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第百八十三話 まな板の上の鯉は勝者の手に その二

お疲れ様です。


本日の投稿なります。


それでは、どうぞ。




 丁度良い柔らかさの大地にお尻をくっ付けて足を大雑把に投げ出し、片手で釣り竿を適当に掴んで綺麗な空を仰ぐ。


 爪先に感じる水の冷たさ、新鮮な空気が体を通り抜けると心に一時の安らぎを与えてくれる。



 ふぅ――。昨日までの激動の時間が嘘みたいだ。



 ゆっくりと流れる時間に身を委ねて心行くまで疲弊した精神を休息させる。


 疲労が溜まった体に今みたいな時間は必要だとは思う。


 実に理に適った行動。


 けれど……。暇過ぎるのはどうかと思う。



「しっかし……。暇だなぁ……」



 この素敵な景観と雰囲気をぶち壊さぬ様、まるで柔らかい形が見えて来そうな空気へ向かって今の心境を語り掛けた。



「釣れるまでの辛抱よ!!」



 もう少し静かに叫べっつ――のっ。



 あたしの右隣りには凪の無い水面を鋭い目付きで見つめる一人の女性が一人。


 コイツは前回も然る事ながら、全く反省を踏まえていないらしい。


 その辺の兄ちゃんなら気絶させられそうな殺気を含んだ視線。それが手から釣り竿へと伝わっている。



「そんな殺気立てていたら、魚も尻尾を巻いて逃げるだろうよ」



 ぼぅっとした感情のままさり気なく忠告してやる。


 ま、聞かないと思うけどさ。



「んがぁぁああ!! どうして釣れないのよぉ!!」



 ほらね??


 大地の上に転がる小さな石を拾い上げて凪の無い水面へと叩き付けてしまった。


 魚もびっくりするだろうなぁ。


 いきなり物凄い勢いで水面から石が降って来たら。




「マイさん。ユウさんも仰っていますので……。友人からの助言は真摯に耳を傾けるべきですよ??」



 ほぉ――。さっすが一族の代表者なだけはあって口調に説得力がありますなぁ。



 あたしの左側。


 釣り竿を大地に突き立て、釣りよりも先程摘んで来た一輪の花が気になるのか。


 綺麗で澄んだ瞳を以て愛しむ様に黄色い花を見下ろしているアレクシアが大馬鹿野郎にそう話した。



「聞いているわよ!!」



 だったらそれを実行しろよ。



「大体ねぇ、何で私達が釣り勝負をしなきゃいけないのよ」



 釣り竿を悪戯に動かして薔薇の棘よりも刺々しく唇を尖らせている。



「何でって……。レイドが景品にされたから皆躍起になっているんだろう?? あたしも一日付き合ってみたいしぃ??」



 マイの釣れない憤りを紛らわす為。此処は一つ揶揄ってやろう。



「ふ、ふんっ。あいつが蜘蛛とか、ドスケベ姉ちゃんの毒牙にかからないように私が勝たないといけないのよ」



 コイツは正直じゃなくて。



「わ、私はえぇっと……。その。そ、そうです!! 王都の様子が気になるのでちょっと買い物ついでに――みたいな!?」



 こっちは意外と正直者だな。


 ってか、アレクシアが頬を赤らめた姿って滅茶苦茶可愛くね??


 あたしじゃ太刀打ち出来ないんだけど。



「マイが勝ったらどうすんの??」


「へ??」



 何だよ。


 勝った先の事は考えていなかったのか。



「そ、そうねぇ。御飯を……。沢山奢らせてやるわ」



「普段と変わらないな」

「いつもと一緒じゃないですか」



 あたしとアレクシアがほぼ同時にマイへ突っ込む。



「だって……。他に思いつかないし……。ユウはどうなのよ」



 全く無反応な竿からあたしへ視線を送って話す。



「あたし?? ん――。手を繋いで、色々買い物とかいいかも??」



「て、手を繋ぐ!? あいつと!?」

「だ、だ、大胆過ぎませんか!?」



 うるさっ。


 左右同時に場違いな音量を放つなって。しかも、二人共あたしに向かってずずっと可愛い顔を近付け過ぎだしっ。



「じゃあ誰と手を繋ぐんだよ。ま、向こうが恥ずかしがって拒否するだろうけどなぁ」



 レイドの顔が真っ赤になっている姿が脳裏に浮かぶ。


 恥ずかしがり屋な所も可愛いんだよな。



「破廉恥過ぎるのよ……」

「そ、その通りです。卑猥なのは駄目ですっ!! 健全な男女間にあるべき距離感を保ちつつ、慎ましい行動を心掛けるべきです!!」



「破廉恥ぃ?? 距離感ぅ??」



 あのなぁ……。普通の女の子だったらそれ位誰でも考えるって。


 あたしはレイドから見たら普通の女の子じゃないかも知れないけど。心はキチンと女の子の心なのだよ。


 そして、あたしを卑猥呼ばわりした女王様にちょいとお仕置きをしてやろうか。


 乙女心を傷付けた罰さ。



「そんな厭らしい下着を着けている子が良く言うわ」



 あたしがアレクシアの胸元をじぃっと見つめて話すと。



「っ!!」



 ぽぅっと頬を赤く染めて、細い腕で慌てて胸元を隠してしまった。



「むっ!? それは聞き捨てならない台詞ね!! 鳥姉ちゃん!! ちょっと見せてよ!!!!」


「ちょっ!!」



 マイが龍の姿へ変わるとアレクシアの胸元へ瞬き一つの間に飛びつき。



「んほぉ――……。鮮やかな緑、だが。それに包まれて隠されている果実は物凄く危険な毒を孕んでいるわね!!」



 あっと言う間の早業でシャツの中へと潜り込んでしまった。



「あはは!!!! マ、マイさん!! 服の中から出て行って下さいよ――!!」



 上下左右。


 服の中からでも太った雀の移動した軌跡が理解出来る程にシャツが暴れ回っている。



「ぬぅっ!? モチモチのポニポニで……。貴様、私の了承を得ずに育ったな??」


「し、知りませんよ!! きゃはは!! そこは駄目――っ!!」



 あ――あ――。


 耳まで真っ赤になっちゃってまぁ――……。まっ、噛まれないだけマシか。



 今話した通りあたしはレイドと二人っきりで過ごしてみたいとわりかし結構本気で思っている。


 キャアキャアと燥ぐうら若き乙女二人を他所にそっと目を瞑ってレイドと楽しいデートの想像に耽った。



 色々話して、美味しい御飯を食べて、それから……。それから……。


 ふふ。


 そんな真っ赤になっていないで、もっとあたしに触れてよ。


 この温かい想いに触れてみなよ。


 だって……。



「――――。お、マイ達は此処で釣っているのか」



 想像していた温かい声が現実に聞こえると。


 心臓がトクン、と。一つ大きく鳴った。



「よ、よっ。レイドはまだ釣っていないのか??」



 動悸を悟られまいと普段通りに話す。


 気付かれていない、よな??



「ちょっとフィロさんと話していてさ」


 そう話しながらあたしの右隣りに座る。


 む――。気付かれていないのは良いんだけども。


 もうちょっと離れて欲しいかな。


 右肩が少しばかり熱い。



「母さんと??」



 アレクシアが着用しているシャツの胸の中央辺りからマイがピョコンと顔を覗かせて話すと。



「ぶっ!!!!」



 レイドが吹き出すと同時に首が捻じ切れる勢いでそっぽを向いてしまった。



「マイさん!! 止めて下さいよ!!」


「えへへ。わりぃわりぃ」



 胸から飛び出した太った雀が己の竿を再び手に持ち。



「ふぅ――。さぁ……。始めようかっ!!!!」



 再びギラっとした視線を湖へと向けた。



「は、はぁ……。やっと出て行ってくれた」



 そそくさとシャツを整え、力が抜けた感じでペタンと座る。


 うぅむ……。


 中々良い尻の曲線具合じゃあないか。



「で?? 母さんと何話していたのよ」


「娘がお世話になっています――って当たり障りのない会話をちょっとね」


「ふぅん。変な事言ってないでしょうね??」


「御想像にお任せしますよっと」



 そう話すと、靴を脱いであたしと同じ姿勢を取った。



「おぉ。水が冷たくて気持ちいいな」


「へへ、そうでしょ??」



 くそう。楽しいな……。


 レイドが隣にいる。


 あたしと同じ時間、空間を共有している。


 普段通りの何気ない会話だけどそれだけであたしの心は満たされて行く。


 随分と安上がりな女で申し訳ない。


 でも……。嬉しいから、良いんだ。



「…………。うんっ!?」



 温かい気持ちに包まれていると、不意に釣り竿から微かな力を感じた。



 き、来たぁぁああっ!!



「おぉ!! ユウ!! 引いているぞ!!」


「分かってるよ!! よっし……」



 舌なめずりを始めて慎重に糸を手繰り寄せ始める。



「ちょっと!! 私より先に釣っちゃ駄目――!!」


「へへん。御先!!」


「ウ゛――……」



 あたしから釣り糸へと視線を移して左右に尻尾を振る。


 刹那、夏のひと時を過ごした無人島での光景が脳裏に過ってしまった。



 まさかとは思うが、コイツ……。



「マイ。前みたいに横取りするなよ??」



 あたしが危惧していた事をレイドが速攻で釘を差してくれた。



「ちぃっ。大人しく見ててやるか」



 嘘くせぇ発言と構えに油断は出来んな。


 飛び掛かって来たら右手でぶっ飛ばしてやろう。



「むっ!! 中々手強いな……」



 糸から感じる力。


 海釣りの時に感じたほぼ同程度の引きに大物を予感させるぞ!!



「ウヌヌゥ……。糸よぉ……。さぁ、ハラリと。そしてプッツリと切れなさい」



 まじない師擬きが両手の掌をあたしの釣り糸へと向け、何やらムムムと念じていた。



「呪いかけんな!! 後少し……。ずぁぁああ!!」



 釣られまいと魚が激しく抵抗すると水面が激しく揺れ動いて凪が発生。


 獲物の動きをじっくりと見定め、力の動きに合わせて力一杯糸を引き上げてやると。



「おぉっ!! 大物じゃないか!!」


「へへ――。どうよ??」



 呪い師擬きの呪詛を跳ね除け、陽の光の下にその魚体が出現。


 糸の先には立派な魚が今も体をくねらせ、口の端に引っ掛かった針から逃れようとしていた。



「これなんて魚??」



 体調は凡そ三十センチ程。


 体の側面に木の葉にも似た斑紋模様があり、体色はうっすらと銀色に近い。


 おぉっ!! 結構綺麗な体じゃん!!





「これが、山女魚じゃないのかな。うん、多分そうだ」


 レイドがそう話す。


「へぇ。これが……」



 顔の近くで魚の姿を物珍し気に観察していると。



『っ!!!!』



 思いの外コイツが元気過ぎた為か。


 山女魚が針からするりと逃れてしまった。



 当然、地面に向かって落下する訳だ。



「ちょ……!! キャハハ!! そ、そんな所に入るなぁ!!」



 地面へ落下する際。


 現在位置と地面との間にあるあたしの胸の谷間に魚がぬるりと侵入を開始。


 魚のぬめりと不規則な動きがくすぐったさを与え、体の力が抜けてしまう。



「逃すか!!」


「へっ!?」



 目の前にいたレイドが何を思ったか。


 あたしの胸の奥深くへ侵入しようと画策する魚の尾を探そうと、超大胆にシャツの中へ男らしい手を突っ込むではありませんか!!!!



 予測しなかった行動に顔が一気に熱せられ、汗が蒸発する程熱を帯びて行く。



「こ……。の!! どうだ!!」



 幸い、魚の悪行はすぐさま収まり。


 レイドがこれ見よがしにあたしの前に魚を掲げてくれた。



「お、おう。ありがとう……。ね??」



 あっつぅ!! 物凄くあっつぅぅいい!!!!


 胸が、体が、顔が……。


 男の人に触れられるとこんなに熱くなるんだ……。



「ふふ、危ない危ない。跳ねた勢いで湖に逃げてしまうかも知れないからな」



 そう話すと水を張った桶に魚を入れる。


 今しがた自分が行った行為に気付いていないのかな??



「…………。おい」



 あ、こっちは当然気付いているよなぁ……。



「何??」


「あんた、今。自分が何をしたか分かってるの??」



 うひょう……。すっげぇ怖い声。


 コイツの声を聞き慣れたあたしでさえもちょいとビビっちまうよ。



「今?? 魚を掴んだぞ??」



 ほら、コイツだよ。


 そんな感じであたしの木の桶の中で泳ぐ山女魚を指で差す。



「――――。どこに手を突っ込んだ??」


「どこって。…………。あっ」



 やっと気付いたか。


 あたしと目が合うとレイドの顔も熱を帯びて行く。



「そ、その……。申し訳無い」


「あ、うん。別に、大丈夫……」



 本当は物凄く熱くて、全然大丈夫じゃないけどさ。


 でも、全然嫌じゃない熱さだよ。



「そうか……。テメェ……。もう一度死にてぇんだな??」



 カチッ!! カチッ!! と。


 お前の体に穴を開けるのはコレダ!! そう言わんばかりに鋭い牙を覗かせて背筋が凍る音を奏でた。



「じょ、冗談じゃない!! ユウ!! ごめんな!! 俺は他で釣りをするよ!! アレクシアさんも頑張って釣りを続けて下さぁぁい!!!!」



 幾多の言葉を放って荷物をあっと言う間の早業で抱えて足早に去って行ってしまう。



 残念。


 もう少し、一緒にいたかったなぁ。



「レイドさんも頑張って下さいね――!! えへへ。頑張ってって励まされちゃった」


「「ちっ」」



 大変可愛く顔を朱に染める女性へ舌打ちを放ち、あたしとずんぐりむっくり太った雀は湖へと体の正面を向けて釣りを再開させた。



「御二人共!! 少し辛辣過ぎませんか!?」



 あたしの左肩を頑張ってポコポコと叩くが……。


 ほっせぇ腕では痛みを与える事は叶わず。丁度良い塩梅の肩叩きの衝撃にちょっとだけ強張っていた力が抜けて行った。



 ふう――。やっと熱が収まって来た……。


 いきなり過ぎて心臓が憤死寸前だったもの。



「その忌むべき存在も大概よ。何で魚が引っ掛かるのよ……」


「うん?? マイは引っ掛からないのか??」



 先程受けた恥ずかしさを誤魔化す為に揶揄ってやる。



「ふぅん。あんたも噛まれたいみたいねぇ??」



 カチィ……。カチィ……。っと。


 今度は敢えてゆぅぅっくりと鋭い牙を鳴らしてあたしの胸をジロリと睨む。



「う、嘘です……。それは勘弁して下さい」



 以前受けた痛みの幻痛が胸の上を走り抜けて行った。


 あれは本当に常軌を逸した痛みだったな……。


 暫くの間、傷跡消えなかったし。



「ふんっ!! 私を虚仮にして、生きていた者はいないわ」


「助かったぁ……。うん!? マイ!! 引いてるって!!!!」



 マイの右脇に置かれている竿が湖に向かい動き始めたのを視界が捉えた。



「あにぃ!? 逃すかぁ!!」


 龍の姿のまま、小さな手で釣り竿を引くと。








「ギィィヤァァアア――!! ひ、引きずられるぅぅうう!!!! だ、だ、誰かぁ!! 助けてぇぇええ!!」






 短くて小さい足で懸命に踏ん張るものの。湖の中に潜む奴さんが相当デカいのか。


 目に小さな涙を浮かべた太った雀の両足が大地へ二本の直線を描きながら湖の方へと引きずられて行く。



 こ、こいつはやっぱり馬鹿なのか!?



「人の姿になれよ!!」


「はっ!! そ、そうね!!」



 あたしの忠告を受けると人の姿へ戻り、歯を食いしばって釣り糸を引き寄せ始めた。



「んがが!! こいつ!! 結構やるわよ!!」


「絶対逃すなよ!! 大物だぞ!!」

「マイさん!! 後少しですからね!!!!」



「分かってるわよ!! でぇえええぇえい!!」



 マイが勢い良く釣り糸を引っ張った次の瞬間、魚が水面の上に跳ねてあたし達は思わず我が目を疑った。



「「「っ!?」」」



 今の姿って……。魚、だよな??


 刹那に出現した魚影に思わず声を失ってしまうのだが。


 正体不明の魚影と戦う者はそれ処じゃ無く。



「釣り糸が鋭過ぎて指の皮が全部ズルっと剥けてしまいそうよ!!」


「林檎の皮が綺麗に捲れるみたいな言い方ですね」


「うっせぇ!! テメェの桃尻の皮ひん剥いて、魚の餌に……。 ぬぁぁっ!! こ、コイツ。強過ぎんだろうがぁ!!」



 彼女は魚と思わしき者と泣きそうな声を上げて格闘を繰り広げていた。



 やべぇ……。


 このままじゃマイが大物を釣り上げちまう。



「ウムムゥ……。さぁ、糸よぉ。綺麗に、そしてものの見事に別れを告げるのだぁ……」



 先程のお返しじゃあないけども。


 マイの釣り竿の先でピンっと張る糸へ呪いをかけてあげた。



「ふ、ふざけんな!! 私が一生懸命に頑張っているってのに手伝おうとは思わないの!?」


「いいや、思わないね」


「そうですよ。これは勝負ですから」



「ち、ちぃっ!!」


「あ、そうだ!! えへへ――。マイさん、さっきのお返しですっ」



 アレクシアが何を考えたのか知らんが、マイの背後へススっと忍び寄り。



「えいっ!!」



 マイの小さな背中側から全く無い胸を両手で鷲掴みにしてしまった。



「おふぁらぁっ!!!! 何すんじゃボケぇぇええ!!」



 釣り竿を放す訳にはいかない、しかし自分の胸を大胆に揉ませる訳にもいかない。


 足りない頭で導き出した答えは……。



「い、いったぁぁああああい!! か、噛まないで下さいよ!!!!」



 そう、首を器用に動かしてアレクシアの綺麗な手の甲へ噛みついてしまったのだ。



「てふぇが人様の。ふぉぉっても大ふぃな胸ふぉ!! 掴むふぉが悪い!!!!」


「何言っているか分かりませんよ!!!!」



 はぁ――。うるせっ。


 あたしは少し向こう側で釣りを再開しよ――っと。



 大物であろう魚と可愛い女性の相手を同時に務めている大馬鹿野郎を尻目に、さり気なく移動を開始して。


 一人で静かにのんびりと釣りを再開したのだった。




お疲れ様でした。


本日は物凄く寒い一日でしたね。


その寒さの中、買い物へと出掛けて来たのですが……。何気なくフラフラと買い物を続けていると素敵な時計を見付けてしまいまして。


よし、第二章を書き終えたら自分への御褒美としてこれを買おうと決めて来た次第であります。


それでは皆様、お休みなさいませ。

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