。だが決して気まずい空気では無い。


 互いの静かな呼吸音と、自然豊かな音が体に染み込み心の奥底から凝り固まった疲労が解き解されていくようだ。



「静か、だな」

「おう」



 ユウもこの空気が気に入ったのか。


 敢えて声量を抑えている様に感じ取れた。



「なぁ??」

「うん??」



「今日の組手、どうだった??」


「あぁ――……。多分、ユウが想像している通りの結果になったと思う」



『何故こんな簡単な事が出来ないのですか??』 と。



 言葉に出さずとも表情に出している海竜様の前で盛大に失敗を披露してそれを何度も繰り返す。


 何の変哲も無い拳を岩に向かって幾度も叩き付けた所為で左の拳が今もズキズキと痛みますよっと。



「何だ――。やっぱり失敗したのか」


「おいおい。失敗するって想像してたのか??」



 もう少し包んで話して欲しいものだ。


 むっと唇を尖らせてやった。



「あはは!! ごめんごめん!! そう仏頂面をしなさんな!!」


「へいへいっと。ユウに聞きたいんだけど。魔力を拳に宿す時って、どんな事考えているの??」



 カエデが話していた様にユウは己の魔力を纏って攻撃する事に長けている。


 餅は餅屋。蛇の道は蛇。牛乳は乳牛さんに。


 専門家の貴重な意見を伺っておきたい。



「どんな事って。ん――。何んて言えばいいのかなぁ……」



 目を瞑り、ぎゅっと眉を顰めて腕を組む。



「そんな難しい仕組みなの??」


「難しくは無いよ。只、どう説明したらいいのかが難しいんだ」



 あ、成程ね。



「百聞は一見に如かず。取り敢えず、見て貰おうかな」


「おっ、いいねぇ。先輩が指南してやるよ」


「そいつはど――も。ちょっと集中するから待ってね」


「おうよ!!」



 いつもの快活な笑みを受け、心の最深部へと意識を向けた。


 ふぅ……。さて、先ずは魔力の源の発現だな。


 集中を続けていると、丹田の奥底に温かさをじわりと感じる。



「お――。もうそこまで出来るようになったのか」


 感服の声を受けてすっと目を開けた。



「俺の力じゃないよ。指導者がいいのさ」



 師匠、アオイ、カエデ。


 武と魔法に精通する方々から直に教えて貰ったし。


 これで何の進歩も無ければ申し訳無さで、大変ふかぁい穴に篭ってしまうだろう。



「じゃあ、そのまま……。右は不味いから、左に移動させてみて??」


「お、おう」



 これがまた難しいんだよ。


 小さな球体を肩口に乗せ、それを地面に落とさずに手元へ移動させる感覚によく似ている。


 その球体を腕から落としたらまた最初からやり直し。それに加えて魔力の移動には自分で考えている以上の体力を消費してしまう。



「ぐぐ……」



 皮膚の下に感じる若干の熱さと、口の渇き。


 慣れる事が必要だと言われたが……。これに慣れる気がしない。



「うん!! いいじゃん!!」


「どうも……。ぬぐぐ!! こ、ここからどうやって、拳に魔力を纏わせたまま攻撃に移ればいいんだ!?」



 先程と同じく拙い火が手の中で燻ぶり今も消えようとしていた。



「焦るなって。攻撃に逸るから手元の魔力が消えちまうんだ。拳を作る時、小指から順に親指を握り込む様に。決して揺ぎ無い鋼の拳を想像してみなよ」



 鋼の拳、か。


 師匠の拳を参考にしてみようかな。


 頑丈な岩を砕き。漆黒の鉄をも穿つ。


 武の境地を志す男なら惚れ惚れしてしまう拳を頭に描き。小指から順に力を籠め、手の中に感じる火をゆっくりと閉じ込めていく。



「う、ぐぅ!!」



 例え、消え入りそうな蝋燭の火でも触れれば火傷は必至。


 熱さと今にも爆ぜてしまいそうな感覚に顔を顰めた。



 あっつぅ!! これ、絶対火傷しているよね!?



「レイド。手、借りるぞ??」



 ユウの声を受けて面を上げるとそこには右隣りに座っていた筈のユウがいつの間にか目の前に座り。そして、俺の左手を包む様に右手で硬く掴んだ。



「へっ??」



 一体何をするのか。彼女の所作を呆気に取られて見ていると……。



「いくぞ!? せ――のっ!!!!」



 掴んだ俺の左手をそのまま地面に叩きつけるではありませんか!!



「ぬおわっ!?!?」



 恐らく二人の魔力と筋力が合わさったのだろう。


 静寂を打ち破る轟音と共に硬い土の地面が爆ぜて周囲に土埃と石礫が舞った。



「ゲホッ……。大丈夫か?? ユウ」


「うえぇ。土、食っちまった」



 顔を顰め、手の甲で己の口元を拭う。



「今のってさ。俺とユウの魔力が合一されたって事かな??」



 土埃が晴れて現れた顰めっ面のユウへ言ってやる。



「それはちょっと違うぞ。あたしの魔力でレイドの魔力を包み込んで逃さない様に固めて。んで一緒に打ち下ろしてやったんだ」


「成程……。補佐、みたいな感じか」


「そうそう。でも初めてじゃないの?? 魔力を宿して攻撃するのって」



 苦虫を食い潰したような顔から一転。


 美しい月も思わず顔を赤らめてしまう満面の笑みで話す。



「あぁ、そうだな。今の感覚がそうなのか。へぇ……」



 強いて言うなれば。


 己の拳が巨大になり、勢い良く地面を打ち砕く感覚とでも言おうか。


 既に魔力が消え去った普遍的な拳を懐疑的な視線を以て見下ろしていた。



「どうだ?? 初体験の感想は??」


「ん――……。正直な感想としては良く分からない、かな。半分はユウに手伝って貰ったようなものだし」


「じゃあ、あれだな。初めての共同作業って奴だな??」


「え?? あ――。まぁ、そうなるね」


「へへ。あたしが初めて、か」



 どうしてそこで顔を赤らめるんだい?? 爆ぜた土が目にでも入ったのだろうか……。


 若干訝し気な瞳で年相応の笑みを浮かべているユウを見つめていると、これまた静寂を打ち破る音量が天幕から飛び出て来た。



「いってぇなぁ!! 人様の尻に、何をぶつけてんだごらぁ!?」



 深紅の龍が勢い良くコロコロと地面を転がり出でる。


 そして見事な受け身で立ち上がると、惜しげも無く憎しみを前面に出して天幕の中を睨みつけていた。



「クソ蜘蛛がぁ……。夏を待ち望んで土の中で眠り続ける蝉の幼虫が不眠症になる程の恐怖を植え付けてやらぁ……」



 上着を着ていないのに腕捲りの仕草を取り、天幕へと進もうとする。


 しかし。


 俺とユウの視線に気付いたのか、憎悪にまみれた顔からきょとんとした顔に豹変する。



「ん?? あんた達、何してんの??」


「居残り授業ってところ。なっ??」


「おう。それと白湯を飲んでいたんだ」



 俺のコップをマイへと掲げる。



「白湯?? そんなの飲んで美味しいの??」



 ふわりと翼を羽ばたかせ、こちらにふよふよと飛んで来る。


 そして、ユウと俺の間に着地した。



「ちょっと待ってろ。今飲ませてやるから」


 鍋から白湯を掬い、マイへ渡してやった。


「ほぉ……。只のお湯なのに、美味しそうに見えるわねぇ。丁度小腹が減っていたし。空腹を誤魔化すのには最適かもね!!」


「あれだけ食ったのにもう小腹が減ったのかよ」


「当然。寧ろ、足りないくらいよ??」



 俺の分まで食っておいてその言い草はないだろうに。



「で?? 居残り授業の成果はどうなのよ」


「ふふふ――。聞いて驚くなかれ。さっき見事に成功したのさ!!」



 ユウが自分の事の様に喜々として口を開く。



「成功?? あ――。さっきの轟音はその結果かぁ」


「半分はユウに手伝って貰ったお陰だけどね。てか、こんな難しい事を良くもまぁ戦闘中に易々とやってのけるな??」


「あんたと違って私は天才だからね!!」



 戦闘に関しては認めるけど。


 私生活では反面教師にしようかな。



「はいはい。その天才に聞くけどさ。魔力を拳に宿すコツを御教授願えますか??」




「コツ?? そんなもん簡単じゃない。心からぐぅっと湧き上がる力をガッと!! 拳に乗せ。にっくき相手に向かっておんどりゃ――!! って。堂々とブチ込めばいいのよ。頑是ない子供でも出来る事じゃん」




 良かったぁ。


 こいつに教わらなくて。


 心の底から安堵の息を漏らし、得意気に胸を張る小さき龍を見下ろした。


 それはユウも同じ様で??



「……」



 俺と同じ目の色を浮かべていた。



「…………おいおい。あんた達まさかとは思うけど。この天才の言う事を理解出来ないってぇ言うの!?」


「「はい。全く理解出来ません」」



 やっぱりそうか。


 一字一句綺麗に言葉を合わせて自称天才さんへと言い放った。



「いいわよ!! どうせ、天才は凡人に理解されないんだから!!」



 熱々の白湯をこれでもかと勢い良く口へ流し込む。


 そこから予想される行動と言えば。



「あっぢぃいいぃい!! 舌が溶けるぅう!!」


「あはは!! だっせぇな!! マイ!! 岩をも溶かす炎を吐く龍じゃないのか!!」


「はは。予想通りだよ」


「うっさい!! 他人事だと思って!!」



 軽快な笑い声が気流に乗って夜空へ吸い込まれて行くと、心地良く寝ていた月が顔を顰めて俺達の笑い声に苦言を呈す。



 夜分遅くにすいませんね。ですが、もう少しだけ騒がさせて下さい。


 どうにも楽しくてしょうがないんですよっと。



 妙な高揚感と得も言われぬ感情を心に抱き、妙な動きで白湯を飲む龍を見つめる。


 もう大分消えかかった火の周りで下らない話を続けていると。



『あ、あのぉ――……。お迎えに上がったのですが』



 俺達の明るさに対して大変申し訳なさそうにして睡魔さんがヘコヘコと頭を垂れて迎えに来てしまった。


 しかし、申し訳ありませんがあなたの出番は暫く後になりそうですね。


 龍の摩訶不思議な言動と動き、それにつられて俺とユウが何の遠慮も無しに笑い声を放つ。


 辛い指導の後の素敵なひと時を時間が許す限り、気の合う友人達と共に享受し続けていたのだった。




お疲れ様でした。


ブックマークをして頂き有難う御座い御座います!!


皆様の温かい応援の御蔭でブックマークも173件に到達する事が出来ました!! これからも温かい目で見守って頂ければ幸いです!!


173件……。ふぅむ……。ゴロ合わせではイ、ナ、ミ。イナミちゃん!?


これは何んと言う偶然でしょうか。あのSCP界のアイドルと同じ数字ではありませんか!!


SCP173 彫刻。オブジェクトクラスはユークリッドですね!! イナミちゃんはとても恥ずかしがり屋さんで、人が見ていると動けないんですよ。


だから、気味の悪い彫刻を見付けたらず――っと目を閉じていて下さい。きっと鳴ってはいけない音が首から響き渡りますから。



SCPを知らない人にとってはコイツ、何言ってんだ?? と首を傾げる事でしょう。


馬鹿な事言ってないでさっさとプロットを書けやという声が光る画面越しに聞こえて来ましたので執筆に戻りますね。



それでは皆様、よい週末をお過ごし下さい。

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