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第百三十五話 お高く留まった高貴な街へ その二

お疲れ様です。


後半部分の投稿なります。


それでは御覧下さい。




 柔らかい形の綿雲が空に浮かび、ゆっくりと風に流されて彼方へと消えて行く。風に乗って届く草々の青臭い香り、そして此方の体調を気遣った微風がふっと流れると火照った体が弛緩してしまう。


 胸ポケットの中から顔を覗かせ、喧しく飯を催促する龍もいないし。こうして一人で行動するのも偶には良いかも知れないな。



「そうは思わないか??」



 この心地良さを伝える為、超御機嫌に尻尾をフルっと左右に揺らして整理された街道を進む我が相棒へと話す。



『何がそう思うのだ??』



 面長の首を此方へと向け、円らな瞳で俺を捉える。



「偶には一人気ままに行動するのも悪くないって考えたんだよ」



 おっと……。危ない。


 態勢を崩してしまいそうだった……。


 鐙に乗せている足が外れそうになってしまったので、慌てて嵌め直し。確と正面を捉えた。



『余程体調が悪そうだな??』



 此方の様子を労ってくれたのか。


 可愛い嘶き声を放ち、俺と同じ顔の方角へと戻って行った。




 報告書も提出したし、残す所はお偉いさんへ直接口伝する事のみ。


 そう言えば朝一番のレフ准尉。物凄く眠そうだったな……。


 聞けば。



『クソ真面目なお前さんの事だ。朝早く提出すると考え、普段よりも早起きして待機していたんだよ』



 との事。


 眠たい目を擦り、欠伸を噛み締め。悪戦苦闘しながら書類を読んでいる姿はこちらに笑いを誘った。勿論?? 上官を目の前にして口を仰々しく開いて笑うのは侮辱罪に当たるので奥歯をぎゅっと噛み締めて耐えました。


 書類に不備は無く太鼓判を押されるものの。朝も早かった所為かちょいと顰め面で見送って頂けたのです。


 本部に戻って来るのは休暇後で構わないとの事で。本来なら楽しむべき休暇が始まる訳だがどこか気分が乗らない。


 まぁ、休暇前の最大の難関に今から挑もうとすれば気分も重たくなろう。


 どうやってあの話題を切り出そうかな。


 シエルさんの事だ、のらりくらりと流されないようにしなければ……。



『また随分と沈んだ雰囲気だな??』



 重い感情が俺の体から伝わったのか。


 飼い主しか理解出来ない労を労う嘶き声を放つ。



「あの調教師さんに面倒を見て貰ったお前さんと違って。こっちは色々と考え事があるんだよ」



 報告書を提出し終え、我が愛馬を受け取りに厩舎へ行くと。強面熟練調教師さんに甘えに甘え、お前さんは本当に軍馬かと心配になってしまう態勢で俺を迎えてくれた。



 自分の馬が面倒を掛けてすいませんと彼に頭を下げると。



『構わんよ。ルピナスちゃんが妙に賢い馬の事と、あんたの事を口酸っぱく話して来るからな』



 普段から笑い慣れていないのか、鉄をひん曲げた様な大変ぎこちない笑みを浮かべていた。


 ウマ子の単馬房の中の藁を均す彼へ。彼女の口からどのような話題が出て来たのかと問うたら。



『言ったら俺が怒られるから言わないよ。おい、こら!! 腕を食むな!!』



 彼の卓越した整体が足りぬのか。


 汗を流す調教師さんの腕を食み、彼はヤレヤレといった感じで作業を中断。


 このままでは彼の業務に支障をきたすと判断して半ば強引に閂を開けて連れ出した次第であります。




『ふん。人間は忙しない動物だな』


「偶には俺だって羽根を伸ばしたいさ。しっかし……。静かだなぁ」



 独り言を呟いてしまうのも納得出来るほど時間がゆっくり流れていた。


 等間隔に鳴り響く馬の蹄の音。微風の心地良い通過音、そして上空を過行く鳥達の歌声。


 レンクィストへ向かう人も少ない所為もあってか。平地にはこんなにも自然溢れる音が存在しているのだと改めて思い知った。



 しかし、平和な時間は一旦終了ですね。


 整然と整理された街道の先に城壁が見えて来ると、だらけていた心と体を引き締め姿勢を正した。



 レンクィストの街は王都と同じ様に背の高い堅牢な城壁に守られている。


 背の高い壁が街の外周をぐるりと囲み、あの硬い城壁を突破するには凡そ人の力では叶ぬであろう。


 高さは十メートル程。飛び越える為には空を飛ぶか、それとも常軌を逸した脚力が必要だ。



 しっかり造られているなぁ。まぁ、高いお金を払ってスッカスカの警備じゃ意味が無いものね。


 門は南門と西、それと東。三方向に開かれている。これも王都と同じ造り。縮小版王都と呼称すべきでしょう。


 イル教本部は……。


 召集状に記載してある通りであるならば、南門を抜けて直進。北区画に建てられている筈。


 知らない街、しかも庶民お断りの街で迷子は勘弁願いたい。誰かに一度問うてみるか。



「おい、そこのお前。何をしている」



 ウマ子に跨り田舎者丸出しの姿で城壁を見つめていると、鋭く長い槍を装備した四名の門兵の内の一人に声を掛けられてしまった。


 見知らぬ男が馬に跨って近寄って来たらそりゃ警戒するよね。



「申し遅れました。自分はパルチザン独立遊軍補給部隊所属、レイド=ヘンリクセンと申します。本日シエル皇聖様に、此方に伺うよう言伝を受けて参りました。こちらがその入場許可証です」



 ウマ子から降り、鞄の中から書類を取り出し。時価お幾らですかと問いたくなる高価な銀の甲冑に身を包む彼へと差し出した。



「シエル皇聖様直々にだと??」



 屈強な体付きの門兵が銀の兜の表面を開くと怪訝な顔を浮かべ、許可証を受け取る。


 そんな怖い顔しなくてもいいでしょ。俺だって来たくて来た訳じゃないんだから……。


 そして、若干読み辛そうだから兜を外したら如何です??



「ふん……。どうせ、紛い物に……ぃっ!!!!」


 シエルさんの捺印を見つけると表情が一変。慌てて取り繕う様な態度に変わってしまった。


「し、失礼致しました!! 疑って申し訳ありません!!」


「いやいや。そこまで畏まらなくても……」



 許可証を受け取り、鞄の中へと大事に仕舞う。


 たかが紙切れ一枚で一般庶民に高貴な街の入場許可を与え、しかも門兵の様なある程度の力を持った部隊をも動かす力も持っている。


 やっぱりというか。当たり前の様に権力持っているんだなぁ、シエルさんって。


 だけどその権力が特別羨ましいとは思わないし、困った時に頼ろうとも思わない。


 何より、彼女に対して貸しを作るのが躊躇われる。見返りに何を要求されるか分かったもんじゃない。



「どうぞ、お入り下さい」



 怪訝な表情から笑顔に早変わり。まるで権力のある人物に行うべき所作で開かれている重厚な門へ手を招いた。



「あ、ちょっとお伺いしたい事があるのですが」


「何でしょう??」


「馬を預ける厩舎と、イル教の本部はどこにありますか??」


「厩舎はここ南門を抜けて直ぐ左手に見えて来る。その許可証を見せれば馬房を無料で貸してくれるだろう。イル教本部は南門から北へ続く大通りを直進、北の区画に入ると見えて来る高い壁が目印だ。大きいから見落とす方が難しいぞ」



 成程。


 記載されてあった情報通りですね。



「分かりました。ありがとうございます」



 礼を言い、ウマ子の手綱を引いて門を潜ろうとすると再び門兵に呼び止められてしまった。



「あ、そうそう」


「どうかしました??」


「その……。余り大声じゃ言えないけど。俺達も基本的には街に入っちゃいけないんだ。入っていい場所も限られている」


 ほぉ。


 この街を守る兵達もそう易々と入ってはいけないのか。



「ほら、ここは知っての通り庶民とは階級が違う人達が住んでいるだろ?? 彼等の邪魔をしないよう行動は慎ましく、そして通りを歩く時は端を歩きなさい」


「端……。ですか??」



 おいおい。


 金が無い者は歩く場所も指定されるのか?? まさかとは思うけども。ずぅっと地面に頭を擦り付けて歩けとは言わないよな??



「良く出来た貴族の方々もいれば横柄な者達もいる。それに目を付けられないようにしなさい」


「目を付けられる??」



 要領を得ない俺に対し、彼はちょいちょいと手招きを開始。


 それに倣って二人だけが聞こえる会話の距離へ身を置いた。



『分かってくれよ。君をこの街に入れたのは俺だろ?? もし、問題が起きてその事がばれたらこの仕事をクビになっちまう』



 あぁ、そういう事か。


 保身が必要って事ね。



「大丈夫ですよ。身の程は弁えていますから」


「すまないな。一家を路頭に迷わす訳にはいかないからさ」



 バツが悪そうに兜の後頭部を掻く。



「気になさらず。約束はちゃんと守ります」



 シエルさんの許可だから門兵さんは気にしなくてもいいのに。


 だが、現実はそうはいかないのかな??


 もしも俺がこの街に居る誰かに怪我を負わせた場合、俺以外に誰かが責任を負わなければならないのだろう。


 全く……。移動するだけでも肩が凝りそうだ。



「それでは失礼しますね」


「くれぐれも頼むぞ!!」



 釘を差す様に厳しい視線と声色で此方を見送って頂けた。


 彼もそれだけ心配なのだろう。そりゃそうか、庶民の身分であり尚且つオークと戦う事を生業としている軍人が街に入るのだ。



 街で平和に暮らす方々は俺の素性も知らないし、しかも軍服に身を包んでいるときたもんだ。


 パルチザンの一部の方々の横柄な行動によって俺達はいきなり暴力を働く無頼漢として捉えている方もいるかも知れない。



 自称だけど、人畜無害だと思うんだけどなぁ。



「俺ってそんなに問題を起こしそうに見える??」



 ウマ子の蹄の音が乱反射するくり抜かれた城壁の通路を進みつつ、彼女の体を一つポンっと叩いて尋ねてみた。



『問題は起こさないが、大問題を引き起こす連中を引き連れているぞ』


「あはは。微妙に見えるってか??」



 ウマ子が疑念を抱くのは無理もない。


 喧しい龍を筆頭にして日常茶飯事で問題が起きている気がするからね。


 門兵さんの言う通り慎ましく行動しましょう。



 城壁の下を潜り抜け、再び日の下へと躍り出ると。思わず溜息が漏れてしまう光景が目の前に広がっていた。



 お、おいおい……。


 何だよ、この街は……。



 塵一つ落ちていない純白無垢の石畳の道路が北へと向かって一直線に進んでいる。道路脇の歩道にはお高い服を身に纏った数える程度の人々が優雅な歩行で目的地へと進み。


 知り合いと出会ったのか、大変上品な笑みで会話を開始した。



 歩道沿いに併設されている店構えも大変御立派。


 俺達一般庶民はあの店に入る事さえ躊躇ってしまうだろう。



「はぁ……。すっげぇ。店の奥にある家屋も、照明用に設置されている松明の燭台すらも高そうだな」



 あの燭台一台、俺の一か月分の給料で賄えるのだろうか??



『下らない事に見惚れていないで、さっさと行くぞ』



 豪華な街の作りが放つ圧巻の景色に気圧される俺の腕を食み、同種達が寛ぐ施設へと向かって引っ張って進んでしまう。



「あ、おい。待てよ。少し位見物したって良いだろ??」


『ふんっ。田舎者が……』



 厩舎は左手にあるって言っていたよな?? 彼の言葉を頼りに視線を動かすと、立派な造りの木造の建築物が視界に入って来た。


 耳を澄ませると、時折建物の中から馬の短い鳴き声が聞こえる。



「あそこか」



 ウマ子の歩みにほぼ連れられる形で厩舎の入り口へと到達すると、一人の女性が入り口付近で作業に没頭していた。



「こんにちは」



 相手に警戒心を与えぬ様、柔らかくそして少々口角を上げて挨拶を交わす。



「あ、こんにちは」



 彼女が作業の手を一旦止め、此方を捉えると少々訝し気な表情でそう答えた。


 黒の長髪、それを後ろで纏め作業の邪魔にならないようにしている。

 

 ぷくっと丸顔で弧を描く眉、それに誂えた様な丸い目。


 独断と偏見で申し訳無いが、絶対食事が好きそうな顔ですよね。


 声も若く、恐らく俺と同年代だろう。



「馬を預けたいのですが。構わないでしょうか??」


「えっと……。ここは一般の方は利用出来ない様になっていますので」



 此方の申し出をさぞ申し訳なさそうに断る。


 そりゃあ見てくれも、そして馬も普通の人が急に訪れたら驚いちゃいますよね。


 だが、自分にはこれがあるのです。



「門兵の方がこれを見せれば大丈夫って伺いましたけども……」



 再びシエルさんの印章が捺印されている許可証を差し出すと、彼女の表情が一変。



「し、失礼しました!! どうぞ、こちらへ!!」



 慌てて頭を下げて、まるで常連さんを案内するが如く。忙しなく奥へと移動を始めてしまった。



「あ、はい」



 こうなるとこの許可証で何でも出来そうな気分になってくるな。


 お店の人に見せたら無料で御飯を提供してくれるとか?? それとも、服屋さんで提示したらどれでも好きな服を一着提供してくれるとか……。


 まぁ、そこまで俺も横暴じゃ無いからね。必要な時以外使用しませんよっと。



 不可能を可能にする紙を大切に仕舞うと、既視感を覚えてしまう獣臭が漂う厩舎へとお邪魔させて頂いた。



 厩舎の中は王都のそれと構造は似ているが、預けられている馬はまるで別物だ。


 毛並、顔立ち、そしてすらりとした体付き。


 どの馬も血統書が付けられているに違いない。



「お客様の馬房は此方になります」



 女性に連れられ歩いていると。ふと一頭の牝馬に目が留まった。



『……』



 うぉっ。


 この子……。物凄く可愛くて綺麗だな。



 馬好きの俺でさえも思わず足を止めて眺めてしまうのは、一頭の美しい白馬。


 白雪の化身を思わせる白き体毛、繊細な色でありながらも。後ろ足に搭載された筋力は素人目でも思わず唸ってしまう形だ。


 漆黒の円らな瞳もそこらの馬と違い輝きを帯びて否応無しに瞳の奥を見つめてしまった。



「綺麗な馬ですね」


「その馬は有名な貴族の方の馬ですよ」


「へぇ。この子の名前は??」


「グレイスです。走るのがとっても速いんですから」



 俺の予想通りだな。


 ウマ子とは違い、走る為に鍛え抜かれた筋力を備えているって感じだし。



 何気無く近寄り、まじまじと見つめていると。



『……っ』



 馬房からグレイスがぬぅっと顔を覗かせ、此方の頬を豪快に舐めてしまった。



「あはは。気に入られちゃいましたね」


「動物に好かれ易いんですよ。あ、こら。甘え過ぎだぞ??」



 もっと額を撫でて欲しいのか。


 グイグイと顔をくっ付けて来る意外と横着な女の子に目を白黒させてしまった。


 この馬、買うとしたら家一軒くらい建つんじゃないか?? それ程美しく、そして優雅な佇まいである。


「グレイスは本当に綺麗な毛並み……。いってぇ!! 何だよ!?」



 見惚れていたのが不味かった様ですね。



『貴様……。私という相棒がいるというのに。目の前で堂々と浮気かっ!?』



 ウマ子の恐ろしい前歯が俺の後頭部の毛を食み、強制的に体の正面を厩舎の奥へと向かわせ。


 そして、早く進めと言わんばかりに前足の膝で背中をぐいぐいと押す。



「もうちょっと位見ていても良いじゃないか!!」



 これ程の馬は滅多に見る機会が無いんだぞ!?



『他の女に見惚れるのは許さん!!』



 膝では言う事を聞かないと察したのか。後頭部の毛を放すと、大きな額で此方の背を押して来る始末。



「はいはい、分かりましたよ。進めばいいんだろ」


『最初からそうしろ』



 美しい彼女との別れ際、ウマ子は横目で。



『この男に色目を使うんじゃないよ』



 そう言っている様な気がした。



「嫉妬深い馬ちゃんですね」


「付き合いが長い分、それだけ感情移入しているんだと思います。そうだろ、ウマ子」



 今もグイグイと押す頬をポンっと一つ叩いて言ってやる。



『ふんっ。知らんな』


 あらまぁ……。


 随分と機嫌が悪そうな鼻息で。



「ふふ、嫌われちゃいましたね」


「どうやらそうみたいですね……」



 我が相棒に押されるがままそして係の女性に従い進んでいると、本日彼女がお世話になる単馬房が見えて来た。


 敷き詰められている藁も何処か高そうに見えるのは俺だけでしょうか??



「此方をお使い下さい」


「有難う御座います。ほら、入るぞ」



 閂を外し、彼女に乗せられている装備一式を外すのだが、何やら落ち着かない様子。


 どうしたんだろう??


 見慣れない厩舎が気に食わないのだろうか??



 単馬房を出て装備一式を閂の下に置き、さり気なく視線を動かすとその理由が容易に窺い知れてしまった。



「「……」」



 ウマ子の馬房の両隣には牡馬が四つの足を休めており、その二頭がこの厩舎では珍しい姿である彼女の様子を見ようと顔を出しているからだ。



 これを人に例えると……。



 大都会にやって来た地方出身の田舎の生娘。


 都会に染まっていない純朴そうな顔に見惚れた都会人が声を掛けようかどうかと迷っているって所か。




「何だ、モテモテじゃないか。此処の馬はどの子も良い所の出だからお見合いでもする??」



『私は興味無いのだが……』



 ブルっと鼻を大袈裟に鳴らし、さっさと行けと催促してしまった。



「冗談だって。ま、少しの我慢だよ」



 さてと、これ以上彼女の機嫌を損なわせない為にも移動しますかね。



 入り口に向かう途中。美しい白馬の彼女の姿をもう一度この目に収めようと歩みを止めようとしたが……。



『早く行けと言っているのだっ!!!!』



 閂の上からぬぅっと面長の顔を伸ばして俺の横着な行動を捉えると。逞しい後ろ足で馬房の壁を蹴り飛ばして注意を促されてしまったので。



「御免ね?? また今度遊ぼうか」



 彼女に対して軽く手を上げて、背に突き刺さる野生の力を脚力に変えて進んだ。



 さぁ……。


 此処からが本番ですよ??


 決して目立つ真似はせず、寄り道もせず。空気と同化して目的地へと向かいましょうか。



 未だ熱が籠る体に一抹の不安を覚えつつ、大変高貴な香りが漂う街中へと足を向けた。





最後まで御覧頂き有難う御座いました。


それでは皆様、休みなさいませ。

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