第百五十四話 親鴨さんの水泳教室 その一
お疲れ様です。
本日の投稿になります。
それでは御覧下さい。
訓練五日目は予想した通り厳しいものであった。いや、厳しいという言葉はこの状況を目に入れた途端に尻尾を巻いて地平線の彼方まで逃げてしまうだろうさ。
俺達は朝から今に至るまで師匠の相手を務めているのだが……。
「なはは!! 次じゃ!! 次ぃ!!」
本日はどういう訳か師匠の機嫌は物凄く良いみたいなので。
巨大な鈍器で殴られた様な痛みが横っ面を襲えば、堅牢な大地へ無慈悲に叩きつけられ、刹那に生まれた隙を見出して向かってもそれは己の隙だと。
痛覚がもう勘弁して下さいと頭を深々と垂れてしまう力で容易く跳ね返されてしまう。
途中、殴られ過ぎて時間の経過を忘れてしまい昼食を取り損ねる所であった。
『もぉ――。レイドさぁん?? 殴られ過ぎて頭が可笑しくなっちゃったんですかぁ――。これをまだ食べ終えていませんよ――??』
『さっき食べたじゃないですか!!』
『あっるぇ?? そうだっけぇ――??』
『そうですよ!! 自分達はもう間も無く昼からの訓練開始ですので失礼しますね!!』
都合の良い言い訳を泣き叫んで恐怖の表情を浮かべるモアさんから脱出する事に初めて成功したのは正に、開いた口へ牡丹餅だ。
…………。いやいや。この場所で中身の見えない牡丹餅を口にしたら駄目でしょ。
兎に角!! 幸運にも五体満足で食事と休憩を済ませ体力も随分と回復した所、訓練場の中央でニッコニコの笑みを浮かべて仁王立ちする師匠の姿を捉えた刹那。
体がこれ以上進むのは危険だと察知したのか、訓練場へと続く階段の途中で思わず足の動きを止めてしまった。
『さっさと来ぬかぁぁああ!! 馬鹿弟子がぁぁああ!!』
不甲斐無い弟子の姿を捉えた師匠の尻尾が怒髪天を衝く勢いでそそり立ち、鼓膜が破れるかと思われるお叱りの声を放って漸く移動を開始。
本日、えっと……。
何回目でしたっけ??
人の頭は殴られ過ぎると簡単な数も数える事が出来なくなる様だ。
今は数字よりも目の前の相手に全ての感覚を向けましょうかね。
「さぁ、掛かって来い」
「行きます!!!!」
新たなる龍の力を右腕に宿し、一直線に師匠へと向かう。
体が風を切り、音が後方へと遠ざかって行く。
激しい痛みを伴う反面……。マイ達と勝るとも劣らない力を得た自分の攻撃は一味違いますからね!!
「だぁぁあああああ!!!!」
目を疑うばかりの加速を得た右の拳を突き出すと。
「甘いわ!!」
師匠がそれを半身の姿勢で躱す。
もう何度も避けられ過ぎて逆に慣れてしまいました!!
着地と同時に反転。モフモフの六本の尻尾を追撃する。
「むっ!?」
貰いました!!
更に加速した此方の攻撃に対し師匠の反応が数舜遅れ、やっとの思いで彼女の堅牢な防御を突き破った。
届くか!?
端整な顔まで後僅か、そう思った次の瞬間。
「ぐぇっ!!」
何故か分からぬが俺の視界が捉えたのは勝利の栄光では無く、青一色に染まった空であった。
「ふぅ……。惜しかったのぉ?? もぉちょっとで届いたのになぁ??」
六本の尻尾をふっさふっさと揺らし、余裕の態度で此方を見下ろす。
しまった……。
尻尾の存在を忘れていた。
「くそっ!!」
自分の情けなさに苛立ちを覚える。
後少しで、後少しなのに!! 微かに届かないもどかしさがそれを増長させていた。
「主、交代だ」
「あぁ、分かった」
リューヴが俺の前に立ち、師匠と対峙する。
「五本目、宜しくお願いします」
「おっと。お主相手だと、このままでは厳しいな」
師匠の尻尾が一本増えそれと同時に体から放たれる圧が上昇して周囲の空気を微かに振動させた。
相変わらず化け物を越えた化け物級の大迫力ですね……。
「ふふ……。血が滾るぞ……。ずぁぁっ!!!!」
それに向かって勇猛果敢に突貫する貴女もどうかと思いますよ??
痛む腕を抑えつつ、皆が休むなだらかな傾斜の麓へと移動すると。
「レイド、お疲れ――」
微かな切り傷と土汚れの目立つ顔のユウが俺を迎えてくれた。
「はぁ――。当たらないなぁ……」
斜面に大の字で倒れ、ふぅっと息を漏らす。
今は突き抜ける青が憎たらしく見えちゃうよ。
「いい線いってたぞ?? あっちが可笑しいだけなんだよ」
「世辞は良いよ。俺に対して師匠の尻尾は六本。それに対してリューヴ相手には七本だしさ」
師匠はもこもこの尻尾が増えれば増える程強くなる。
三本の姿が仮の姿であり尻尾が増える度に本来の御姿に戻る訳なのだが……。あの尻尾の数が現時点での己の力を意味しているのだろう。
たかが一本の差、されど一本の差。
今直ぐにでも実力は埋まらないとは思うが、いざ目の当たりにしてしまうと気持ちが焦っちゃうって。
「あのねぇ。リューヴとあんたじゃ体の作り自体が違うのよ」
訓練場の中央を見つめながらマイが話す。
「分かってるよ……」
そう言い、訓練場に視線を移す。
「はぁあっ!!」
「ふんっ!! そこじゃ!!」
師匠がリューヴの拳を左手で往なし、返しの右を放つ。
「見切った!!」
おぉ!! 当たるか!?
「…………。そっちは外れじゃ」
「何っ!? ぐあっ!!」
師匠の右を誘うまではリューヴの計画通りだったのだろう。
上半身を反り、攻撃の空振りを誘うまでは良かった。
流れた師匠の体の脇腹目掛けて左の拳を打ち込んだが、待っていたのは師匠の左足の回し蹴りであった。
体が流れた勢いを生かし、右足を軸としてぐるりと回転。そしてリューヴ目掛け浴びせる様に蹴りを放つ。
凄いなぁ、今の技。
機会があれば使用したいですけども、反応速度並びに体の柔軟性が優れているから使用出来る技だ。俺には未だ使用出来そうにないな。
「なはは!! 儂の勝ちじゃな」
脳が揺れてしまったのか、地面に片膝を着くリューヴに対し。腰に手を当てて勝利を高らかに放つ。
「くっ……」
「お主の攻撃も段々良くなっておるぞ?? 特に呼び込むのが各段に上手くなったわ」
「どうも……」
笑う膝に喝を入れ、震える足を稼働させて立ち上がる。
丈夫なリューヴにあそこまでの痛手を与えるなんて……。一本尻尾が増えただけで攻撃力は桁違いに膨れ上がっているのだろう。
「よっしゃあ!! 次はあたしだ!!」
「威勢がいいのぉ。ほれ、掛かってこい」
ユウ相手にも七本か。
「いくぞ!! ずあぁああ!!!!」
ユウが足に力を籠め、師匠目掛け愚直に突進する。
「あ――あ。馬鹿正直に突進ばかり繰り返して」
「いや、何か狙ってないか??」
溜息混じりに言葉を漏らしているマイの背中へと向けて話す。
堂々と真っ直ぐ。彼女らしい愚直な突撃なのでが……。いつもよりも少し体勢に違和感が見られる。
そして、その答えは直ぐに現れた。
「だぁぁああ!! ふんがっ!!!!」
「「「いぃっ!?」」」
俺を含めた何人かが驚きの声を上げる。そりゃそうだろう、彼女は師匠へ殴りかかるのでは無くて。硬い大地へと拳を叩き付けたのだから。
ユウの剛腕から繰り出される威力は本日も大盛況。地面が抉れ、そこから大小様々な土塊が宙へと舞う。
「いやいや……。何、あの力」
開いた口を塞ぐ事を忘れたままで話す。
「ここからが見物よ?? ほら、始まった!!」
土埃が舞い視界が狭い中、それを一陣の風が突破して来た。
「くらえぇぇええ!!!!」
師匠の右後ろからユウの剛拳が師匠を襲う。
成程!! 大きな土の塊と砂塵を利用して、師匠の死角から襲いかかる戦法か!!
ユウらしい豪快な戦術に賛辞を贈ろうとしたのですが。
「むっ!! そこじゃぁ!!!!」
振り返り様、右手でユウの拳を払い。もう片方の左の拳でユウの腹を捉えた。
「ぐえっ!!」
突進の推力がそのまま自分に返って来る訳だ。
師匠の攻撃力そして己の推力の合力が直撃すると、訓練場の端まで吹き飛ばされて行ってしまった。
「お――。飛んだのぉ……」
「――――。ごほっ!! くっそ――。後ちょいなのに」
「ほぇ――。あの一撃を貰って直ぐ立つんだ」
ルーが命辛々立ち上がったユウの姿を見て呆れながら話す。
「頑丈にも程がありますわ。さて、お次は私ですわね」
蜘蛛の御姫様がすっと立ち上がり、師匠の下へと向かう。
「アオイ、一本取れよ」
「勿論ですわ、レイド様。あのにっくき狐へ一撃を与えましたのなら、是非とも一夜を私と共に……」
俺の右手を取り、大変甘い視線で此方を見上げる。
「こら――!! 早く来ぬか!!」
「ちっ。良い所でしたのに……」
言葉が悪いですよ――。
「ふぅ。お願い致しますわ」
呼吸を整え、足を肩幅に開く。
ほぉ……。七本の尻尾の師匠と対峙しても気負っていないのか。
「当たるといいのぉ??」
師匠の口元が嬉しそうにニヤリと曲がる。
「聞こえていましたか。添い寝の権利は私が貰いますわ!!」
いや、誰もあげるとは言っていないから。
「儂が貰うのじゃ!!」
そして、師匠にも授与しませんからね??
両者一歩も譲らない言葉を放つと、師匠の連撃が始まった。
「くっ……」
おぉっ!! アオイ、凄いじゃないか!!
師匠の左右の拳の連撃、それに時折不意打ちとして背後から襲い掛かる尻尾と呆れる程の攻撃力を備えている蹴り技も見事に回避していた。
「ちっ。蜘蛛の奴、上手くなってやがる」
マイが舌打ちを放つ。
彼女の事を毛嫌いしているこいつが褒めるって事は相当上手いんだな。
「うむむ……!! 避けるでない!!」
「ふふ。鬼さんこちらですわよ??」
アオイの奴、大振りを誘っているな??
「誰が鬼じゃ!!」
そら来た!!
不用意に放たれた右がアオイの頬目掛け突き進む。
待ってました、と言わんばかりの攻撃にアオイの目が刹那に光った。
「頂きますわ!!」
右の拳を屈んで避け、起き上がると同時に拳を放つ。
あ、当たるか!?
「――――。遅いっ!!」
「キャッ!!!!」
師匠の左手がアオイの右を退け、驚愕の表情を浮かべている彼女の頭頂部へ尻尾の一撃を叩き込んだ。
「いった――い!!」
フワフワ尻尾さんの攻撃力に耐えきれず痛そうに頭を抑え、随分と可愛らしい声を上げて地面にぺたりと座る。
「今の策は中々良かったぞ?? 儂の性格を読んだ攻撃じゃった」
流石に疲れて来たのかな??
師匠が少しだけ呼吸を荒げ、肩を小さく上下に揺らしていた。
「次、行きます」
「よっしゃ!! カエデ、かまして来い!!」
ユウの声援を受け、堂々たる歩みで師匠へと向かう。
あの小さな背中が今は随分と大きく見えてしまいますよ。
カエデは以前此処で鍛えた時よりも格段に上達しているからな。師匠へ一撃を見舞うのは意外と彼女だったりして。
「イスハさん、お願いします」
「おぉ。ここでちょっと休憩できるのぉ」
そう話すと肩の力をふっと抜き、フサフサの尻尾を四本に減らした。
あれを目の前でやられると、ちょっとイラっとするんですよね……。
「む?? 手加減は不要ですよ??」
俺と同じ感情を抱いたのか、眉間をぴくりと動かして話す。
「弱い者虐めは好かん」
彼女の憤りを飄々とした態度で躱す。
「カエデ――!! 飲まれるなよ――!!」
相手の当て気を逸らせる常套句にも似た師匠の言葉に対し、彼女へ忠告を放つ。
「分かっています。では、行きますよ!!」
おぉ!! カエデの体術も上達して来たな!!
左の拳を軸にして攻撃を繰り出し、繋ぎ目を消して右の拳を突き出す。
そして時折見せる攻撃の誘いが上手い。
「ほぅ?? 随分と荒々しいのぉ??」
「海竜ですから」
「じゃがのぉ。荒々しいだけでは儂は倒せぬよ??」
「この攻撃を受けても同じ事を言えますか!?」
カエデが不用意に放った右の拳。
外から観戦している六名全員がそれを捉えると同時、口を揃えて同じ言葉を放った。
「「「あっ……」」」
攻撃力に特化した右を放つのは戦術的にも有効手段なのだが、如何せん相手が悪過ぎる。
「っ!!」
ほ、ほら!!
師匠が大好物を目の前にした時みたいに、キッラキラに瞳を輝かせちゃったし!!
カエデの攻撃が師匠の顔へと放たれ、師匠は御馳走が届くのが待ちきれないのか。
「ふぅっ!!」
一歩前へと踏み出し、カエデの拳を己の横っ面に掠らせて通過。そしてがら空きとなってしまった彼女の胴体へ右の拳を叩き込んでしまった。
「うっ……。こ、子供が出来なくなったらどうしてくれるのですか??」
痛そうに下腹部を抑えて師匠を睨む。
「なはは!! お子ちゃまには当分必要ないじゃろうて!!」
手加減はしたとは思うけども、師匠の拳って後にずぅっと残るから嫌なんだよねぇ……。
「カエデちゃん!! お疲れ!! 次、私ね!!」
「後は頼みますよ」
親鴨に下手糞な泳ぎをするなと叱られて落ち込む小鴨に労いの声を掛け、ルーが意気揚々と師匠の前へと到着した。
「行くよ!?」
「礼儀がなっておらぬのぉ」
師匠の尻尾が六本に増え、ルーを迎える。
お。
俺と同じ本数だ。
これはちょっと嬉しいかも。
「やぁぁああっ!!!!」
先程のルーの攻撃は拳主体であったが、今度は蹴りを主体に攻める様ですね。
左足撃を放ちそれが躱されると、流れた体を利用してクルっと回転。勢いそのまま右の裏拳を放つ。
「危ない危ない。当たる所じゃったのぉ」
流れる攻撃と野性味溢れた下段からの攻撃。
流石の師匠も見に徹しているな。
「……」
あ、いや。違うか。
ルーの攻撃を全部引き出そうとして、敢えて様子を見ている感じだ。
反撃したくてウズウズしていますものねぇ。
「へへん!! 私が一番乗りかもよ!?」
あんまり調子に乗って後先考えずに打つと……。
「でぇい!!」
「はぁ。これで、しまいじゃ」
「へ?? キャアッ!!」
やっぱり。
利き足の蹴りは強力だがその実、隙が大きい。
ましてや相手と比べて体術に劣る者が不用意に出して良い物では無い。
師匠は半歩下がり、ルーの態勢が戻る前に鋭く踏み込んで拳を放ち。それを真面に食った彼女は数歩下がり。
「いたたた……」
痛む頬を抑えていた。
「攻撃の軸を変えるのは良い考えじゃが、隙が大き過ぎじゃて。もう少し工夫せい」
「はぁ――い……。トホホ、また負けちゃった」
先程の小鴨さんと同じ声色で肩を落としてぼとぼと此方へ帰って来る。
教育熱心過ぎる親鴨さんに小鴨達は辟易して川岸で休憩する中、親鴨の手を焼かせる小鴨が威勢良く川へと飛び込んで行った。
「さぁ……。真打の登場よ!!!!」
「きおったのぁ。超問題児が」
「誰が問題児よ!! 吠え面ぁ、かかせてやるわ!!」
親鴨の前で軽く弾む様に、足を動かす。
「ふぅ……。ちょっと本腰を入れるか」
師匠が静かに集中力を高めると、世界中の人々が渇望して止まないフワフワの尻尾が七本に増量してしまった。
「そろそろ、その力に慣れそうなのよねぇ……」
素敵な圧を放つ師匠に対して不敵に笑い、舌なめずりをする小鴨。
慣れ云々でどうにか出来る問題なのかしら??
我々小鴨兄妹に是非ともお手本を見せてもらいたいものさ。
「能書きはよい。ほれ、こぬか」
マイへ向けて人差し指をクイクイっと曲げて挑発すると。
「ぶちのめしてやるわよ!!!!」
その挑発にいとも簡単に乗ったマイが地面と平行に、常軌を逸した速さを伴って師匠へと向かう。
はっや!!
遠目だから何んとか目で追えるけど、あれが目の前に迫って来たらきっと見失っちまうよ。
「くっ!!」
小鴨の速さに目を丸くした師匠が初めて体重を後ろに掛けた。
「だっ!!」
親鴨の顎先を狙いまして地面スレスレの位置から小鴨の拳がせり上がると。
「ふんっ!!」
親鴨が上体を反らして躱す。
当然、マイの流れた体を狙い打つ訳だ。
もう何度も見て来た返しの攻撃。
師匠の右の拳がマイの腹部へ突き刺さろうとしたその刹那。
「……。かかったわね??」
マイの体が宙で半回転。
「くたばれぇぇええ!!」
そして、回転する胴体から繰り出される右足で師匠の顔を狙い打った。
「なに!?」
小鴨の工夫を予測をしていなかったのか、一瞬だけ反応が遅れた。
当たるぞ!!
いよいよ小鴨達の悲願成就の瞬間を拝めると思ったが……。
「ふぬあぁっ!!」
「うっそ!! ぐぇぶっ!!」
師匠の尻尾が八本に増えると、超別嬪さんの姿へ変化。そしてただでさえ速い拳が常識外れの速度を加算してマイの腹部を捉えた。
凄い……。
一瞬で力が膨れ上がった……。
「ぐほっ……。ちょっと、尻尾増やすの反則!!」
地面に横たわり、咳き込みながら親鴨の顔を睨みつける。
「誰も増やさないとは言っておらん。今の攻撃は肝を冷やしたわ」
「クッソ――。いけると思ったのになぁ――!!」
「今のは惜しかったぞ」
苦言を吐きながら此方へやって来る長女の小鴨へ労いの声を掛けてやった。
「まぁね。ほら、次はあんたよ??」
「分かっている!! 師匠、行きますよ!!」
「掛かってこい!!!!」
龍の力を右手に籠め、豪脚を解放した。
よぉし……。随分と馴染んで来たぞ……。
これなら行ける!!
師匠!! 俺が一番初めに一本頂きますからね!!!!
小鴨の成長が楽しみで仕方が無い親鴨へ向かい、その期待に応える為。本日一番の加速度を以て突貫を開始した。
最後まで御覧頂き有難う御座いました。
明日、といっても日付が変わって本日からなのですが。漸く休みへと突入しました。
時間が許す限り執筆活動を続けたいのは山々なのですが……。大掃除やら愛車の洗車等々。
一年の汚れを落とす作業が待ち構えていると思うと辟易してしまいます……。
皆様はもう大掃除を終えましたか??
楽しい休日を迎える為に、そして綺麗な部屋で新しい一年を迎える為に明日は清掃作業という名の戦場へと向かって行きます。
それでは皆様、おやすみなさいませ。




