第九十二話 素敵な朝食と不穏な知らせ その二
お疲れ様です。
週末の深夜にそっと投稿を添えさせて頂きます。
食欲の権化に闘争心を煽られ苛烈に燃え上がった心のまま食事を終えるとほぼ同時に胃の中から何かが這い上がって来る感覚を捉え、喉の筋力を最大稼働させてそれを抑制。
刹那の油断も許されぬ状況下でも苦しみ悶えるその感覚は止む事は無く。寧ろ時間の経過と共に酷くなって行く一方であった。
本来であれば満腹は喜ばしい感覚なのだが、それも度を越すと耐え難い苦しさを生み出してしまうのですよ……。
この感覚は恐らく収容量を大幅に超える食物を摂取した事によって胃袋さんがお叱りの声を放っている所為なのでしょう。
『もう二度とこんなふざけた量を詰め込むんじゃないぞ!?』
物言わぬ彼の声が頭の中に響いて来そうですよ。
当然、お叱りの声を頂いているのは俺一人では無く。
「うぐぅ……。だ、誰か助けてくれ……」
「ぐっ……。ぐぬぬっ。私はら、雷狼の力を証明せねばならぬだっ」
龍の挑発に乗ってしまったミノタウロスと雷狼のお嬢さん達が立ち塞がる巨大な壁へと突貫するものの、貴様等の力はその程度か?? と。
容易く跳ねのけられてしまった者共達のうめき声が午前の爽やかな空気が漂う大部屋の広い空間に乱反射していた。
その声はさながら地獄の亡者も慄く程で、朝食後の大部屋は数名を除き阿鼻叫喚の地獄絵図と化していた。
「うぅ……。く、苦しいぃ……」
「マイちゃん。幾ら何でも食べ過ぎだよ――」
苦しみ悶え打って横になっているマイの元へとふさふさの尻尾を揺らしながら陽気な狼が近寄る。
「だ、だって全部食べないとお米さんに失礼じゃない!!」
「まぁそうだねぇ。おぉ!! このお腹凄いね!!」
ルーの発言を受け取るとちょっとだけ染みが目立つ天井からマイヘと視線を動かす。
人体の内部構造は医者じゃないからそこまで詳しく無いが。それでも彼女に起きている事象は異常だと数舜で察知出来てしまう。
こんもりと膨れ上がった腹、苦しそうに続ける浅く速い呼吸。
アイツの腹の中には人の子では無く。元気一杯なお馬さんの赤ん坊が入っている様で?? 彼女がどれだけ食料を胃に詰めたのか。
それが外部から容易に窺い知れた。
俺達がヒィヒィ情けない声を零しながら十杯程度を食らったのに、アイツはまるでその数は只の通過点だと言わんばかりにさらりと完食。
何杯完食したのか数えてはいないが、俺達が完食した量の倍は軽く超えているだろうさ。
「あ、あんた達が食べないから。私が代わりに食べてあげたのよ」
「お陰様で私は丼三杯だったからね――。丁度良い量だったから美味しく食べれたよ??」
「そいつはどうも。ってかあっち行って。あんたの獣臭を嗅いでいると何かが出て来そうなのよ」
「ひっどい!! 毎日綺麗に歯磨きしているもん!!」
ガバッ!! と後ろ足で勢い良く立ち上がると。
「ちょっ……。獣くせぇ口臭を嗅がせるな!!!!」
俯せの状態で休むマイの上へと跨り彼女の顔面へ大きな鼻をムチュっとくっつけてしまった。
友人の口臭を嗅いだ感想が臭いは言い過ぎですよっと。
気持ちは分からないでも無いけども、その後の事を考えてもう少し包んで話しましょうね……。
「あっちに行けや!!!! くせぇんだよ!!」
「臭くないもん!!」
執拗に絡みつく狼とそれを跳ね除けようと躍起になる女性から。
「カエデとアオイも普段通りだね??」
壁の前にちょこんと座って本を読むカエデと、姿勢を正して壁に背を預けているアオイへと視線を移した。
「レイド達が頑張ったお陰でルーと同じく三杯で済みましたから」
「右に同じですわ。大変素晴らしい味を堪能させて頂きました」
「そりゃ良かったな」
俺も出来ればそちら側に行きたい所だが。
体を大きくする、そして強くなる為には食わねばならんのです。此処での食事は疎かにしてはいけないのです!!
食べる事も訓練の内。
これは常々言われている事ですからね。
「ユウちゃん!! ちょっと散歩行こうよ!!」
「後でな――」
俺と同じく畳の上で横たわるユウが面倒臭そうに一頭の狼を邪険に扱う。
「むっ。リュー!! お散歩は!?」
「そんな余裕は無い。見て分からないのか」
リューヴは……。
狼の姿のまま仰向けになってぜぇっ、ぜぇっと荒い呼吸を続けていた。
あの姿の方が無性に苦しそうに見えるのは俺だけでしょうか?? 人の姿になって休めばもっと楽そうなのに。
「もういい!! むむ?? そこで寝ているのはレイドさんじゃあありませんかぁ??」
キラッと光り輝く黄金の瞳が俺を正面で捉えてしまう。
散歩に連れて行って貰える事を期待した飼い犬みたいにワクワクした様子を醸し出すのは何故でしょうか。
甚だ疑問が残ります。
「ルー、俺も動けそうに無い。アオイかカエデに遊んでもらえ」
横になったまま無難な回答を伝えてあげた。
「やっ!! どうせ断られるもん!!」
では、君は一体俺にどうしろと言うのかね。
この悲惨な状況を見ての発言かい??
「大人しく休めば?? ほら。休憩したらまた稽古だし」
「それまで暇なの!! とぅっ!!」
「げぇっ!!」
毛むくじゃらの灰色が後ろ足に力を籠めて天井すれすれまで飛び上がると、俺の体へと目掛け急降下してくるではありませんか!!
限界を超えた積載量で苦しむ体では咄嗟に動けないのは自明の理。
つまり、落下の勢いを加算させて重みを増したあの灰色の体が胃袋の上に襲い掛かって来るって訳だ。
「ごふっ!! んぷぅ!!」
「あはは!! びっくりして目を白黒させているね!!」
灰色が上に乗った刹那。
『で、出口だぁぁああ――――!!』
巨大な迷宮に迷い込んでしまった冒険者が死に物狂いで見付けた光差す出口へ向かって叫ぶ希望に満ち溢れた大声が脳内に響くと。
何かが喉元から手を伸ばして外の新鮮な空気を掴もうと画策してしまった。
「あ、あのなぁ。状況を考えろよ、状況を」
一縷の希望に縋る冒険者の手を抑え込み、喉の筋力を必死に作動させて再び迷宮へ送り込んでやると陽気な狼へ苦言を吐いてやった。
あ、あぶねぇ。全部吐き出す所だった……。
「えへへ。ごめんねぇ」
眼前で惜し気も無く獣臭を放つ口がニュっと口角を上げる。
「俺達がどれだけ食ったと思うんだよ。ルーも強くなりたきゃもっと沢山……」
「しっ!!」
うん?? 何だ??
慎ましい会話の中、ルーが耳をピンっと立てて警戒する仕草を取った。
「何か、聞こえない??」
「え?? …………。別に何も聞こえないぞ??」
彼女同様耳を澄まして集中するが聞こえて来るのは環境音のみ。
特別気になる音の影は見つからなかった。
「…………。分かった!! あそこだ!!」
「おぶぐっ!!」
再び俺の腹を蹴ると持ち運んだ荷物の山の中へと顔を突っ込んで行く。
も、もう少し優しく移動してくれませんか?? 吐きそうでしたよ??
「ふんふんふんふんっ!!!! これ……。邪魔ッ!!」
狼の御口で咥えた何かを乱雑に放り投げ、更に奥へ奥へと体を捻じ込んで行く。
「おい!! あたしの下着だぞ!!」
森の木々を連想させる深緑がヒラヒラと宙を舞ってマイの顔に着地。
「――――。こっわ」
それを持ち上げた彼女は信じられない物を見る様な目で彼女の下着を見つめていた。
「ユウ、あんたいつから赤ちゃん泥棒になったのよ。これ、それ専用の布でしょ??」
「んな訳あるか!! 返せ!!」
「返して欲しければ取りに来なさいよ。ほ――れほれっ」
取ってみろと言わんばかりに上半身に装着する下着をクルクルと乱雑に振り回す。
「やめろ!! その大きさはもう売っていないんだよ!!」
客商売を生業とする下着屋は当然売れる大きさの下着を大量に制作する。売れない大きさを制作しても利潤は生まれないからそれは頷ける。
ユウ程の偉大なる山脈を持つ女性は稀。ってか、この世に存在するのかさえ怪しい。
彼女が着用する下着の供給量が極少数なのは女性物の下着に詳しくない俺でも容易く理解出来るさ。
「うひょ――!! 風の抵抗、すっげぇ――!!!!」
うん、分かったからそろそろ仕舞おうか。
勢い余ってこっちに飛んで来たらエライ目に遭う予感がしますからね。
「丁度枕が欲しかったとこなのよねぇ。枕代わりにしよ――っと」
適当に折り畳み、己の後頭部に敷いて寝心地を確認すると。
「こ、この……」
それを良しとしないユウが苦悶の表情を浮かべつつ畳の上を這いながらマイへと進んで行く。
「お――。いいねぇ」
「何が……。いいだっ!!!!」
ユウが枕擬きを強奪するとマイの後頭部が畳と慎ましい挨拶を交わした。
「いたっ。ちょっと、頭打ったんだけど??」
「知らないよ。あたしの下着を乱雑に扱うからそうなるんだ。……あぁ。ちょっと汚れちゃった」
下着に付着した汚れを手で払い話す。
ユウ、災難だったな。今度からは大切な物は人の目に触れない場所へ仕舞いましょうね??
「ふぇ――。何かピナさんが呼んでるふぉ――??」
灰色の毛玉が荷物の山から器用に尻を動かして後退してくると、風のオーブを口に咥えていた。
「え?? ピナさんが??」
何だろう??
アレクシアさんが急用で来られなくなったとか??
「ふぉん。よっと……」
人の姿に変わったルーが大部屋の中央に座り、皆が見えやすい位置へ掲げた。
『あぁ!! 皆さんお久しぶりです!!!!』
「おはよう。ピナさんも元気そうだね」
薄い水色の髪、若干の幼さを残す面影は相も変わらず。
いつもは陽気な笑みを浮かべている彼女だが……。今日の様子は少しばかり違っていた。
「どうしたの?? そんな血相を変えて」
額に大粒の汗を浮かべ、少しばかり取り乱して息を荒げている彼女へと言ってやる。
『突然呼び出して申し訳ありません!! じ、実は女王様が大変なんですぅ!!』
「アレクシアさんが?? 今日、こっちに来る予定じゃなかったの??」
師匠からそう伺っていましたけども……。
『それどころじゃないんですよ!! 昨日の夜から体調を崩されて……。昨夜はそこまで心配していなかったんですけど。今朝、様子を見に来たら凄い熱が出ていて意識が戻らないんです!!』
「…………。詳しい症状を教えてください」
カエデが静かに風のオーブの前に座り、ピナさんへ話す。
『えっと……。ほら、こんな状況なんです!!』
ピナさんの顔が消えると。
「……っ」
俺達の目の前に現れたのは万人を魅了してしまう笑みを浮かべる彼女では無く、苦しそうに息を荒げ大量の汗を噴出して苦悶の表情に塗れているアレクシアさんの顔であった。
細かく浅い呼吸、蒸気して朱に染まる顔、そして己の体内に籠る熱を何んとか逃そうと低い呻き声を上げる。
ベッドで横たわる彼女の姿を見て、容体は安定していると決めつける奴は皆無であろう。
それほど症状は芳しく無かった。
「ふ……む」
「カエデ、何か分かるのか??」
「詳しくは直接診てみないと分かりません。ピナさん、アレクシアさんに意識はありますか??」
『ありません!! こちらから呼びかけても呻くだけで……。あぁ、どうしよう!! こんな事今まで起きた事無かったのに!!』
彼女の言葉と風のオーブが同調して微かに揺れ動く。
それだけ焦燥感に苛まれているのだろう。
「状況は分かった。今から皆を連れてそっちへ行くよ」
『いいんですか!?』
「勿論。アレクシアさんは俺達の大切な仲間であり友人だ。友人の危機は見捨てられないからね」
『あ、ありがとうございます!!』
今にも泣きそうな声が風のオーブから漏れて来る。
「そう、だな……。今から一時間後位にそちらへ到着する。それまで待機していて下さい」
『わ、分かりました!! お待ちしています!!』
ピナさんが言い終えるとオーブに映っていたアレクシアさんの悲壮な姿が途絶えた。
「さて、皆さん。起きて準備を始めましょう。ルー、先生達に今の状況を伝えて来て下さい」
カエデが風のオーブを手に持ち、決意にも似た光を瞳に宿して立ち上がる。
「分かった!! 行って来るね!!」
素早くそして目を疑う速さで陽気な狼さんが平屋を後にした。
「アレクシアの奴。相当参っていたな」
「あぁ。あれは只事じゃないぞ」
ユウの言葉を受けて素直な意見を口に出す。
「よ……っと!! 大分腹の機嫌も良くなって来たし。ちゃちゃっと診に行って、ぱぱっと帰って来るとしますか!!」
ぐんっと元気良く立ち上がったマイが話す。
「お前はそうかもしれないけどな。こっちはまだ大分不機嫌なんだよ……」
まだ腹の奥がズンと重たく、動くのも辛い。
しかし、アレクシアさんの危機と聞いちゃ横になっている訳にもいかん。
『で、出口は……。出口はどこだぁ!?』
迷宮の出口を探して彷徨う冒険者を宥めつつ、体に強烈な鞭を放ち無理矢理体を起こした。
き、きっつ……。
一時間って伝えちゃったけど、もう少し遅めに伝えておけば良かったな。
「情けないわねぇ。ほら、歩いている内にお腹は空くって」
『お前と一緒にするな』
俺を含む何人かがそんな意味を含ませて飄々と準備に取り掛かるマイを睨みつけた。
「連れて来たよ!!」
「はや。もう来たの??」
言うが早いか。ルーがけたたましい足音と共に颯爽と平屋へ戻って来る。
そして少し遅れて師匠とエルザードが入って来た。
「な、何事じゃ。言われるがまま来たが……」
どうやらルーから話の内容を伺っていないらしい。
呆気に取られるがまま此方へ足を運んだようだな。
「先生、イスハさん。実は……」
カエデが両名の様子から察し、事の顛末を余すことなく説明して行く。
話を聞いている最中、二人の表情は真剣そのものであった。
「成程のぉ。それはちと心配じゃな」
「同じ女王として看過出来ないわねぇ……」
「師匠、アレクシアさんは大切な友人です。その彼女が床に臥せている状況は流石に……。申し訳ないとは思いますが稽古を中断して様子を見に行っても構いませんか??」
姿勢を正して師匠の方へ体の正面を向けて話した。
「構わんよ。どうせ儂が止めても向かうじゃろうて」
「では、早速準備に取り掛かります。皆、必要最低限の荷物と装備を整えて出発しよう」
「おうよ!! ねぇ、ユウ。お菓子って必要かしらね??」
「ん――?? 少し位なら構わんだろ。ってか状況を察しろよ。向こうは病気で参っているんだぞ」
「そうだけどさぁ。ほら、口が寂しくなると不安になるじゃない??」
「それはお前さんだけだ」
俺もユウの意見に賛成ですよっと。
ベッドで休んでいる最中に隣でムシャムシャと無駄にデカイ咀嚼音を奏でつつ食べ物を食べられたら治る病気も治りそうにないからね。
「レイド」
「はい、何でしょう??」
荷物へと向かおうとする足を一旦止め、師匠の方へ体を向けた。
「知らぬ仲でも無い。儂も同伴するぞ」
「分かりました」
そっか。アレクシアさんはここで稽古しているんだったな。
一族を纏める者同士。
少なからず思う事はあるだろう。
「私も一緒に行くわ。症状を見れば何か分かるかも知れないし」
「助かるよ」
エルザードもついて来てくれるのか。
これはありがたい。
もしかすると、彼女の治癒魔法で治る事もあるかもしれない。
カエデやアオイに頼みっぱなしってのも申し訳ないからね。
「お主はここで待っておれ」
「嫌よ。退屈で死んじゃいそうだもん」
「五月蠅い奴がいたら治る物も治らん!! 大人しくしておれ!!」
「五月蠅いのはそっちじゃない。ねぇ?? レイド」
いや。急に振られても困りますよ??
「はぁ!? 儂が五月蠅い!?」
「ほら、そうやって直ぐ叫ぶ。耳障りったらありゃしない」
この人達を連れて行ってもいいものだろうか。
早くも立ち込める暗雲に巨大な杞憂が己の双肩に重く圧し掛かる。
「ハーピーの里へは私の空間転移で移動します。先生、申し訳ありませんが魔力を譲渡してもらっても構いませんか??」
暗雲を吹き飛ばすかの如く。
カエデが鞄を肩に掛けてやって来てくれた。
相変わらず絶妙な登場の仕方だ。
「勿論よ。私も荷物を纏めて来るから待っててね――」
「じゃから、留守番をしておれと言っておるだろうが!!」
「そっちが犬宜しくお座りしていなさいよ」
「何じゃと!?」
はぁ……。あの二人を本当に連れて行っても良いのだろうか??
こっちにはただでさえ五月蠅い連中が居るってのに。
立ち去る二つの大魔の背中を見送り大きく息を漏らしてしまった。
「アレクシアさんの下へあの二人を引率しても大丈夫でしょうかね??」
隣で二人の背中を見送るカエデが声を小さく漏らす。
「俺も今それを考えていたよ。でも、師匠達なら知識もあるから必ず役に立ってくれるだろうし……。蛇の道は蛇って奴さ」
「傷口が広がらなければ良いのですが……。上手く行く事を願いましょう」
我が師と海竜の先生だけでは無く。
「ユウ!! クッキーあった!?」
「あたしの分はな――」
「はぁっ!? 何で私の分は無いのよ!?」
「昨日の夜中に一人でバリバリ食ってたろ」
「リュー、替えの服は沢山要るかなぁ??」
「自分で考えろ」
「うっわ、もうちょっと優しく……。おぉっ!! これ、中々可愛い下着だよね!?」
「き、貴様!! 人の荷物の中を勝手に覗くな!!!!」
大変喧しい者達の喧噪を聞いてアレクシアさんの症状が悪化しなきゃいいけど……。
だが、ここはそれを加味しても向かわなきゃ行けないでしょうね。
少々五月蠅い人達を連れて行きますけどそこは目を瞑ってくれると幸いです。
「マイちゃん!! リューの可愛い下着見付けちゃった!!」
「何だと!? リューヴ!! 見せなさい!!」
「離れろ。それ以上近付いたら容赦はせん」
こらこら、お嬢さん達。
もう少しお淑やかな会話を心掛けなさい。お母さんに怒られても知らないよ?? と。
反抗期真っ只中の娘達の口喧嘩を宥めようとするお父さんの得も言われぬ心情を多大に共感しつつ。
自分の荷物を纏める為、荷物の山の前でギャアギャアと喧しく騒ぎ続ける彼女達の下へと静かな歩みで向かって行った。
お疲れ様でした。
皆様はどういった休日を過ごされていますか??
日常生活で溜まった疲れを癒す為にひたすら体を労わったり、趣味に没頭したり等々。多種多様な過ごし方があるかと思われます。
私の場合は……。まぁここで声を大にして言わなくても御存知かと思われますが。時間を見付けてはプロットを書き続けていますね。
そして、本日の執筆の御供は……。
元州知事が宇宙生物の不法滞在の撲滅を目指して、自慢の筋肉で戦う痛快SFアクション。
『プレデター』です!!
続編が何作も出ているこのシリーズですが、やはり一作目は原点であり頂点でありますね!!
画面越しにでも雄の香りが漂って来るシュワ元州知事の筋肉、何だかんだいって最後は筋肉が物を言う戦い。そして、思わず何度も聞きたくなってしまう台詞の数々。
そのどれもが秀逸であり、愉快であり、素敵であります。
ブックマークをして頂き誠に有難う御座います!!
週末のプロット執筆活動の嬉しい励みとなりました!!
勢いこのまま、今日は深夜まで執筆を続けたいと思います!!
それでは皆様、お休みなさいませ。




